1. 漢方とダイエット
  2. カロリー制限に疲れていませんか?代謝アップで効率的に痩せる身体作りと漢方の効果

karori

カロリー制限に疲れていませんか?代謝アップで効率的に痩せる身体作りと漢方の効果

体質別の基礎代謝量をアップさせるポイントとは?

ダイエットといえば、今も昔もカロリー制限が王道。
結局太るのは摂取カロリーのほうが消費カロリーより多いからで、運動などで消費カロリーを増やすのが難しい場合、摂取カロリーを減らすのが一番手っ取り早く、しかも効果があるのは事実です。
とはいえ、あまり気にし過ぎると食事が全然楽しくなくなるし…。

そんな悩みを持つ方にお勧めしたいのが、漢方で代謝アップを図り痩せる方法です。
これなら、今までと同じものを食べても消費カロリーが増えるので、ダイエット効果が期待できますよ。

食事の度に摂取カロリーを気にするよりも・・・

karori

料理を見ただけで大体のカロリーがわかる、というベテランダイエッターもいますが、なかなかそこまで行かないもの。

コンビニで美味しそうなスイーツを見た途端、価格よりカロリーをまずチェックして「うそ!こんなにカロリー高いの!?」なんてショックを受けること、ありますよね。
中には100kcal代のローカロリースイーツもありますが、いつもそればかりじゃ飽きてしまいます。

かといって、1個200~300kcalのものを毎日食べるとすると、1ヶ月で体重1キロ分のカロリーといわれる7,000kcalオーバーになってしまい、1年で10キロ以上太る計算になります。
実際にはそこまで体重が増える人はそうそういませんが、ほんのちょっとした摂取カロリーの摂り過ぎの蓄積が数年後には恐ろしい結果に…!

また、外食でランチを摂ると、1食だけで700~1,000kcalなんてザラです。
日本医師会のホームページによると、女性の場合、事務系業務や家事従事者は1日1,600~1,700kcalが必要エネルギーと推定されています。
ですから、ちょっと気を許すとあっという間にカロリーオーバーしてしまうのです。

しかし、毎食摂取カロリーを気にするのは大変ですし、食事が楽しくなくなってしまいます。
美味しいものを食べると脳からセロトニンなどの快感ホルモンが分泌されるので、毎日のストレスを解消させるためにも好きなものを食べるのはとても大切なんです。

「でも、カロリーをこれまで以上に消費させるには、運動しかないんでしょう?」と諦め気味の女性にお勧めしたいのが、運動なしでも代謝アップさせる漢方ダイエットです。

代謝アップというのは、つまり消費カロリーが高まるということ。
これまでと同じものを食べていても、代謝アップによって食べたものが効率的に燃焼されるので、痩せる効果が期待できるのです。

加齢だけじゃない!代謝が低下する主な原因

genin

そういえば、以前と同じようなものを食べているのに、なぜ今頃になって太り始めるのでしょうか。
その主な理由は、代謝が低下するからです。
代謝には以下の3種類がよく知られています。

基礎代謝

息をする、心臓が動く、体温を維持するなど、眠っている時でも生命維持のために使われているエネルギーのことを指し、1日の消費エネルギーの6~7割を占めています。

これまで基礎代謝は運動によってアップするといわれてきましたが、近年の研究で内臓のほうがよりエネルギーを消費することがわかりました。

・肝臓…約27%
・脳……約19%
・筋肉…約18%
・腎臓…約10%
・心臓…約7%
・その他…約19%

生活活動代謝

日常生活を送る際に使われるエネルギーのことで、家事や仕事、運動などで消費されます。
一般的には1日のエネルギー消費量の約2~3割程度と考えられています。

食事誘発性熱産生(DIT)

食事によって食べたものが消化・吸収される際に消費されるエネルギーを指し、1日のエネルギーの約1割を消費します。
食べた後に身体が熱くなったり汗をかいたりするのは、この代謝量がアップしているからです。

エネルギー消費量は食べたものによって違い、最も高いのがタンパク質の約30%で、糖質は約6%、脂質は約4%です。

代謝が低下するのは、この3つが以下のように重なって起こります。

・筋力の低下

現代社会は身体を極力動かさずに済ませられるよう、利便性に優れたものが溢れています。
それらによって身体を動かす機会が減り、筋力が低下します。
すると基礎代謝で使用される、筋肉によるエネルギー消費量が減ってしまいます。

さらに、動かない生活は生活活動代謝の量も減らしてしまうため、ますますエネルギー消費量が減って代謝アップが難しくなってしまうのです。

さらに、老年医学会が2010年に発表したところによると、加齢とともに筋肉、特に下肢の筋肉が著しく減少することがわかりました。
男性は40代以降、女性は30代以降から減り始めます。

下肢には全身の筋肉の約7割が集中しているといわれ、下肢の筋肉が衰えることで代謝量も減ってしまうのです。

・食生活の乱れや栄養の偏り

食生活が乱れれば、筋肉量にも反映されます。
筋肉を作るのはタンパク質ですから、ダイエットで摂取量が不足すれば筋肉が減ってしまいます。
また、エネルギー不足で動くのが面倒になりますからそれだけ消費エネルギーが少なくなり、痩せるのがさらに難しくなります。

また、栄養不足になると内臓が正常に機能しなくなります。
すると基礎代謝の6割以上を占める内臓の消費エネルギーも減ってしまう上、代謝アップするための機能が低下して脂肪が蓄積されやすくなってしまい、痩せることができません。

また、食事制限で痩せる場合は、よほどしっかり栄養バランスを考えて行なわないと必ず身体に不調が現れます。

例えば便秘は、食物繊維不足や、栄養不足による腸のぜん動運動の衰えなどが原因です。
便が蓄積されるとそれに含まれる毒素や老廃物が血液によって全身を回り、全身の機能をますます低下させてしまいます。
当然代謝も落ちやすくなり、どんどん太りやすくなってしまうのです。

冷え性も、食事が原因のことが多いものです。
冷たいものや生野菜を多く食べていると、内臓が冷えて正常に機能しなくなります。

すると胃腸の働きが悪くなってエネルギー不足となり基礎代謝が下がってしまいますし、身体はできるだけ熱を逃がさないようにと皮下脂肪を貯めやすくしてしまいます。
皮下脂肪が多い人ほど身体の芯が冷えていることが多く、痩せるのが難しいのです。

さらに、胃腸が冷えていると食事誘発性熱産生(DIT)も起こりにくくなります。
食事をした後に身体が温まる感覚が全くないという人は、それだけ消費エネルギーが少なくなってしまうのです。

・睡眠不足や質の悪い睡眠

実は、睡眠と基礎代謝量には大きな関係があります。
近年の研究で、深い睡眠時に分泌される成長ホルモンに基礎代謝アップの効果があることがわかってきたのです。
そのため、睡眠時はしっかり熟睡することが代謝アップに欠かせません。

しかし、夜更かしや寝る直前まで脳を使っていたりすると、なかなか深い睡眠が訪れません。
成長ホルモンは入眠後30分~3時間の間の熟睡時間に多く分泌されるため、眠りが浅いといくら長時間眠っていても代謝アップにつながらないのです。

また、睡眠不足によって内臓の疲労が蓄積されると、低体温症になりやすくなります。
内臓の働きが正常であれば自然に熱が生まれ、それが血液によって全身に送られます。
しかし睡眠不足で熱が産生できなくなり、冷えによって血行が悪くなると内臓が栄養不足に陥り、さらに疲労が蓄積してしまうのです。

基礎代謝は体温が高いほどアップするといわれているので、睡眠不足による低体温症は代謝を悪くし、太りやすくなってしまいます。

さらに、成長ホルモンの分泌量は年とともに減っていきます。
最も多く分泌されるのは思春期で、それ以降はどんどん減っていくためどうしても代謝アップが難しくなってくるのです。

しかも、よく言われるように加齢とともに睡眠が浅くなっていきます。
厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査」によると、女性の場合加齢とともに睡眠の質が悪くなり、休養が充分取れていないと感じる割合が増えていくという結果が出ています。

これは、深い睡眠であるノンレム睡眠の時間が加齢とともに減っていき、50代になると20代の半分かそれ以下になるからです。
すると成長ホルモンの分泌量はさらに少なくなるため、代謝アップが望めなくなってきてしまうのです。

食事や生活習慣の見直しから始めましょう

hajimeru

現在悩みの種となっている体型は、遺伝も関係するものの、日常生活の送り方が大きな原因となっています。
そのため、痩せるためには食事と生活習慣の見直しが不可欠です。

もちろん、カロリー制限をすれば良いというものではありません。
カロリー制限というのはそれぞれの栄養素を無視して、単にカロリーだけを下げる方法です。
しかし、炭水化物、タンパク質、脂質はどれもそれなりのカロリーはあるものの、健康の維持に不可欠なものです。

炭水化物や脂質はエネルギー源としてとても良質で、適量であれば代謝を高める働きがあります。
タンパク質は筋肉の元となりますから、基礎代謝量や生活活動代謝アップのために積極的に摂るべきものです。

また、ビタミンやミネラルは食べたタンパク質を筋肉に変えるために必要な補酵素となるので、これらも必ず摂取しなければいけません。

このように、どの栄養素にも意味がありますから、自己判断でカロリー制限をするのは絶対に止めましょう。
まずは間食を控え、次に炭水化物や脂質の量を減らし、1ヶ月1~2キロ程度の減量を目指しましょう。

また、これまでより少し身体を動かすことも同時に行ないましょう。
最初は階段を1階分歩く、駅まで早足する、ラッシュアワーの電車内でつり革につかまりながらつま先立ちするといった簡単にできることから始め、少しずつ運動量を増やしていくと良いでしょう。

また、1日の終わりにはゆっくり湯船に浸かるのもお勧めです。
心身がリラックスして血行が良くなりますし、副交感神経が活性化するのでぐっすり眠ることができ、成長ホルモンの分泌も良くなりますよ。

[体質別]基礎代謝量をアップさせるポイント

point

さて、前項で体型は遺伝も関係する、と書きましたが、実は基礎代謝量は遺伝子によってある程度決まっているといわれています。

糖質・脂質・タンパク質の代謝力が遺伝によって決まっているとされ、この遺伝子を「肥満遺伝子」といいます。
肥満遺伝子は約60種類ありますが、日本人はその中でも3種類の遺伝子を持つ人が多いそうです。

β3アドレナリン受容体遺伝子型(リンゴ型)

男性に多いお腹ポッコリ型肥満で、糖質を代謝しにくく中性脂肪が貯まりやすい体質です。
基本的に食欲旺盛で麺類や脂っこいものが好き、体力があり行動力のある明るいタイプが多いとされ、日本人の3人に1人はこの遺伝子を持っていると考えられています。

このタイプは内臓脂肪がつきやすいのですが、内臓脂肪は運動によって比較的簡単に減らすことができます。
有酸素運動をこまめに行なうだけでも痩せることができますが、筋トレも行なうことで代謝アップしやすく、さらに効率的です。

UCP1(脱共役タンパク質1)遺伝子型(洋ナシ型)

日本人の4人に1人はこのタイプだといわれています。
女性に多い皮下脂肪蓄積型で、お腹周りから下半身にかけて太りやすい遺伝子です。
脂質を分解する働きが弱く、脂っこいものを食べるとすぐに体重が増えてしまいます。

このタイプの人は、タンパク質を多めに、脂質をできるだけ控えることが大切なので、大豆製品やささみなどを中心に摂りましょう。
また、青魚に含まれるEPAには脂肪の分解力を高める働きがあります。

また、皮下脂肪は一度つくと落ちにくいので、できるだけ効果的に燃焼させるために筋トレを中心に行なうと良いでしょう。
筋肉がつくと基礎代謝量アップになるので、眠っている間も脂肪が消費されやすくなるのです。

ベータ2アドレナリン受容体遺伝子型(バナナ型)

日本人の5人に1人といわれ、本来は太りにくく、ほっそりした体型をしています。
糖質や脂質をエネルギー源にすることができるため、基礎代謝量も高めです。

しかしそれほど胃腸が強くないため、一度太り出すと基礎代謝量が弱まり、痩せにくくなってしまいます。
また、筋肉が少なめな傾向があり、運動による代謝アップもあまり期待できないといわれています。

そのため、痩せるためには筋肉の元となるタンパク質をしっかり摂りましょう。
脂質を分解することができるので、肉をそれほど控える必要はありません。
また、筋肉を増やすためには、筋トレも必要です。
特にスクワットは全身の筋肉を使うため、効果的だといわれています。

これらの肥満遺伝子は、市販のキットでチェックすることができます。
頬の裏側の粘膜を綿棒でこするだけでOKなので、一度チェックしてみると自分の体質がよくわかり、代謝アップ方法や痩せるために気をつけるべきことがよくわかりますよ。

体質改善のサポートに!漢方薬の正しい選び方

tadashii

実は、漢方の世界でも肥満体型には「リンゴ型」「洋ナシ型」があります。
これは肥満遺伝子から推測したものではなく、体型そのものから体質を分けているものですが、ほとんど同じといって良いでしょう。
その他にもいくつか分類があるので、どんな漢方薬が良いかも併せ簡単にご紹介します。

リンゴ型肥満

himan

画像のように、お腹がぽっこり前にせり出していて、お肉が掴めません。
基礎代謝はある方ですが、胃腸が強いために暴飲暴食をしてしまい、代謝力が追い付かなくなっているタイプです。
いかにも活力があり、声が大きい、明るい、赤ら顔、体温が高め、便秘といった特徴があります。

こういったタイプの場合、食べ過ぎで胃が熱を持ってしまっているので、胃熱を下げて働きを正常化し、貯め込んだ老廃物や毒素を便や尿として排出させる漢方薬の「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」が合います。

ただ、強い下剤作用のある生薬が配合されているので、便秘でない人が使用する場合は量を減らすなど注意が必要です。

洋ナシ型肥満

ぽっちゃり型でお腹周りから下に皮下脂肪がつきやすいタイプです。
このタイプのお肉は掴むことができ、ぷよぷよしています。

himan-2

体力がなく色白で、あっさり系の食事を好みますが、スイーツをつい間食しがち。
汗をかきやすい、疲れやすく朝スッキリ起きられない、といった特徴もあります。

このタイプは胃腸が弱いため、食べたものを消化してエネルギー源にする力がありません。
そのため、消化が簡単な糖質や脂質をつい間食してしまい、皮下脂肪として身体に蓄積されやすくなるのです。

洋ナシ型肥満に合う漢方薬は「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」です。
胃腸の働きを高めるので代謝アップ効果があり、皮下脂肪が燃焼されて痩せることが期待できるのです。

ストレス型肥満

リンゴ型肥満に似ていて体力があり胃腸も強い上に、ストレスが貯まりやすい人がこのタイプです。
イライラするとつい食べ過ぎ飲み過ぎになってしまい、エネルギーがスムーズに流れなくなって代謝力が落ち、それが原因で太ります。

好きな物を食べることで幸福感を覚える神経伝達物質が分泌されるため、ストレスが強ければ強いほど暴飲暴食がひどくなります。
そのうちに、ストレスを感じると条件反射的にスイーツや脂っこいものを食べてしまい、体重増加でさらにストレスを生むという悪循環になることもあるのです。

このタイプに合う漢方薬は「大柴胡湯(だいさいことう)」です。
ストレスを緩和させる生薬の配合によってイライラが落ち着き、体内の熱が下がることによって食欲も正常になってきます。
すると滞っていたエネルギーがスムーズに流れ、基礎代謝アップにつながるのです。

冷え性型肥満

洋ナシ型肥満に似ていますが、特に体内の冷えが強く、水分代謝と血行が非常に悪くなっているタイプです。
顔色が悪く、手足が一年中冷たい、汗の量は少なく顔や足がよくむくむ、貧血気味といった特徴があります。

身体が冷えていると内臓の働きが低下し、基礎代謝量が下がってしまいます。
また、血行も悪くなるので全身に栄養が充分送られず貧血気味になったり、血液が運ぶ熱が届きにくくなったりするので、ますます全身が冷えてしまいます。
すると防寒のために皮下脂肪がつきやすくなるのです。

余分な水分を排出し、血行を良くするには「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が合う漢方薬です。
身体を温める働きがあるので内臓の働きが良くなり、余分な水分を排出してくれます。
すると代謝アップ効果も高まり、食べても太りにくくなってくるのです。

本来、漢方薬はダイエットのためのものではなく、「健康になる」ためのものです。
体質に合わせた生薬を配合することによって、体内の熱を取り除いたり、身体の芯から温めたり、水分代謝を良くしたり、精神を安定させたりといった効果があり、その副産物として「痩せる」のです。

しかし、体質に合っていない漢方薬を摂取すると効果がないばかりでなく、副作用が出やすくなり危険です。

漢方薬を選ぶ時には、必ず薬剤師に相談して決めましょう。
体質に合った漢方薬を使用すると体質が徐々に変化していくので、摂取を止めても太りにくくなっていきますよ。

栄養のバランスを考えながらのカロリー制限は、ダイエットに効果的です。
しかし、どうせなら代謝アップ効果も狙って、効率的に痩せるほうが良いですよね。
できる範囲での食事制限と運動、そして漢方薬をうまく使い、基礎代謝も生活活動代謝も高め、肥満知らずの体質になりましょう。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします。

掲載商品一覧

Page Top