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【スッキリ解決】漢方ダイエットに関する疑問|効果から費用までズバリお答えします

ここ数年、漢方ダイエットの宣伝がとても増えています。
しかも、小林製薬やロート製薬、クラシエなどの大手メーカーや、漢方薬の老舗ツムラや北日本製薬、一元製薬などから販売されているので、どれも品質は安心です。
しかし、だからといって誰にでも効果があるかというと、そうとは言い切れないよう。
口コミを見ると、効果があった人もいればほとんどなかった人、副作用が出た人など様々です。

今回は漢方ダイエットに興味がある人のために、効果から費用まで様々な疑問点にお答えします。

漢方ダイエットを始めようか悩んでいるけど・・・

ダイエット方法は、100種類や200種類ではありません。
その昔はananで「水だけ飲む」なんて過激なダイエット方法が掲載されたこともありましたが、さすがに現在は健康に大きな被害を与えそうなものは影を潜めています。

とはいえ、これだけ種類があるということは、決定的なダイエット方法がないということ。
あるいは、続ければ効果があるとしても、期間が長すぎる、ハードだったりガマンすべきことが多すぎる、高額になる、飽きる、身体を壊すなど、誰もが簡単にかつ健康的に痩せられる方法ではなかったのですね。

そこで注目を浴びるようになったのが、漢方薬を使った漢方ダイエットです。
市販されている漢方薬を服用するだけ、しかも煎じる必要はなく、錠剤や顆粒になっています。
味は微妙だけれど耐えられないほどではないし、水と一緒に飲み込んでしまえば終わりです。
これで痩せられるなら、こんなにラッキーなことはありませんよね。

しかし、結論から言うと、そう簡単なものではないのです。

そもそも漢方って何?普通の薬と何が違うの?

使ったことはなくても、誰でも「漢方」という言葉は聞いたことがありますよね。
しかし、正確な意味を知っている人は案外少ないものです。
ここで、漢方について簡単に説明しましょう。

<漢方って何?>

たとえば、漢方=中国医学と考えている人はかなりいますが、実際には違います。
日本には古来の伝承医学がありましたが、5~6世紀頃中国から中国医学が伝来しました。
当時の中国医学は日本の伝承医学よりはるかに進んでいましたから、それがそのまま取り入れられました。

しかし、中国と日本では風土や気候が違うため、そのまま使用しても効果が出にくい処方がいくつもありました。
そのため、徐々に日本人に合った独自の発展をするようになり、それが「漢方」となったのです。

明治時代になると西洋医学が医学の中心となり一時は衰退しましたが、西洋薬の薬害などに対する懸念が高まり、漢方は昭和の頃に再度注目を集めるようになりました。
その後厚生省(当時)によって正式な医学と認められ、1960年には生薬が日本薬局方に掲載されるようになったのです。
さらに1976年になって、生薬を数種類配合した漢方薬のエキスも認められるようになりました。

現在の漢方処方は、日本独自のものもあれば中国医学処方そのままのもの、一部を変えたものなど様々です。

<普通の薬と何が違う?>

①成分が天然か、合成か
普通の薬(西洋薬)との違いの一つは、天然のものだけを使用しているか、化学合成しているか、です。

漢方薬は植物や動物、鉱物など自然界にあるものの一部または全体を、乾燥など簡単な加工をするだけで使用しています。
天然物によって、全体で作用するもの、一部だけに効果のある成分が含まれているもの、部分的に成分が違い効果も違うものなどがあるので、それを長い経験の中で判別するようになったのです。

西洋薬も昔はハーブなどを使っていましたが、段々その中の有効成分のみを使うようになり、現在はその成分を化学合成するようになりました。
さらに天然界にはない成分をも作り出し、作用をより強力に出るようにしているのです。
これは、戦争や疫病などが多かったため、即効性があり効果も高い治療薬が必要だったからだと言われています。

②成分の種類数とその作用
西洋薬は基本的に1つの成分で作られており、一つの症状に対してのみ作用します。
一方漢方薬はほとんどの場合2種類以上の生薬の組み合わせで処方されており、1つの処方で多くの症状に対応しています。

そのため、西洋薬の場合、症状が違えば薬も変わりますが、漢方薬の場合は違った病気や症状に対して同じ漢方薬が出されることもあります。

③副作用の有無
西洋薬の場合、効果を強め過ぎたために副作用もつきものとなっています。
漢方薬も副作用がない訳ではありませんが、数種類の生薬を使用し、体質や体調に合わせて配合量や種類を変えたり、一時服用を中止したりといった方法を取ることにより、副作用を最低限に抑えています。

④治療に対する考え方
西洋薬は即効性を重視し、現在ある症状を治すことを重要視していますが、漢方薬は時間をかけて体質を治すことを得意としています。
ダイエット一つ取っても、欧米ではハーブや食事、運動などで時間をかけるより、強力なダイエットピルで食欲を失わせたり、手術で胃を小さくして食を細くするという力技を使ったりするケースが増えています。

しかし漢方ではダイエットを目的にした治療というもの自体ありません。
様々な不調を引き起こす原因の一つとして肥満があり、その肥満の原因となる個々の体質を変えていくことにより、肥満を含めた不調を改善させていくのです。

⑤安全性の確認にかかっている時間
漢方薬は室町時代から600年以上治療に使用されており、効果が弱いものはどんどん排除されてきましたから、現在ある処方はどれも安全性が高く、副作用を抑えるにはどうしたら良いか、ということもわかっています。

それに対し、西洋薬は開発から厚生労働省の承認を経て市場に出るまでに10~15年かかるものの、ヒトによる臨床試験は5年前後です。
そのため、販売後に臨床試験では現れなかった副作用が出ることが少なくないのです。

なお、最近は漢方薬と西洋薬の同時服用による副作用問題が起きています。
お互いの医学に対する知識が不十分なため、残念ながら副作用までは研究し切れていないというのが現状です。

漢方薬って安全なイメージだけど効果はあるの?

漢方薬に対して「安全」というイメージを持っている人は少なくありません。
その反面、生薬が主に中国産であることなどから、安全性に疑問を感じている人も結構いますよね。

安全性については、少なくとも日本漢方で使用されている生薬はある程度安心できそうです。
それは、中国人観光客が日本製の漢方薬を爆買いすることからもわかります。
薬の規制が非常に甘い中国に比べると、日本のものは非常に信頼されているのです。
中国で作らせている生薬に農薬が残留していたという問題も時々出てきますが、それでも中国人が自国用に製造したものよりははるかに品質が良いようです。

また、最近は生薬の国産化が勧められ、鹿島建設、東洋紡、王子ホールディングス、日本製紙などが栽培に乗り出しており、ツムラや龍角散、養命酒製造なども徐々に国産生薬に切り替えています。

また、服用した際の安全性についても、長い歴史の中で安全性の低いものは淘汰されているので、現在日本で販売されているものは正しく使えば安全性は高いでしょう。

漢方薬は、西洋薬と違い基本的に数種類の生薬を組み合わせて処方します。
また、その生薬を「上薬(上品)」「中薬(中品)」「下薬(下品)」の3つのレベルに分けています。

「上薬」は他の生薬の副作用を軽くし健康を保つためのもの、「中薬」は慢性病に良く体質を改善するもの、「下薬」は急性症状の治療に使われるものです。
下薬は効果も強いが副作用も出やすいため、中薬や上薬を合わせて配合することでできるだけ穏やかに作用するようにしているのです。

漢方ダイエットでよく使われている防風通聖散を例に見てみましょう。
18種類の生薬が配合されていますが、上薬、中薬、下薬はそれぞれ以下のようになります。

上薬…防風・白朮・芒硝・滑石・甘草・川芎
中薬…麻黄・芍薬・薄荷・山梔子・黄芩・生姜・荊芥・当帰・石膏
下薬…大黄・連翹・桔梗

このように、各レベルの生薬を量を調整しながら配合することにより、効果が出やすく、しかも長期使用しても副作用が出にくいようになっているのです。

漢方ダイエットのメリットやデメリットは何?

このように安全性の高い漢方薬を使用した漢方ダイエットですが、メリットもデメリットもあります。
それぞれについて挙げてみましょう。

<メリット>

・薬の作用が穏やかなので、副作用が出にくい
・体質に合ったものを服用すれば、無理なくダイエットできる
・体質改善が漢方薬の目的なので、肥満改善のほか多くの不調が軽減される
・漢方ダイエットに使用される漢方薬処方はどのメーカーでもほとんど同じだが、配合量が様々なので、自分により合ったものを選べる

漢方ダイエットの最大のメリットは、生理痛や生理不順、更年期障害などの婦人科系の症状が緩和したり、肩こりや腰痛、頭痛、イライラ、疲労感などの不快な不定愁訴がなくなったりしてくることです。

西洋医学では検査しても原因がわからない不定愁訴は病気とは判断しないため、治療方法もありません。
せいぜい運動するように、といった指導をするか、痛み止めなどその状態をとりあえず感じさせなくする薬を処方するだけです。

しかし漢方ではすべての不快な症状には原因があると考え、その原因となる内臓や組織の不調を改善させる生薬を配合します。
そのため、肥満だけでなく様々な心身の悩みが楽になっていくのです。

<デメリット>

・薬の効き目が穏やかなので、効果がなかなか出ないことがある
・自分にどの処方が合うか、自己判断しにくい
・体質に合っていないものを服用すると、副作用が出やすくなる
・同じような体質でも体力や内臓の強さが違うため、用量のコントロールが難しい
・身体の毒素を出しながら体質改善をしていくので、体質に合ったものでも最初のうちは思わぬ症状が出ることがある
・他の漢方薬や西洋薬を併用すると、副作用が出ることがある
・西洋薬と違い天然物をそのまま使用しているため、味にクセがあり飲みにくいことがある

漢方薬の一番のデメリットは、自分にどの処方が合うかわかりにくい、ということでしょう。
また、合っていてもすぐに実感できるとは限らず、最初のうちは「瞑眩(めんげん)」と呼ばれる不快な症状が出ることもあります。

瞑眩の症状の強さは人によって違い、中には下痢や便秘がひどくなったり、全身がだるくて寝込んでしまったりする人もいます。
これは1~2週間程度続くことが多く、その後効果が出てくるのですが、副作用かどうかの判断が難しいのです。

そのため、漢方ダイエットをする時には漢方薬局や薬剤師など専門家と相談して選び、何らかの症状が出た時には相談することが大切です。

どんな漢方薬を選べばいいの?費用の目安は?

何度も書いてきたように、漢方薬は体質を改善させるためのものですから、合ったものを選ばないとますます太ってしまった、下痢や便秘がひどくなった、なんてことが起こります。
実際、漢方ダイエットで失敗したという人のほとんどは、自分の体質を無視して宣伝に乗せられてしまったからなのです。

そこで、漢方ダイエットによく使われる処方をいくつかご紹介します。
これを読んで自分に合いそうなものを見つけ、さらに専門家に確認して最適なものを選びましょう。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

がっちり体型でエネルギッシュ、赤ら顔で行動力があるタイプにはこちらが合います。
胃腸が強いので油っぽいものを暴飲暴食しやすく、年とともに運動量が減ると代謝できなかったエネルギーが脂肪になり、内臓の周りについてしまいます。
リンゴ型と呼ばれ、お腹全体がパンと張り出していて、お肉が掴めません。

また、よく食べるので熱が発生し、それが体内の水分を蒸発させてしまうため、便秘になりやすいタイプです。
冬でも冷たい飲み物を好む人に多い体質です。

防風通聖散は熱を冷まして胃腸の正常な働きを取り戻させ、かつエネルギーを効率的に代謝させる働きがあります。
下剤効果の高い強力な生薬を配合してあるので、便秘も改善していきます。
また、この生薬が合う人は元々代謝力があるので、少し運動をプラスするだけで効果が倍増しますよ。

しかし、体力がない人や胃腸が弱い人が防風通聖散を摂取すると、下痢が止まらなくなることもあります。
そのため、飲む場合は少量から始め、様子を見ながら増やしていくと良いでしょう。

・大柴胡湯(だいさいことう)

ストレスで暴飲暴食しがちなタイプはこちらです。
比較的体力があり胃腸が強いので、ストレスを感じると食べることで解消しようとします。
特に糖質は消化が早い上に精神を一瞬安定させる作用があるため、炭水化物やスイーツを爆食してしまうのです。

しかしストレス中は胃腸の働きが悪くなっており、消化能力が落ちています。
糖質や脂肪はエネルギーとして使われないと中性脂肪に変化してしまい、全身に脂肪がついてしまうのです。
身体に熱が籠るため、便秘になる人が多いです。

大柴胡湯にはストレスによるイライラを緩和させる生薬が配合されており、体内に籠った熱を逃がしてくれます。
また、防風通聖散と同様強めの下剤成分が配合されているので、便秘の解消にも効果があります。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

日本人女性に多いぽっちゃり型の漢方ダイエットによく使われるのが、防已黄耆湯です。
体力がなくすぐ疲れてしまう、色白、食は細いほうだが甘いものが好き、むくみもあるが上半身は汗をかきやすいタイプの人向きです。

このタイプは胃腸の働きが悪いため胃もたれしやすく、どちらかというと小食です。
しかしエネルギー補給のために消化の良い糖質を間食などで多めに摂ってしまうため、太りやすいのです。

防已黄耆湯には胃腸の働きを促進させる生薬が配合されていて、代謝能力がアップしてきます。
すると食べたものがしっかり燃焼されるようになるので、身体が引き締まってくるのです。

また、エネルギーを効率的に使えるようになるので体力がつき、顔色も良くなってきます。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

むくみやすく冷え性、夏でも靴下が手放せない、体力がなく顔が青白いという人は、水分が貯まって身体が芯から冷え、血行が悪くなっています。
血行が悪くなると全身に栄養が届かなくなるため、胃腸の働きが悪くなります。
するとさらに血行が悪くなり、悪循環になってしまうのです。

当帰芍薬散は婦人病系統の治療によく使われる漢方薬で、血の巡りを良くする働きがあります。
血液が全身を循環するようになると、冷え性が改善されてきます。
すると体内に貯まっていた水分が排出されるようになるので、さらに身体が温まります。
身体の機能も改善され、基礎代謝がアップするので食べたものを燃焼させやすくなり、余分な脂肪がなくなっていくのです。

この4つが代表的なものですが、その他桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりゅうがん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)などが合う場合もあります。
それぞれ合った体質が違うので、専門家と相談してくださいね。

さて、気になる費用ですが、病院で処方してもらうツムラやクラシエなどの漢方製剤の多くは保険が効くので、初診料を除くと診察費を入れても1ヶ月で2,000円程度ということが多いようです。
それに対して、市販の漢方薬はその2~3倍はします。

しかし、病院で保険対応になるのは、あくまで「病気」と認められる症状がある場合です。
肥満が原因で血圧や血糖値がかなり高くなっていたり、肥満のほか生理不順や更年期障害があったりした場合は適用になります。
しかし、単に「痩せたい」という理由では保険対応にならないのです。

また、最近は防風通聖散が評判になっていることから、医師と顔を合わせるなり「防風通聖散を処方してほしい」と訴える女性が増えているそうで、病院側も警戒しています。
さらに、西洋医の多くは漢方薬の知識があまりないため、体質に合っていない漢方薬を処方されてしまうこともよく起こっているのです。

そのため、漢方ダイエットをしたいという場合は、自費で行なうことを前提に考えてください。
お勧めの方法は、まずは専門薬局や薬剤師と相談して選んでもらい、ネット通販などでお得なものを購入することです。

漢方ダイエットとして販売されているものはどれもほとんど成分が同じで、1回分の量や形状で差をつけています。
「満量処方」といって日本薬局方で決められた配合量そのままのものもあれば、2/3、1/2量のものもあり、形状も錠剤や顆粒などがあります。
また、1ヶ月分のものもあれば半月分もあるので、自分に合いそうなものから選ぶと良いでしょう。

なお、漢方ダイエットにかかる期間は人によって違い、数か月で満足できる場合もあれば1年以上かかることもあります。
これは、合わない処方のものだった可能性もありますが、多くは長年の蓄積で効果が出にくい体質になってしまっているためです。
特に、内臓脂肪に比べると皮下脂肪は効果が出るまでに時間がかかるため、女性のほうが時間がかかる傾向があるのです。
そのため、継続できる価格かどうかも重要なポイントですね。

漢方薬は、その名の通り「薬」です。
サプリメントと違い効果が期待できるものの、合わなければ副作用が出てしまいます。
自己判断せず、必ず医師や薬剤師と相談しながら使用し、漢方ダイエットを成功させましょう。

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