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  2. メタボの改善に東洋医学や漢方薬って本当に効くの?西洋医学やダイエットとの違いは?

出典:https://pharma.mynavi.jp/

メタボの改善に東洋医学や漢方薬って本当に効くの?西洋医学やダイエットとの違いは?

東洋医学と西洋医学の違いを知ってダイエットに活かす方法を解説!

「東洋医学」「漢方」と聞くと、「何となく効果がありそう」と感じる人と「怪しげ」と疑う人がいて、両極端ですよね。
医療現場では既に東洋医学と西洋医学の融合が図られ出していて、一般の病院でも漢方薬を処方しているところが増えているんですよ。
ここでは、東洋医学や漢方と西洋医学の違いを解説しながら、ダイエットやメタボにどれほど効果が期待できるのか見ていきましょう。

東洋医学や漢方には胡散臭いイメージが・・・

今や、どんなドラッグストアでも必ずといって良いほど漢方薬のコーナーがあります。
特に風邪治療やダイエット系として販売されているものはメーカーも多く、しかもツムラやクラシエ、小林製薬、ロート製薬など大手医薬品企業のものが何種類もあります。
人気があることがよくわかりますよね。

しかしその反面、その手軽さがあだになっているところもあります。
説明を読んでもよく理解できない、一つの症状に対していくつもの漢方薬がありどれを選んで良いかわからない、市販の西洋薬より高め、といったことから、敬遠してしまう人も少なくありません。

また、漢方薬=中国というイメージから、古臭い、胡散臭い、科学的根拠が薄いのではないか、生薬の商品管理ができていないのではないか、適当に栽培しているのではないか、といった悪い印象を抱いてしまう人も多いようです。

また、西洋薬が大規模な工場で人の手にほとんど触れず衛生的に機械加工されるのに対し、東洋医学で使用される生薬は基本的に手摘み、手加工です。
そのため、何となく「不潔」というイメージを持つ人も少なからずいます。

こればかりは個々の感性の問題ですから、どうしようもないことかもしれません。
しかし、胡散臭いと思いながらも医師や薬剤師の勧めで摂取し、様々な症状が好転した、という人もたくさんいるのです。

東洋医学と西洋医学の考え方や治療方法の違い

東洋医学というのは、主に中国医学とインド医学アーユルヴェーダの影響を受け、さらに各国の伝統医学を合わせたものです。
日本の場合、5~6世紀に中国から中国医学が伝わり、それに沿った治療が行なわれていました。
しかし、中国と日本では風土や気候、体質などが違うため、それを補うためもあって室町時代になると日本独自の伝統医学と融合し、より日本人に合う「漢方」へと発展したのです。

東洋医学には、心身の不具合を自然との調和が乱れたからだと考え、自然のエネルギーをもらって治療するという考え方があります。
また、個々の環境や体質、性格が違うことから、現れた症状自体よりその原因を追究し、体質を改善することで症状を良くしていこうとします。
長い歴史の中で蓄積された多くの治療経験によって、その人になぜその症状が出るのかを見極め、その原因となる体質を生薬やツボなどで治していくのです。

また、東洋医学の中でも漢方は、1種類の生薬ではなく複数を混合して使用します。
それによって、一つの漢方薬でも多くの症状に対処できるのです。

対して、西洋医学では「数値」「ピンポイント」を基準に考えます。
それがどんな理由で起きたかに関わらず、血圧が高ければ下げる、風邪で咳が出れば止めるための薬を処方します。
言ってみれば、「病名・症状名がついたものを、科学的に確立された治療法で治す」医学なのです。
そのため、数値に出にくく客観的に判断しにくい頭痛や肩こり、腰痛、イライラなどの不定愁訴を治すのは不得意ですが、血圧や血糖値、中性脂肪など数値に出るものを改善させるのは得意です。

しかし、西洋医学は症状を治すものの、その症状を起こさせる体質までは改善させません。
そのため、薬を止めた途端数値が悪くなり、メタボに逆戻りすることもよくあるのです。

ただし、東洋医学も西洋医学も「日常生活を正しく送る」というのが基本になっています。
東洋医学では「養生」という言葉を使い、日頃の生活の大切さを強調していますし、西洋医学でも多くの医師は生活習慣の大切さを説いています。
ところが西洋医学の場合、何故か処方された薬を飲みさえすれば生活を変えなくても良い、と自己判断してしまう人が少なくありません。

西洋薬でも生活を見直せば改善は望めますし、逆に東洋医学の薬でも生活が乱れたままであれば効果がない、ということを覚えておきましょう。

医療機関によるメタボ治療で行われていること

自分がメタボであるとわかるのは、大体健康診断ですよね。
腹囲や血圧・血糖値・中性脂肪値・コレステロール値に異常があるとして、特定保健指導対象者になり、動機づけ支援または積極的支援を受けることになります。
ただし、これらは面談やグループ学習のみで、治療を受けるよう指示されることはあっても支援の場で投薬されることはありません。

数値の異常がかなり大きい場合は、健康診断後すぐに治療を始めるよう促されることもあります。
治療の方法は様々ですが、最も一般的なのは血圧を下げる薬、血糖値を下げる薬、脂質異常を改善する薬をそれぞれ出されることです。

降圧薬にはカルシウム拮抗薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、利尿剤などが主に処方され、単剤の場合もあれば併用されることもあります。
血糖値の場合は、血糖値を下げたりインスリンを出しやすくしたり、糖の吸収を調整する薬などがあり、即効性があるものもあります。
脂質異常の場合は、メバロチンやリポバスなどコレステロールを減らす薬や、ベザリップやリピディルなど中性脂肪も併せて減らす薬があります。
薬物治療の場合、どれも副作用があり、効果が段々でなくなることもあるため、その都度薬を変えるというのが一般的になっています。

あるいは、メタボの場合とにかく体重を減らすことが一番ということで、食欲抑制剤として認可を受けているマジンドール(サノレックス)を処方されることもあります。

さらに、入院して主に散歩や筋トレ、エアロバイクやトレッドミルなどの運動機器による運動と食事療法を組み合わせる治療を中心に、必要に応じて薬物治療を行なう病院もあり、3泊4日から1ヶ月程度まで様々なコースが組まれています。

そんな中、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」などの漢方薬を処方する病院が増えてきています。
「防風通聖散」は最近TVCMやネットで大評判になっている漢方薬で、内臓脂肪や皮下脂肪の改善に効果があるといわれています。

このメカニズムは、脂肪細胞の働きを促進させることでメタボを解消させるというものです。
脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞があります。
そのうち白色脂肪細胞は脂肪を蓄える働き、褐色脂肪細胞はエネルギーを促進させ、脂肪を燃焼させる働きがあります。
防風通聖散は白色脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解する作用と褐色脂肪細胞の働きを高める作用があるため、メタボの原因となる体脂肪を減らす効果が期待できるのです。

とまこまい北星クリニック院長の島野雄実医師によると、メタボ患者に3か月間防風通聖散を処方したところ、BMI、総コレステロール、中性脂肪に有効であることが示唆されたとしています。

(Tcho=総コレステロール、TG=中性脂肪) 出典:https://www.kampo-s.jp/

(Tcho=総コレステロール、TG=中性脂肪)
出典:https://www.kampo-s.jp/

長期に渡る臨床結果はまだ出ていないものの、学会発表などもあり効果が認められているため、西洋薬で思ったような効果が出ない場合に使われているのです。

市販の漢方薬って効くの?正しい選び方は?

病院で処方される医療用漢方製剤は、ツムラやクラシエなどが販売する「満量処方」のものです。
満量処方とは、日本薬局方で決められた成分と量を配合してあるもののことです。
それに対して市販されているものは、日本薬局方に従った配合率にはなっていますが、量は半分以上であれば良いという決まりがあります。
そのため、「満量処方」のほか「1/2処方」「2/3処方」などがあります。

成分のグレードについては、各メーカーで明かしていないためわかりませんが、医療用漢方製剤のほうが質が悪い、という説があります。
というのは、医療用漢方製剤は国によって薬価が決められていて、原価割れしてしまってもその価格を変えることはできないからです。
さらに、この薬価は年々抑えられる傾向にあるため、生薬の質を落とすことで対応しているのではないか、とささやかれているのです。
真相は闇の中ですが…。

ともあれ、医療用だから効果がある、市販品は効果がない、ということは全くありません。
費用としては医療用のほうが保険適用になるため安くなりますから、処方してもらえるのであればそれに越したことはありません。
しかし、西洋薬しか処方してもらえなかった、なかなか病院に行けない、いちいち行くのが面倒という人は、市販品やネット通販で購入できる製品を購入してみてはいかがでしょうか。

処方量は満量から1/2まで様々ですし、顆粒もあれば錠剤タイプもありますから、飲みやすいものを選ぶと良いでしょう。
成分自体はどれも同じなので、特に初めての場合は価格で選ぶのもお勧めです。
ネット通販なら初回限定価格を設けてあるメーカーもあるので、お試しにはぴったりですね。

さて、前項では「防風通聖散」について紹介しましたが、メタボ改善に良いと言われている漢方薬は他にもあります。
しかし、漢方薬は体質を改善することで健康になる医学ですから、間違った体質用のものを服用するとメタボ改善効果が出なくなってしまいます。
メタボ治療によく処方されるのは以下の漢方薬で、どれも大阪医大第一内科漢方外来の吉田麻美氏の治療経験から有意な改善が見られたものです。
体質や現在のメタボ状況と照らし合わせ、正しい漢方薬を選びましょう。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

体力があり、胃腸が強く脂っこいものや冷たいものを良く食べる、エネルギッシュなタイプの人に向きます。
このタイプは食欲旺盛過ぎて代謝が追い付かなくなり、内臓脂肪が貯まってしまっています。
しかし、本来は代謝力があるほうなので、胃に貯まった熱を下げて胃腸の働きを整えれば、比較的簡単にメタボを改善できます。
ただし防風通聖散には効き目の強い便通・利尿作用のある生薬が配合されているので、便秘でない人には向きません。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防風通聖散とは逆に、体力があまりなく色白、疲れやすく運動が苦手、胃腸は弱いほうであっさり系を好みますが、甘いものも好き、汗をよくかきますがむくみもあり、冷え性気味というタイプに向きます。
このタイプは内臓脂肪より皮下脂肪のほうが多いのですが、防已黄耆湯によって脂質の代謝がアップするとまず内臓脂肪が減少し、その後皮下脂肪も落ちてきます。
血行が良くなり水分代謝も良くなるので、水太りも改善されます。

・大柴胡湯(だいさいことう)

ストレス太りしやすいタイプに向きます。
このタイプは胃腸が強く、普段はそれほど大食ではないのですが、ストレスを感じるとドカ食いしてしまい、便秘に悩まされます。
また、イライラしやすく精神が不安定になりがちで、つい甘いものに手が伸びてしまいます。
ストレス解消のために甘いものを食べる人は、胃腸の働きが悪く体脂肪がつきやすくなっているため、特に脂質代謝を上げてメタボを改善させます。
また、自律神経を整える生薬の働きで、ストレスに負けない心を作っていきます。

・九味檳榔湯(くみびんろうとう)

特に下肢の倦怠感がひどくむくみや冷え、関節痛、息切れや動悸などに悩まされているメタボの人にはこちらを使うことがあります。
冷えによって内臓の働きが悪くなっており、エネルギーを作ることができません。
また、ジャンクフードやインスタント食品の取り過ぎで糖質を代謝するビタミンB1が不足していることが多く、食欲不振やしびれ、足のつりなどが起こりやすくなります。
九味檳榔湯には排便と利尿を高め、全身のエネルギーを調整する生薬が配合されているので、体脂肪の燃焼力がアップし、メタボの改善が期待できます。

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

体力がある程度あり生理痛や月経困難・不順、更年期障害によるのぼせや便秘、肩こり、めまいなどがひどい場合には、桃核承気湯が合います。
このタイプは血圧が高めなことが多く、血液の成分自体に問題はないものの、流れが悪くなっています。
成分の桃仁には血行を促す働きがあり、血流をスムーズにして代謝を良くし、さらに老廃物を排出してくれます。
排便効果の強い生薬が配合されているので、下痢気味の人には向きません。

・加味逍遙散(かみしょうようさん)

桃核承気湯に似ていますが、体力がなく婦人科系のトラブルが多い人、のぼせや発汗、イライラ、不安、不眠が多い女性によく使用されます。
このタイプは特に更年期になると自律神経のバランスが乱れやすく、ストレスが貯まって精神が非常に不安定になりがちです。
また、血圧が上がりやすくなったり、精神を安定させるためについ食べてしまったりします。
加味逍遙散は心身のバランスを取る作用があるので、代謝が良くなりメタボへの効果も見込めます。

 
簡単に説明しましたが、自分に当てはめてみると判断しにくいこともあると思います。
実際に購入する際には自己判断はせず、必ず専門家や薬剤師と相談してください。
また、飲む前に必ず説明書をしっかり読み、決められた用法・用量を必ず守るようにしましょう。

漢方薬に頼り過ぎず食事や生活習慣の見直しを

このように、漢方薬にはメタボを改善させる効果があり、厚生労働省に認められている医薬品です。
しかし、医薬品である以上副作用が出ることはあります。
特にメタボ改善のための漢方薬は長期使用になることが多くなります。
上で紹介した漢方薬はすべて長期使用が前提となった処方になっているため、副作用は出にくいとされていますが、全く出ないとは言い切れません。
万が一のことを考え、副作用が出る前に体質を改善させて服用を止められるよう、食事や生活習慣の見直しも併せて行なうことが大切です。

また、漢方薬での治療は体質が変化するためリバウンドしにくいのですが、漢方薬で胃腸の調子が良くなったからといって、また暴飲暴食を始めれば内臓脂肪が貯まり、メタボに逆戻りしてしまいます。

前述したように、東洋医学では最も大切なものとして「養生」、つまり日常生活を正しく送ることで健康を維持できると考えています。
食べることは大いなる楽しみではありますが、 健康を害するほど暴飲暴食や偏食をしていたら、いずれ日常生活を送ることも困難になってしまいます。

食事と正しい生活習慣、適度な運動を毎日の暮らしに組み込んで、メタボを寄せ付けない健康な身体に改善していきましょう。

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