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年齢と共に増えてきたお腹の脂肪に…東洋医学的アプローチが肥満解消に効く!?

肥満の原因となる症状を改善できる漢方薬をご紹介!

年を取ると、若い頃とは外見が変化してきます。
顔のシワやシミ、たるみなどもそうですが、何より体重や体型が変わってくるのです。
よく出産後は体型が崩れると言いますが、出産していなくても加齢とともに脂肪がついてきて、特に下半身がワンサイズツーサイズとアップしてきます。

今さらハードなダイエットなんてできないし、もう肥満解消は無理…?そんなことはありません。
東洋医学の力でダイエットに成功した人は、たくさんいるんですよ。

若い頃はいくら食べても太らなかったのに・・・

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世の中には美味しいものが溢れています。
あれもこれもと手を伸ばしていつの間にか10キロオーバーなんて、珍しくありませんよね。
お腹周りはもちろん体中のあちこちに脂肪がついて、服も2サイズくらいアップしてしまいます。

しかし、若い頃はそんなことはなかった、いくら食べてもすぐに元の体重に戻っていたのに、とショックを受ける女性は少なくありません。
中高年になったら、太るのが当たり前なのでしょうか。

年齢をとると太りやすく痩せ難くなるのは何故?

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加齢とともに「脂肪がつきやすくなる」のは事実ですが、加齢=太る、という訳ではありません。

根本的な原因は「基礎代謝量の低下」で、実際に基礎代謝量は20代前半がピークだという統計もあります。

しかし、これは加齢そのものが原因なのではなく、加齢とともに筋肉量が減ってくる傾向が高いからです。
筋肉には熱を生みだし、エネルギーを消費する働きがあります。
そのため、筋肉量が減らなければ基礎代謝量も変わらず、脂肪が貯まることはないのです。

振り返って考えてみると、10代の頃は学校で体育の時間がありますから、嫌でも週何回かは身体をハードに動かしますよね。
また、精神的にも興味が沸くことが多く、行動範囲が広がって動く機会は多くあります。

しかし、加齢とともに動く機会は徐々に減っていきます。
会社ではデスクワークが中心、家庭では誰も見ていないからと楽な姿勢を取ることが多く、自然に筋肉をなまけさせてしまいます。

さらに、そんな状態が続くとケガをしやすくなり、身体を動かすことを躊躇するようになり、ますます筋肉量が減ってしまい、脂肪がつきやすくなってしまうのです。

また、加齢とともに筋肉を作る「筋繊維」が減ってくることがわかっていますが、それは筋肉量の低下とは直接結びつきません。
運動不足によって筋肉が萎縮してしまうことのほうが、はるかに筋力を低下させるのです。

ですから、「中年太り」を中高年の宿命と考えるのではなく、筋肉量をキープすれば解消するということを知ってくださいね。

もう一つ、肥満の原因となることがあります。
それは間違った生活の「蓄積」です。
蓄積されるには時間がかかることから加齢と間違えられやすいのですが、蓄積されなければ年を取っても肥満は起こりにくいのです。

ちょっとわかりにくいでしょうか。
例えば、毎日300kcal前後のケーキを1個食べるとします。
7,000kcalで体重1キロ増えるといわれますから、単純計算すると1年で15キロも「蓄積」されてしまうことになりますよね。

これは加齢のせいでも筋肉量のせいでもなく、単純に「食べ過ぎ」です。
さらに運動不足による筋力の低下が加わることで、ますます脂肪が貯まってしまうのです。

肥満に対する西洋医学と東洋医学の考え方の違い

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西洋医学でも東洋医学でも、肥満の直接の原因に対する考え方は同じです。
しかし、その原因に対し西洋医学が「運動しろ」「食べるな」という発想をするのに対し、東洋医学では「運動したくないのはなぜか」「食べ過ぎてしまうのはなぜか」というところに注目します。

さらに、生まれ持った体質によって様々なダイエットの効果が出やすい人、出にくい人がいることも把握し、その根本原因を改善させていくのです。

西洋医学は戦争によって発展したといわれ、何より即効性を大切にします。
そのため、原因より今ある症状をいかに早く改善するかを考え、肥満に対しては下剤や利尿剤、食欲を失わせるダイエットピル、胃の手術などの開発を盛んに行なってきました。

欧米のセレブが突然激やせしたのを見たことがあると思いますが、その多くはこういった薬や手術によるものだといわれています。

それに対し、東洋医学は自然と調和して生きることで健康を維持できる、という考え方をするため、不調和を起こしている部分をじっくり改善させていきます。
自然との調和を第一義としているので、使用するものも植物や動物、鉱物など自然から採れたものばかりです。

そのため、東洋医学には即効性はありませんが、時間をかけて不調和を修正していくので、リバウンドしにくく脂肪のつきにくい健康な身体へと体質を変えていくことが可能なのです。

東洋医学的アプローチで肥満を解消するには

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東洋医学では、生命のバランスを取っているのは「気・血・水」という考え方があります。
これを気血水(津液)弁証といいます。

「気」とはいわゆる「気力」「元気」の「気」で、心身にパワーを与えるエネルギー源を指します。
また、血液やリンパ液の流れを調節して身体を生かす材料を体内の隅々まで送り、内臓の働きを促進する力があります。
そのため、「気力がない=気のパワー不足=栄養素が行き渡らない=病気」となるのです。

「血」は血液のことで、全身に栄養を運んだり、老廃物や有害物質を回収し排出させたりする働きがあります。
また、血液は熱を運ぶ作用もあり、筋肉の動きによって発生した熱を全身に送ります。

「水」は唾液や胃液、涙、鼻水、汗など血液以外の水分のこと。
全身にうるおいを送り、体温調節をし、関節の動きをスムーズにさせたりしています。
これは単なる水ではなく、一度体内に取り込まれ、それぞれの部位に必要な形へと変化したものを指します。

東洋医学では、この3つのバランスが取れていると、心身は健康で太ることもないと考えられています。
逆に、バランスが崩れると健康を保つことができなくなり、脂肪が貯まりやすくなったり便秘を起こしやすくなったりして、体重が増えてきてしまうのです。

これらのバランスが崩れた状態は様々な分け方があり、「気虚」「気滞」「血虚」「瘀血」「水滞」「陰虚(津虚)」の6つに分類することもあれば、中国医学のように13にも分ける場合もあります。

さらに、気血水(津液)弁証以外にも体質の分け方が7種類あり(八綱弁証)、表裏弁証、寒熱弁証、虚実弁証、陰陽弁証、臓腑弁証など非常に多岐に渡る方法で患者の体質を特定し、それに合った治療法を行なっているのです。

漢方薬も、この弁証を元に様々な生薬を配合しています。
日本では現在294の処方が医薬品として認められており、体質に合わせて細かく分かれています。

ダイエットのために処方されたものはありませんが、肥満の原因となる症状を改善できるものはたくさんあります。
一例を挙げると、以下のものがあります。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
・大柴胡湯(だいさいことう)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・扁鵲(へんせき)

これらはそれぞれ合った体質があり、それ以外の人が使用しても脂肪の解消やダイエット効果は期待できません。

ここで、上に書いた各漢方薬に合う体質を簡単に説明しますので、選ぶ時の参考にしてくださいね。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

・体力があり、食欲も旺盛
・食べることが大好きで、暴飲暴食で便秘がち
・暑がりで、食べている時から汗が出てくる
・脂っこいものや冷たいものが好き
・内臓脂肪が多く、特にお腹が前に張り出しているが、ぜい肉は掴めない
・血圧や血糖が高め

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

・あまり体力がなく、疲れやすい
・朝が苦手
・運動は得意ではなく、すぐ休んでしまう
・こってり系よりあっさり系の味が好き
・皮下脂肪が貯まりやすく、お肉がぷよぷよしている
・汗は結構かくほうだが、足がむくみやすい

大柴胡湯(だいさいことう)

・体力があり、短気でストレスが貯まりやすい
・イライラするとすぐ食べ物に手が伸びる
・特に甘いものを好んで食べる
・生活習慣が乱れがちで便秘しやすい
・ストレス性胃炎を起こすこともある
・脇腹からみぞおちにかけて張りがあり、苦しい

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

・体力がなく、貧血気味で生理不順や生理痛がひどく、更年期障害も出やすい
・疲れやすくよくめまいや頭痛、耳鳴り、動悸などが起こる
・足腰が冷えやすく、一年中手足が冷たい
・むくみもひどく、顔や足のサイズが朝と夜で違う

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

・体力はあるほうで、体型はがっちり型
・顔はのぼせるが下半身は冷える
・生理前になるとイライラしやすく、便秘もひどくなる
・生理痛も強く、生理不順や月経困難症になることもある
・肩こりやめまい、血圧が上がりやすい

加味逍遙散(かみしょうようさん)

・体力がなく、疲れやすい
・精神が不安定でイライラしたり落ち込んだりしやすい
・のぼせやすく肩こりがある
・不眠症ぎみ
・ホットフラッシュ、ほてり、多汗などの更年期症状が出やすい
・婦人病系の疾患がある

扁鵲(へんせき)

脂肪過多症の改善のための、大鵬薬品工業のオリジナル漢方薬

・体力があり、胃腸が強い
・体温が高めで便秘がち
・胃のあたりに水が溜まり、触るとポチャポチャ音がする

最近はTVやネットで防風通聖散がとても人気ですが、防風通聖散はどちらかというと男性の太鼓腹タイプに向いており、女性のぽっちゃりさんが使用すると下痢がひどくなったり貧血を起こしたりすることがあります。

逆に、当帰芍薬散や加味逍遙散は女性に向く処方になっており、男性が使用しても脂肪を燃焼することは難しいかもしれません。

漢方薬は薬です。選び方や使い方は慎重に

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西洋薬は症状を抑え込む作用が強いため、胃腸の調子を良くして消化能力を上げたり、大腸のぜん動を活発にして便通を起こさせたりする力に優れています。
しかし、化学合成されたものは身体にとって異物なので、摂取を止めるとその異物によって抑え込まれた症状が一気に戻ってきてしまうことがよくあります。

その点、漢方薬は身体が異物と見なさないよう、体質に合わせて効果の出具合を調整します。
また、成分が自然から採れたものばかりなので、身体が吸収しやすくなっています。
そのため、時間はかかるものの反動が少なく、体質が段々改善されていくのです。

しかし、漢方薬は薬ですから、副作用もあります。
しかも西洋薬と違い、体質を基準に生薬を配合していますから、体質が合わなければ副作用も大きくなります。
そのため、必ず専門家や薬剤師に相談し、自分に合う処方がどれか選んでもらうことをお勧めします。

また、漢方薬は効果が出るまでに時間がかかることが多いため、効果を早めようと決められた用量以上を摂ってしまう人がいます。
それが医師の判断によるものであれば問題はありませんが、自己判断で量を増やすことは止めましょう。

特にお腹の脂肪を落とすと謳ったものは下剤成分が入っているものが多いため、激しい下痢に襲われたり腹痛を起こしたりすることがあります。

漢方薬は薬ですが、脂肪の解消には時間がかかるというのは他のダイエットと同じです。
しかし、東洋医学の歴史に裏付けされた処方ですから、体質に合いさえすれば効果が期待できます。
「肥満を解消する」ではなく「脂肪がつきにくい身体を作り健康になる」ために、漢方薬をうまく役立ててくださいね。

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