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【同じ漢方薬を使っていても】漢方ダイエットで痩せる人と痩せない人の違いとは

漢方ダイエットで効果を出すためのポイントを解説!

最近多くの人が漢方薬でダイエットを始めています。

TVや新聞、雑誌、ネットなどでたくさん掲載されていますから、とても効果がありそうな気がしますよね。
美味しくもないダイエットドリンクや厳しい食事制限、運動をしなくても良いとなれば、誰でも飛びついてしまいます。

しかし、実際に試した人からは痩せないという意見も少なくありません。
漢方ダイエットで痩せる人と痩せない人、何が違うのでしょうか。

漢方ダイエットで失敗する人が増えている!?

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世の中には数えきれないほど多くのダイエットがあり、医学的根拠のないものから医師監修のものまで様々です。

〇〇だけ食べて痩せる、というものはかなり廃れてきたものの、手軽だからと栄養を無視して行なっている人はまだまだいます。
バナナやキャベツ、卵など、結構医師が推薦しているものもあるんですよね。

あるいは定番のダイエットドリンクは大手メーカーが開発しているものも多く、ドラッグストアで簡単に購入できるのでついつい試してしまいます。
しかし、美味しくない、飽きる、空腹感が満たされないなど、いくら栄養バランスが取れているものでもなかなか長続きしません。

また、成功者が多いといわれる糖質制限ですが、炭水化物が大好きな女性にとってはかなりつらいですし、リバウンドも激しいといわれています。

実際、筆者は3ヶ月で10キロの減量に成功しましたが、中止した途端気が緩み、糖質制限前はそれほど食べなかった炭水化物を異常に食べたくなってしまいました。
その結果、数か月で15キロ以上太ってしまったという苦い経験があります。

その点、漢方ダイエットは日本で認可された医薬品を使用して脂肪を落とす、というものですから、非常に安心感がありますよね。
よく宣伝されているのは「防風通聖散」で、その他「防己黄耆湯」や「大柴胡湯」などもダイエット効果があるといわれています。

成功した人は多く、便秘が治ってすっきり痩せた、新陳代謝が良くなってたくさん食べても太らなくなった、という口コミがたくさんあります。

しかし、中には失敗したという意見も聞かれます。
よくあるのが「下痢をした」「効果が持続しない」といったもので、中には貧血や肝機能障害を起こし、入院したという人もいるのです。

ダイエット商品の比較サイトでも、漢方ダイエットの評価は5段階の2.8程度と決して高くありませんから、効果が出ず痩せない人も少なくないことが読み取れます。

漢方ダイエットで痩せる人と痩せない人の違い

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漢方ダイエットで痩せる人と痩せない人の違いは、以下のことを知っているかどうか、が大きいでしょう。

漢方薬には「ダイエット効果」はない

漢方薬は体質を改善し、その人本来の健康を取り戻すための医薬品です。
そのため、冷えが原因で水分代謝が悪くむくんでいる人には身体を温める生薬を、体内に熱がこもって便秘がちな人には熱を冷ます生薬を、脂肪が貯まっている人には脂肪を燃焼させる生薬を何種類か配合します。

その結果として、滞留していた水分や便、脂肪が排出されて体重が減ることは大いに考えられますが、それはあくまでも漢方薬の副産物といえるもので、ダイエットとは意味が違うのです。

ですから、たとえ本人が10キロ痩せたいと思っても、身体にとって最も体調が良い体重がマイナス5キロだとしたら、希望の体重までは痩せないのです。

また、それぞれの漢方薬は数種類から十数種類の生薬から作られていますが、その中には相反する作用を持ったものも配合されています。
それによってメインとなる生薬の効果が出過ぎないようにバランスを整えているので、短期間で劇的には痩せないのです。

どうしても体重を減らしたいという場合は、下剤の作用や利尿作用のある特定の生薬そのものを摂取することになりますが、生薬によっては非常に作用の強いものがあり、その知識がないまま摂取すると大変なことになります。

漢方薬には人それぞれ相性がある

漢方薬の相性というのは、つまり生薬と体質が合っているか、ということです。
最近は西洋薬の風邪薬でも、鼻か喉か発熱かで成分を変えているものがありますよね。
病院で薬を処方される時も、それぞれの症状に最も効果が出やすいものがチョイスされています。

漢方薬も全く同じことで、太っている原因が違えば合う処方も違います。
例えば、いかにも元気そうで赤ら顔、声が大きくて活動的な人は体内に熱がこもりやすいため、熱を冷ましたり外に排出したりする生薬を中心に配合した「防風通聖散」が合います。

防風通聖散にはかなり強い下剤作用のある生薬が何種類か配合されていて、熱で水分が蒸発し硬くなった便を強力に排泄してくれるのです。

しかし、便秘は冷えによって起こる場合もあります。
全身が冷えて腸の機能が低下し、便をうまく作れなかったり押し出したりできなくて便秘になっている場合に、熱を冷ます防風通聖散を使用したらどういったことが起こるか、何となく想像できますよね。

全身がさらに冷え、便通は良くなっても水のような下痢になり、栄養がほとんど排出されてしまうので栄養失調や貧血を起こしてしまうのです。

そうなると、身体は生命の危機を感じて全力で便や尿を体内に留めようとします。
そのため便秘がさらにひどくなり、痩せないどころか体重が増えてしまうこともあるのです。

漢方薬の効果が出るのは時間がかかる

漢方薬は病気の治療を目的にしたものもありますが、本来は体質を変えて病気にならない身体にしていくためのものです。
そのため、現在の体質を引き起こした原因の根が深ければ深いほど、体質変化に時間がかかります。
1ヶ月程度で効果が出てくる人もいれば、1年かかる人もいるのは当然なのです。

しかし、ダイエット目的で使用する人の多くは、すぐに効果が出るものと勘違いしています。
1ヶ月飲んだけれど痩せないと投げ出してしまうと、体内で少しずつ変化が始まっていた体質がまた元に戻ってしまうのです。

漢方薬には副作用がある

漢方薬を副作用のないダイエットサプリのように考えている人は、失敗しがちです。
漢方薬は医薬品であり、副作用も当然あります。

また、長期間使用することで効果が出るものが多いのですが、その反面長く使用するほど副作用が出やすくなるという側面もあります。
そのため、最初は体重が減っても段々停滞してきたり、体調を崩したりすることもあるのです。

いつまでも同じ漢方薬を使用すると効果が半減する

漢方薬は前述したように、ある程度長期に渡って摂取して効果が出てくるものです。
しかし体質が改善されてきた時には、生薬の成分配合をその時の体質に合ったものに見直さなければいけません。

防風通聖散の場合でいうと、せっかく体内に熱がこもりにくい体質になって来たのにずっと同じ効果のある生薬を使用していると、今度は冷えすぎたり、身体がなまけて生薬なしでは熱が貯まりやすくなったりしてしまうからです。

しかし、日本で市販されている漢方薬の錠剤や顆粒では、成分や配合量を変えることはできません。
そのため、体質が変わってきたのに同じものを使用し続けると、副作用が出たり効果がなくなったりしてしまうことがあります。
ある処方で効果がかなり出たと感じたら、漢方薬の替え時かもしれません。

漢方ダイエットで効果を出すためのポイント

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自分の体質に合ったものを選ぶ

漢方ダイエットで効果を出すためには、自分の体質に合ったものを選ぶことが最も大切です。

これまでに述べたように、漢方薬は一人一人のその時の体質に合ったものを処方することで、本来の健康な体質に近づけていこうとするものです。

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そのため、日本のようにすでに決まった配合の生薬が製品化されてしまっていると、オーダーメイドの処方よりは効果が弱まってしまうかもしれません。

とはいえ、オーダーメイドの場合いちいち生薬を自分で煎じなければいけませんし、ニオイもかなり強く、飲むのがためらわれてしまうかもしれません。
その点、市販品は飲みやすくなっていますし、ある程度の効果は充分期待できます。

その反面、体質に合っていないものを選ぶと、全く痩せないばかりか副作用が強く出て、体調を崩してしまいます。
中には入院するほどひどい副作用が出ることもありますから、適当に選ぶのは絶対に止めましょう。

1~2ヶ月で効果が出なくてもあきらめない

自分の体質に合った漢方薬でも、すぐに変化が出るとは限らないのは前述の通りです。
現在の体質になるまでに何年、十何年とかかっているのですから、天然の植物や鉱物だけで早急な変化を望んでも無理なのです。
たとえすぐには痩せないとしても、できれば3ヶ月~半年は続けるようにしましょう。

好転反応と副作用の違いを理解する

漢方薬には「瞑眩(めんげん)」と呼ばれる好転反応がよく起こります。
一時的に起こる作用で、眠気や疲労感、ほてり、下痢、発熱、ニキビなどが主な症状で、漢方薬によって老廃物が溶け出し、血中に流れ込んで全身を巡ることが原因といわれています。

飲み始めて1週間程度から出ることが多いのですが、人によって期間が違い、1~2週間で治まることもあれば、1ヶ月以上続くこともあります。
好転反応が治まると、体質改善が本格的に始まると考えて良いでしょう。

しかし、場合によっては好転反応ではなく副作用によって、同じような症状が出ることがあります。
この違いを判断することは素人には難しいので、症状が悪化するようなら漢方薬を購入したお店に相談しましょう。

体重だけにこだわらない

「漢方ダイエットで痩せたい」理由は何でしょうか。
現在の体重で体調が不良だったり便秘がひどかったり、健康診断の数値が非常に悪かったりと何らかの問題が出ているのであれば、漢方薬は効果が期待できます。
しかし、単に「細くなりたい」というだけの目的であれば、期待外れに終わる可能性があります。

たとえば、女性の漢方ダイエットに使われる処方の中には、女性ホルモンのバランスを整えたり分泌を良くしたりするものがあります。
元々女性は女性ホルモンの影響で丸みのある身体になりやすくなっていますから、その処方によってより女性らしい体型に変化し、バストやヒップにボリュームが出ることもあります。

すでに標準体重以下なのにもっと減らしたいと思っても、漢方薬ではそれ以上痩せないどころか少し皮下脂肪がついて、体重が増える可能性もあるのです。

どうしても体重を減らしたい、減りさえすれば後はどうなっても良いという人には、漢方ダイエットは向きません。
漢方ダイエットは、その人の健康のために最も良い体型へと導くものだ、ということを頭に入れておいてくださいね。

自分に合う漢方薬の選び方と使用時の注意点

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漢方薬は、自分の体質に合っているかどうか、がすべてです。
合っていなければ、全く効果は期待できません。

まず、漢方薬を購入する際には、どの処方がどういう体質に向いているか、を調べましょう。
ただ、各漢方薬には説明が書かれているものの、自分だけで判断するのは結構難しいものです。

合わないものを服用して体調を崩したりしたら泣くに泣けませんし、お金をドブに捨てるようなものですよね。
そんなことにならないよう、漢方薬の知識のある医師や薬剤師、漢方薬局などを見つけましょう。

一応の目安として、漢方ダイエットによく使用される漢方薬と合う体質について簡単に説明しておきますね。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

赤ら顔で体格が良く、エネルギーがみなぎっている外観、声が大きく積極的、汗かき、食べることが大好きで暴飲暴食気味といった体質に向きます。
発汗・通便・利尿作用があり、特に便秘改善に効果の高い生薬を配合しています。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

色白で皮下脂肪が多くぽっちゃりとしている、汗かき、疲れやすい、むくみ気味、食はどちらかというと細めであっさり系が好き、体力不足、風邪を引きやすいタイプに向きます。
水を飲んでも太るという人に多く、水分代謝が悪くなっています。
胃腸の働きを良くし、水分代謝を高める生薬が配合されています。

大柴胡湯(だいさいことう)

イライラしがちで精神が不安定、ストレスが貯まるとやけ食いしてしまう、甘いものが好き、生活習慣が乱れている人に使われます。
自律神経が乱れているので、それを整える生薬が配合されています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷え症で顔や手足がいつも冷たくよくむくむ、血行不良で顔色が悪い、貧血を起こしやすい、生理痛や生理不順など、婦人科系に問題がある人向きです。
当帰は女性の悩みに効果が高く、血の巡りを良くする作用があります。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

当帰芍薬散に似て婦人科系に問題がある人向きですが、特にのぼせと便秘が顕著、ニキビ、イライラ、頭痛、眠りが浅いといった症状に合います。
更年期障害の緩和によく使用される漢方薬で、精神を安定させる作用と通便作用が高くなっています。

何度も言うようですが、漢方薬は薬です。
説明書をよく読み、正しい服用方法と回数を守りましょう。
高い効果を期待して必要以上の量や回数摂取すると、副作用が出やすくなります。

また、症状が思わしくない場合、好転反応の場合と副作用の場合がありますので、自己判断せず専門家に相談しましょう。

正しく使えば漢方薬はダイエットの強い味方に

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漢方ダイエットは体質を改善することによって、最も健康を維持できる体重にする効果があります。
そのため、単に痩せたいという人には向きません。
しかし、冷え性を治したい、顔色を良くしたい、むくみを何とかしたいといった、健康を求めている女性には強い味方となります。

また、漢方ダイエットをしているのに痩せないという場合、漢方薬と体質が合っていないか、結果を早く求めすぎていることが原因です。
専門家と相談しながら最も適した漢方薬を探し出し、体調の変化を感じながら健康的なダイエットをしてくださいね。

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