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痩せることだけを目的にしたダイエットは逆効果に!?東洋医学ダイエットのススメ

肥満タイプ別にダイエット方法をご紹介!

「痩せたい」というのは、多くの男女が望むこと。
ダイエット方法も山のようにあり、自宅でお金をかけずにやれる方法から大金をはたいてスポーツジムに通う方法まで、ピンキリです。
しかし、それらのダイエットを止めると元の木阿弥になってしまう人は少なくありません。

そこで最近人気なのが、東洋医学を元にしたダイエットです。
痩せるだけでなく体調も良くなると評判で、多くの商品が販売されています。

今回は、そんな東洋医学ダイエットのメリットをご紹介します。

痩せるだけのダイエットにはリスクが付き物

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「楽して痩せる方法ってないのかしら…」とは誰もが思うこと。
太るのは簡単なのに痩せるのは大変というのは、何だか理不尽に感じてしまいますよね。

また、「私はいくら食べても太らないから」とダイエットに悩んでいる女性を横目に安心している人も要注意!
加齢とともに基礎代謝が落ちてきて、痩せることが段々難しくなってくるのです。

そこで、とにかく痩せる!と無茶なダイエットをしてしまいがちですが、一時的には痩せてもほとんどの人がリバウンドしてしまいます。
それは、何かしら「無理」を強いるものだからです。

たとえば、根強い人気の置き換えダイエットドリンク。

成分をチェックすると、1食で食事1食分の栄養をしっかり取れるものもあれば、カロリーは低いけれど各栄養素も少なめというものもあります。

価格も、1食分400~1,000円程度が多く、早く痩せるために1日2食置き換えたとしたらそれだけで1ヶ月25,000~60,000円と、痩せるまで続けられないかもしれません。
しかも、味を重視した商品は栄養バランスが悪いことが多いのも困りもの。

そして最大限のデメリットは、腹持ちが悪く満腹感が持続しないことでしょう。
いくら栄養バランスが良くても1~2時間しか満足感が続かないとなると、なかなか長期に渡って続けることはできませんよね。

唯一、栄養バランスが非常に良く味も腹持ちも合格点なのがマイクロダイエットといわれていますが、定価が1食で1,296円、キャンペーンなどを利用しても10キロ痩せるのに約15万円もかかってしまうのです。

また、最近女性に大人気の糖質制限ですが、成功者が多い反面リバウンドも大きいといわれています。

続けるうちに糖質を摂りたくなくなってくるだけなら良いのですが、女性の多くは大の炭水化物好きですから、ガマンして食べないでいると目標体重になった後の反動がすごく大きくなりがちです。

もちろん、そんなことはない人もたくさんいますが、糖質制限の元となったアメリカのアトキンスダイエットに関しては、WHOが腎臓疾患や糖尿病性腎不全を悪化させると報告しています。
また、別の報告では糖質制限は老廃物を滞留させ、身体が酸化して心筋梗塞や脳梗塞が起きやすいとも発表されています。

日本でも、糖質制限の第一人者といわれる桐山秀樹氏が心臓疾患で急死していますし、医学のプロであるサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師も、脳梗塞に陥ったと明かしています。

これらは極端な例ですが、それ以外にも卵やキャベツ、トマト、もち麦、バナナ、リンゴなどなど、ほんの短期間なら問題はなくても何か月も続けてはいけないようなダイエットは、栄養不足とストレスでリバウンドしやすいだけでなく、非常に体調を崩しやすいのです。

しかも、栄養素が不足しているので顔色が悪くなったり顔がえぐれるように痩せたり、爪が剥がれやすくなったり髪が抜けやすくなったりと、痩せることは出来ても見た目がかなり悪くなってしまうこともあります。

細くなりさえすれば良いというダイエットは、あなたの美しさも健康も損なわせてしまうのです。

東洋医学のダイエットに対する考え方と目的

東洋医学では、痩せることだけを目的にするという考えはありません。
太っていることで起こる諸症状を改善し、体質を変えて健康に導くのが東洋医学なのです。

太る原因は人によって違います。
また、同じような原因でも、その原因を起こさせた根本の原因をさらに深く追求していきます。

例えば、肥満に悩む人の多くは便秘気味ですが、便秘を引き起こす原因は誰もが同じということはありませんよね。

体温が高めで常に身体に熱がこもり、水分が蒸発してしまうタイプや、冷え性で水分は体内にたっぷりあるものの、手足など末端に滞留してしまっているタイプ、血行が悪く大腸に充分な栄養が送れず、便を作る機能が低下しているタイプ、ストレスで交感神経が活性化し熱が発生するタイプなど、体質は様々です。

西洋医学ではこういった体質は無視し、便秘の治療は便を出せば良い、という発想です。
しかしそれではいつまでも体質は改善されないどころか、身体は自分が働かなくても便が出る、という状況に慣れてしまい、便秘が悪化してしまうことが良くあるのです。

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よく便秘薬が次々に効かなくなる「便秘薬ジプシー」の女性がいますが、それは便秘薬のせいで身体が便通を起こす機能を完全になくしてしまったからでしょう。

しかし、東洋医学では生薬や食品などを利用し、「便秘にならない体質を作っていく」こと、そして最終的には「漢方薬を使用しなくても健康でいられる体になる」ことを目標にしています。

身体に熱がこもっている人は熱を冷まし、水分代謝が悪い、あるいは血行不良の人は温め、ストレス性の場合は自律神経を整える、といった根本の体質を治すことによって、便秘を起こしにくい身体に変化させていくのです。

また、西洋薬は症状を叩くことによって即効性を持たせていますが、東洋医学では即効性よりバランスのほうを重要視します。
ある症状に有効な生薬とともに、それに相反する作用のあるものを加え、作用を穏やかにしてできるだけ体調が急激に変化しないよう、考えられているのです。

漢方薬の「葛根湯」を例に挙げましょう。
葛根湯の成分はクズの根(葛根)、ショウキョウ(生姜)、シナモン(桂皮)、ナツメ(大棗)、マオウ(麻黄)、シャクヤク(芍薬)、カンゾウ(甘草)です。

葛根は熱を下げ身体を冷やす作用、生姜や桂皮、麻黄は発汗と身体を温める作用、大棗は成分のバランスを取る作用、芍薬は血行促進作用、甘草は強壮作用というように、一つの処方の中に身体を冷やす作用と温める作用のあるものを入れています。
これは、解熱作用が強すぎると身体を冷やし、ウイルスに抵抗する力がなくなると考えているからです。

また、西洋薬が「薬」で風邪を治そうとするのに対し、東洋医学は「自身」の力で風邪をはねのけられるよう、手助けするために生薬を使います。
東洋医学では、病気やケガと戦うのはあくまで本人、という考え方なのです。

もちろん、中には即効性が必要な場合もあり、その時には作用の強い生薬を組み合わせて使用します。
しかしその人の体質を見誤ると大変なことになるため、必ず患者を診察した上で調合されるようになっています。

そのため、ダイエット効果があるといわれている漢方薬にしても、すぐに効果が出ることはあまりありません。

便秘解消の成分が配合されているものは、便通が良くなるという効果は比較的出やすいでしょう。
しかし、便秘の人でも滞留便の重さはせいぜい1キロ程度だといわれていますから、それ以降便秘にならなくなったとしても、それほどの減量は期待できません。

東洋医学では食べたものを正常に排出する以上に、エネルギー源としてより消費できるようになることを大切に考えています。
基礎代謝をアップさせることで摂取した以上のカロリーが消費され、徐々に体重が減って痩せるようになっていくのです。

ただし、その人ごとに適正体重は違います。
そのため、同じ身長だからといって同じ体重まで落ちるとは限らないということも、知っておきましょう。

貴方はどのタイプ?~東洋医学による肥満の原因

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東洋医学は日本、中国、韓国、インド、インドネシア、タイなどアジア各国で独自に発展した伝承医学です。
当然、気候も食べるものも違いますから、各国で使用する生薬は違います。
ここでは、日本で簡単に手に入れられる漢方を基準に、肥満の原因をタイプ分けしました。

パワフル暴飲暴食型

胃腸が強く、食べることが大好き、特に脂っこいものを好む人に多いのがこのタイプです。
いつも胃に何か詰まっているので体内が熱を帯び、何か食べるとすぐ汗が出たり、冬でも冷たいものを好んで食べたりします。
恰幅が良い、元気、明るい、パワフル、赤ら顔といったイメージですね。

子供の頃から健康で、基礎代謝も高く若い頃は食べても太らなかったのに、加齢とともに基礎代謝力が落ちてきて内臓脂肪がつきやすくなり、いわゆる太鼓腹になります。

便秘にもなりやすいのですが、元々は基礎代謝が高いので、適度な運動によって痩せやすいタイプでもあります。
漢方では、胃腸の熱を取り除き老廃物を排出させ、食欲を正常に戻していきます。

ストレス過剰型

誰にでもストレスはあるものですが、性格的に短気でストレスが貯まりやすいタイプです。
普段の食事はそれほど多くないのですが、ストレスが貯まると特に甘いものをドカ食いして憂さ晴らしをしてしまいます。
体力はあるほうですが胃炎や便秘、肩こりなどが起こりやすく、ホルモンバランスも崩れがちです。

ストレス過剰型の場合は、ダイエットより自律神経のバランスを整えることで精神を落ち着かせ、ドカ食いを防ぐほうが効果的です。
漢方ではストレスはエネルギーが停滞していると考え、そのエネルギーの流れを良くすることでストレスの緩和と脂肪の燃焼を促します。

ぽっちゃり体力無し型

女性らしい柔らかいイメージですが、体力がないので疲れやすく、朝起きるのも苦手、運動も苦手といったタイプです。
胃腸がそれほど強くないので食は細めで、あっさり系を好みますが、消化が短時間でできる炭水化物や甘いものも好きなので、間食が多めです。

このタイプは代謝能力が落ちていて、食べたものをエネルギーに変えることができないため、脂肪になって溜まってしまいます。
漢方では、胃腸の働きを整えて代謝機能をアップし、エネルギーをしっかり消費できる身体へと改善させます。

末端冷えむくみ型

こちらも女性に多く、一年中身体が冷えていてむくみも起こりやすく、一度靴を脱ぐと次に履こうとしてもきつくて履けない、貧血気味、トイレの回数が少ないといったタイプです。
このタイプは水分代謝が悪くなっているために身体が冷え、冷えのために血行が悪くなり、血行が悪くなると体温が下がって水分代謝がますます悪くなり…と悪循環に陥りやすくなります。

漢方では、水分代謝を高めると同時に身体を温める生薬を使い、全身の冷えを改善します。
すると胃腸の働きも良くなり、脂肪が貯まりにくくなっていくのです。

肥満タイプ別~生活上の注意点とダイエット方法

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上記の各タイプ別に、生活上の注意点とダイエット方法を簡単にまとめました。

①パワフル暴飲暴食型

<生活上の注意点>

筋肉をつけて基礎代謝を上げるために、適度な運動を心がけましょう。
元々は基礎代謝が高い体質なので、筋肉をつけるとその働きが強化され、食べても効率よくエネルギーとなり、分解・燃焼されるようになります。

<ダイエット方法>

・漢方薬…防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
・できるだけ味付けを薄くし、あっさり系に切り替え、ご飯の量を減らす
・一口ごとに最低30回噛む
・朝より昼、昼より夜の食事を軽くし、夜充分胃腸が休めるようにする
・飲み物は暖かいものか常温のものにする
・熱を生む生姜や唐辛子などの香辛料は控える

②ストレス過剰型

<生活上の注意点>

ストレスを溜めないよう、気分転換を心がけましょう。
イライラが強い日は長めに入浴し、湯船にゆっくり浸かって心身をリラックスさせると副交感神経が活性化するので、ストレスが軽減されます。
ヨガやストレッチなどで精神を安定させるのも効果的です。

<ダイエット方法>

・漢方薬…大柴胡湯(だいさいことう)
・甘いものが食べたくなった時は、ローカロリーの飴を食べたりバニラエッセンスを嗅いだりしてやり過ごす
・ミントやパクチーなど香りの強いハーブや香辛料を料理に取り入れる
・ストレスの軽減に効果的な酸味のあるものを食べる
・カモミールやジャスミン、パッションフラワー、ラベンダー、レモングラスのお茶で精神を鎮静させる

③ぽっちゃり体力無し型

<生活上の注意点>

いきなり体力をつけるのは難しいですが、1階分だけ階段を使う、ちょっと早足で歩くなど日常生活に取り入れられる運動で、少しずつ筋肉をつけるようにしましょう。

<ダイエット方法>

・漢方薬…防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
・胃腸の負担にならないよう、肉より魚や大豆製品など消化の良いものを食べる
・胃腸の働きを止めてしまう冷たい食べ物・飲み物は避ける
・老廃物が貯まりやすくなっているので、添加物の多い外食や市販の総菜を避ける

④末端冷えむくみ型

<生活上の注意点>

できるだけ身体を温め、特に首やふくらなぎなど露出しがちな部分をしっかり保温することが大切です。
冷房がきつい時にはスカーフやひざ掛けを使用したり、厚めのハイソックスを履いたりして防寒しましょう。

また、できれば毎晩ゆっくり湯船に浸かり、身体の冷えを改善すると良いでしょう。
ゆったりした動きのヨガもお勧めです。

<ダイエット方法>

・漢方薬…当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・冷たい食べ物や飲み物を避ける
・身体を温める肉や魚を中心に、よく噛んで食べる
・野菜はにんじんやゴボウなどの根野菜を中心に食べる
・香辛料は生姜や唐辛子を少量使用し、調味料は砂糖を含むソースやケチャップより味噌や醤油を使う
・砂糖や果物など暑い地域で取れるものは、身体を冷やすので控えめにする

実際には体質が一つのタイプにきっちり収まることはあまりなく、これ以外の漢方薬のほうが合う場合もあります。
漢方薬を選ぶ時には医師や薬剤師に相談し、最も適したものを選びましょう。

【まとめ】単に痩せるより美しさと健康の両立を

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今回は東洋医学の中でも漢方薬について説明してきましたが、アジア各国にはそれぞれの国に合った東洋医学が発達しています。

韓国では中国医学の影響を受けながら独自に発展した韓方(ハンバン)、インドはアーユルヴェーダ、タイは中国医学とアーユルヴェーダから発展したサムンプライ、インドネシアもアーユルヴェーダを起源とするジャムウという伝承医学があります。

これらはすべて、天然素材を組み合わせて体質を改善していくという考え方がベースになっています。

昔は具合が悪くなると自然と身体の折り合いが悪くなったと考え、植物などの力を借りて健康を取り戻そうとしたのです。
タイ伝承医学「サムンプライ」が「森の弟子」という意味であることからしても、それは伝わってきますね。

しかし、現代は自然環境によるものではなく、食生活や生活習慣の乱れ、運動不足、ストレスなどが健康を害する主な原因となっています。
そのため、体質改善に昔より時間がかかるようになっているのです。

ですが、あきらめず服用を続ければ必ず体質が変化してきますから、1~2ヶ月で効果が出ないからといって止めてしまうのはとてももったいないですよ。

東洋医学で痩せるというのは、その国・その地域、そしてその人に合った健康美を作るということです。
言ってみれば最も美しく長生きできるように身体を整えるものですから、モデル体型になるのは難しいかもしれません。

しかし、全身が健康になればハリのあるお肌やツヤのある髪も手に入るのですから、最も美しく輝かせてくれる、本当の意味での「理想体重」を目指して頑張りませんか?

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