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気付いた時にはおばさん体形に・・・中年女性を悩ませる更年期脂肪の特徴と漢方の効果

厄介な更年期脂肪を減らすために必要なこととは?

そういえば最近服がきつい、とかちょっと歩くと息が切れる、と感じたことはありませんか?
中高年になってくると、どうしても脂肪が増えてきてしまいます。
特に女性の場合、40代に入ると何をしても痩せない、という現象が起こってきます。
その原因が、更年期脂肪です。

今回は、更年期脂肪と漢方による改善効果について解説しましょう。

注意していたのに・・・気付けばおばさん体形に

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若い頃は毎日のように体重計に乗ってチェックしていたのに、最近乗ってないわね…と測ってみたら衝撃!なんてこと、ありませんか?

そういえば、「ちょっと」服が小さくなったわとか、「時々」ウエストがゴム入りのスカートを履いているわ、と思い当たるフシはあっても、まさかの5キロ、10キロ増。
あわててダイエットしても若い頃と違って思うように減らなくて、「もう中年太りだから仕方ないのよね」と諦めてしまう女性は少なくありません。

また、中高年と若い人の肥満は違います。
若い人の場合、太っていても肌にハリがあって全体がはち切れそうな感じなのに対し、中高年の肥満はぶよぶよで締まりがない太り方になります。

これが「更年期脂肪」で、お腹回りはもちろん背中にも脂肪がついてしまい、どんな服を着てもごまかし切れなくなってしまうのです。

太るメカニズム

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まずは、太るメカニズムについて簡単に説明しましょう。

私たちの身体には元々300億個もの「脂肪細胞」があります。
「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」、それに最近発見された「ベージュ脂肪細胞」の3種類ですが、そのうちのほとんどが脂肪を溜め込む働きがある「白色脂肪細胞」です。
白色脂肪細胞がどんどん脂肪を溜め込む、つまり細胞が太ると肥満になるのです。

白色脂肪細胞内には中性脂肪が溜まりますが、これを分解するのがリパーゼという酵素です。
リパーゼはノルアドレナリンやインスリンなどのホルモンによって活性化し、中性脂肪を遊離脂肪酸に変化させます。

遊離脂肪酸は燃焼しやすい脂肪で、それを「褐色脂肪細胞」が燃やしてくれると、肥満にならないのです。

しかし、褐色脂肪細胞は肩甲骨や首、胸の辺りにわずかしか存在しません。
そのため、白色脂肪細胞が脂肪を溜め込み過ぎると充分に燃焼されず、肥満になるのです。

なお、ベージュ脂肪細胞は2012年に発見されたばかりの脂肪細胞で、白色脂肪細胞から生成され褐色脂肪細胞と同じような働きをするらしい、ということがわかっています。
しかし、現在のところまだ研究中で、詳しい機能はわかっていません。

若い頃とは違う!?更年期脂肪の特徴とは

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若い頃と中高年の肥満は、何が違うのでしょうか。

ホルモンバランスの乱れによって代謝機能が低下し、つきやすくなる脂肪のことを「更年期脂肪」といいます。

女性ホルモンは30歳前後まではどんどん分泌されるのですが、それ以降は減っていきます。
人によって差はありますが、以下のグラフを見ると、40代後半から分泌量がガクンと減ってくるのがわかりますね。

女性ホルモンのエストロゲンには脂肪を貯める働きと分解する働きの両方があります。
エストロゲンの分泌量が正常な時にはこの2つの働きのバランスが取れているため、脂肪がつきにくくなっています。

しかしエストロゲンの分泌量が減ってくると脂肪を貯める作用が強くなり、分解能力は低下してしまうことがわかっています。
その結果、同じ量食べても脂肪が分解され切らず、余分な脂肪がつきやすくなってしまうのです。

これが更年期脂肪の典型的な原因ですが、この他にも中高年になると脂肪がつきやすくなる原因はたくさんあります。

褐色脂肪細胞が減少する

白色脂肪細胞は胎児の頃にすでに作られ、減ることがありません。
しかも、白色脂肪細胞は元の大きさの約15倍まで大きくなるため、いくらでも脂肪を溜め込んでしまいます。

それに対し、褐色脂肪細胞は幼児期が一番多く、加齢とともに減っていきます。
元々量が少ない上に減少していくので、脂肪は増える一方になってしまうのです。

基礎代謝量が減少する

基礎代謝量とは、生きているだけ、息をしているだけで消費するエネルギーのことです。
この基礎代謝量は、10代前半がピークで女性の場合1300kcal前後ですが、30代以降になると1100kcal程度になってきます。

7,000kcalで体重が1キロ増えるといいますから、1日200kcal多ければ約1ヶ月で1キロ増える計算になってしまいます。
実際にはそこまで短期で太ることはないものの、若い頃と同じようなカロリーの食事をしていれば、当然太ってしまうのです。

筋肉量が減る

運動をすると代謝量がアップする、というのを聞いたことがありませんか?
筋肉はエネルギーを消費する量が多いため、運動をして筋肉がつけばつくほど、普通の生活を送っているだけで消費カロリーが多くなり、痩せやすくなるのです。

しかし、加齢とともに運動量は減り、さらに家庭内で便利な電化製品に囲まれているとますます運動量が減ってしまいます。
その結果筋肉が減り、基礎代謝量も落ちて、脂肪がつきやすくなるのです。

皮下脂肪は落としにくい

脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。
内臓脂肪はその名の通り内臓の回りにつく脂肪で、男性につきやすいといわれています。
対して皮下脂肪はお腹の回りにつく柔らかい脂肪で、子宮を守るためと考えられています。

内臓脂肪はつきやすく落ちやすいのですが、皮下脂肪は少しずつ増えて落ちにくいという特徴があります。
そのため、長期間溜め込んでしまった皮下脂肪は多少の運動やダイエットではなかなか落ちないのです。

厄介な更年期脂肪を減らすために必要なこと

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更年期脂肪にせよ中高年脂肪にせよ、ついてしまった脂肪を減らすのは簡単ではありません。
特に女性ホルモンや褐色脂肪細胞の減少に関しては加齢が原因ですから、生活習慣や食生活の見直し程度では改善は期待できないでしょう。

しかし、中高年の肥満の原因のうちの「基礎代謝の低下」については、ちょっとした努力を続けることで今からでも向上させることが可能です。
運動をして、筋肉をつければ良いのです。

もちろん、いきなり激しい筋トレをしろというのではありません。
そんなことをしたら、筋を傷めてしまいます。

最初にすべきことは、硬くなった筋肉をほぐすことです。
ストレッチで全身の筋肉をほぐしてあげると、次の筋トレの効果が非常にアップするのです。

ストレッチには様々な方法がありますが、伸びをしたり前屈したりするだけでも十分な全身ストレッチになります。
一番良いのがラジオ体操で、あらゆる筋肉を伸ばすことができますし、そのほか血行促進や免疫力アップ、内臓機能活性、老化防止など、多くの効果があるのです。

ラジオ体操第一は約3分で消費カロリーもわずかですが、女性の場合これを3回行なうだけで1日の必要運動量を満たすそうですよ。
ただし、タラタラやった場合は効果はありません。

筋肉が充分ほぐれたら、筋トレです。
器具を使わず全身の筋肉を鍛えられるといわれているのが、スクワットです。
特に使うのは下半身の筋肉ですが、ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるほど健康に関与している筋肉なので、スクワットで鍛えましょう。

1日数回に分けて50回というのが理想ですが、最初は1日5回でも10回でもかまいません。
無理せずに、継続することが大切です。

体質改善に漢方薬が効果的って本当?

運動が最も簡単で、しかも一銭もかからずにできることですが、運動が苦手、毎日続けるのは面倒など、三日坊主になってしまうことは多いもの。
そこでお勧めしたいのが漢方薬です。

更年期脂肪や中高年脂肪がつきやすいのは加齢が大きな原因ではありますが、誰もが中年太りするかといったらそんなことはありませんよね。

若い頃よりはお肉がつくかもしれませんが、流行を取り入れたファッションを見事に着こなしている中高年女性はたくさんいます。
これは、体質の違いが関係しているのです。

漢方でいう「体質」とは、生まれ持ったものではなく現在の体質や体力、免疫力、抵抗力、症状の出方などをひっくるめたもののことをいいます。
脂肪が溜まりやすいというのも中高年に多い「体質」ととらえ、その体質を改善していくのが漢方なのです。

中高年の肥満の場合、原因が女性ホルモン量の低下にあるのか、基礎代謝量の低下にあるのか、あるいは筋肉量の減少にあるのかをまず問診、触診などで診察して判断します。
女性ホルモンの減少が大きな原因の場合、肥満以外にどんな症状があるかをチェックし、それらを総合的に治していくことで、更年期脂肪の減少が期待できるのです。

漢方薬は自分に合ったものを適切な方法で

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漢方薬には様々な処方があり、それぞれに合った体質が違います。
例えば、更年期肥満は更年期症状の一種と考えられますが、女性ホルモンのバランスを整える作用があり更年期症状に使われる代表的な漢方薬には、以下のものがあります。

・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・五積散(ごしゃくさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・温経湯(うんけいとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

これらすべて処方が違い、合う体質も違います。
そのため、自己判断で使用すると、更年期障害や更年期肥満が悪化する危険性があるのです。

更年期脂肪はもちろん、更年期の症状は非常に不快で日常生活が困難になることもありますから、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。
漢方専門薬局や薬剤師、病院の漢方内科などで診察を受け、体質に合ったものを見つけましょう。

更年期につきやすい脂肪は運動で基礎代謝量を上げるか、漢方で女性ホルモンのバランスを整えることで燃焼させやすくなります。
もちろん、どちらも行なえばより早い改善が期待できますよ。

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