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漢方ダイエットを始めたい人必見!漢方薬の種類、効果、値段について調べてみた

ダイエット効果が期待できる漢方薬の種類をご紹介!

自力だけでダイエットをするのは大変なもの。
少しでも楽に痩せたいと思えば、市販のダイエット商品を購入しますよね。
ダイエットシェイク、ダイエット酵素、食物繊維サプリなどと並んで最近販売されているのが、漢方薬です。

見ると、他の商品とほぼ同じか若干高め程度のお値段で、何とか許せる範囲。
「漢方って何となく効果ありそうだし、買ってみようかな」と思ったら、買う前にこの記事を読んでくださいね。

漢方薬を使用したダイエットを始めるなら

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漢方薬は西洋薬でもサプリメントでもありません。
まず、ここから説明しましょう。

西洋薬やサプリメントというのは、何らかの「症状」に対して作られています。
その症状を叩き、抑えることで現在の状況を改善しようとするものです。
ダイエットの場合でいうと、主に化学成分を使用して食欲を抑えたり、1日に必要とされる栄養素を合成して低カロリーを実現したり、食物繊維で空腹感を抑えたりといったものがほとんどです。

肥満大国の米国では古くから合成甘味料の研究が盛んでしたし、摂取した油を体外に排出したり、興奮剤で空腹を感じさせなくしたり脳を覚醒し疲れを感じさせなくしたり、といった薬も多く販売されています。

しかし、これらの多くは摂取を止めるとまた太り始めてしまいます。
そこで、手術で胃を小さくしたりバンドで止めたりして、食べたくても食べられない状況を作ることまでしているのです。
ここまですれば、確かにダイエット効果は出るでしょう。

しかし西洋薬やサプリメントの場合、なぜ食べたくなるのか、なぜ太りやすいのか、といった原因はそれほど追究しません。
とにかく食欲を抑えたり食べたものの排出を促進させたりすることで痩せれば良い、という考え方が根底にあるのです。

これは、米国人の肥満度が日本と比較にならないほどであり、命の危険がある人が多いという理由もあるのでしょうね。

その点、漢方薬は肥満という現在の状態そのものではなく、「なぜ太ったのか」という原因に着目します。
なぜなら原因を解決しない限り、無理にその症状を抑えたところでいずれは元通りになる確率が非常に高いからです。

考えてみると、大好きなスイーツを我慢して10キロ痩せたとして、それ以降スイーツを一切食べたくなくなるか、というと、食べたい欲求はそのままな人がほとんどですよね。
だから、リバウンドしてしまうのです。

そこで、そんな人にお勧めしたいのが漢方ダイエットです。
漢方薬は「食べたい」とか「太りやすい」とかいった現在の欲求や体質の原因を、身体全体を診ることで判断していきます。

たとえば、色白で何となく覇気がなさそう、といった外見の女性の場合は、水分代謝が悪かったり血行不良だったりしていそうだ、これは冷えによって代謝が悪くなっているのかもしれない、と考えます。

逆に顔色が良すぎるくらい赤みがさしていて早口、動作もきびきびしていて汗かきといった場合は、胃腸が健康なのでフル回転してしまい食欲が止まらず、代謝機能が追い付けなくなって脂肪として貯まってしまっているのでは、と疑います。

このように、その人の全身から発せられるサインを細かくチェックし、体質を見極めてそれに合った処方をするのが、漢方薬です。
漢方薬を服用していると、太る原因となった体質が徐々に変化していくので、肉体的精神的なストレスをあまり感じることなくダイエット効果が出てきて、その効果が続きやすいのです。

自分の症状や体質を把握できていますか?

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さて、いいことづくめのようにも思える漢方ダイエットですが、一つ大きな落とし穴があります。
漢方薬は体質や生活習慣、遺伝などを合わせた「証」を診て処方するものなので、証に合っていないものを服用すると効果が出ないばかりか、さらに太りやすくなったり副作用が出やすくなったりするのです。

例えば、漢方薬の中には通便作用が非常に強い生薬を配合したものがありますが、それを下痢で苦しむ人が飲んだら大変なことになりますよね。

また、身体は生命を維持するために、想像を超えた働きをすることがあります。
胃腸が弱く下痢気味な人に下剤を与えると、大切な栄養素を逃がしてなるものかと、便秘症状を起こさせることもあります。

その時には老廃物や有害物質も体内に留まってしまいますから、体重が増えるだけでなく、身体中に毒素が広がり様々な不快な症状や大腸がんや直腸がん、腸閉塞などの原因にもなるのです。

漢方薬はサプリメントではなく医薬品ですから、症状や体質を把握した上で選ばないと健康を害してしまいます。

そんなことにならないよう、漢方ダイエットを行なう前に自分の現在の症状や体質をしっかり把握し、各漢方薬の効能・効果が自分に合っているか確かめましょう。
よくわからない場合は、自己判断せずに専門家や薬剤師の判断を仰ぐようにしてくださいね。

ダイエット効果が期待できる漢方薬の種類は?

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漢方薬は、元来オーダーメイドの薬です。
漢方内科で全身を診て診察してもらい、その体質に最も合った生薬を複数配合してもらい、それを自宅で煎じて飲むものです。

診察のたびに全身を診察してもらうので、その時の体調に合わせてまた生薬の配合を変えるということもよくあります。

しかし、自宅で毎日煎じるというのは大変ですし、強烈なニオイが家中に充満して取れなくなってしまうのも困りものです。
味もお世辞にも良いとはいえず、長く続けるには忍耐が必要です。

そこで、現在は日本薬局方に合わせて配合した生薬をエキスにし、さらにそれを錠剤や顆粒にしたものが主流となっています。
市販できる漢方処方は現在294あり、その中から現在の体質と悩みに応じたものを使用することになります。

漢方薬の中には、一見するとダイエットとは全く関係なさそうなものもあります。
しかし、肥満の原因とその他の不快な症状の原因が同じと判断されれば、その処方を使うこともよくあります。

これを「異病同治」といい、肝臓の働きを良くすることで痩せやすくなったり、生理痛を緩和させる漢方薬でダイエットできたりする人もいるのです。

そんなケースも踏まえながら、ダイエット効果が期待できる漢方薬をいくつか紹介しましょう。

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防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

最も良く知られている漢方ダイエット商品が、防風通聖散でしょう。
体力があって胃腸が強く、高カロリーなものが好きなタイプに向きます。

このタイプはお腹全体が前にせり出している内臓脂肪型肥満で、食べ過ぎで胃腸に負担がかかり、熱が発生して内臓の働きを弱めてしまいます。
すると代謝も悪くなり、消費エネルギーが減って内臓の周りに脂肪がついてしまうのです。

この処方は身体の熱を冷やし、乾燥して硬くなった便を押し出し、さらに内臓の機能を改善させる生薬が配合されています。
通便作用が強いため、お腹の調子が悪い人には向きません。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

女性に多い、ぽっちゃり皮下脂肪タイプに向く処方が防已黄耆湯です。
色白で疲れやすく、声が小さめで体力がない人は、胃腸が弱く食べたものを充分消化できません。
また、消化が楽な糖質を間食に食べてしまうことが多く、さらに皮下脂肪が貯まりやすくなるのです。

この処方では、胃腸の働きを整え、血行を促進したり水分代謝を良くしたりする生薬が配合されています。
摂取した食べ物がきちんとエネルギー源となり、それを消費する体力がつくことで、余分な脂肪の蓄積を抑えます。

大柴胡湯(だいさいことう)

ストレスが貯まりやすくいつもイライラしがちで、つい甘いものを中心に暴飲暴食してしまい、便秘や肩こり、ふきでものが多いタイプに向きます。

こういったタイプはイライラによって自律神経が乱れ、血行が悪くなりがちです。
また、イライラを鎮めるために甘いものをたくさん食べたりお酒を大量に飲んでしまったりするため、ますます太りやすくなるのです。

大柴胡湯は身体の熱を冷やすとともに精神を落ち着かせる生薬が入っているので、ストレスが貯まりにくくなってきます。
すると自律神経の働きが正常になり、代謝も良くなっていくのです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は本来産婦人科系の症状のための処方であり、ダイエットに効果があるとされるものではありません。
体力があまりない女性の水分代謝を良くし、さらに血行障害を改善させることで生理不順や生理痛、更年期障害、不妊などに効果がある処方になっています。

しかし、日本人女性の多くは冷えによって水分代謝や血行が非常に悪くなっており、それがむくみや代謝低下を引き起こし、結果として皮下脂肪が貯まりやすくなっているため、この漢方薬もよくダイエットに使われるようになりました。
水分代謝や血行を良くすることで身体を温め、代謝を良くして皮下脂肪を燃やしやすくします。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

こちらも婦人科系の症状に効果があるといわれる処方ですが、体力があり、特に生理前にイライラが強くなり、頭痛や肩こり、めまいやのぼせ、便秘が起こりやすいタイプに向きます。

このタイプの場合、女性ホルモンのバランスが崩れることで交感神経が優位になり、心身が熱を持ってしまいます。
そこで熱を下げて精神を安定させるとともに、血液の流れを良くする生薬が配合されています。
また通便作用が強い成分も入っているので、生理前になると便秘がひどいという人に良いでしょう。

漢方薬の市販品と医療用の値段の相場は?

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漢方薬の市販品は294種類あると前述しましたが、医療用漢方製剤は148種類です。
上で紹介した5つの処方はすべて市販用・医療用の両方あり、病院で処方してもらうことが可能です。
とはいえ、「肥満」だけでは病気とは見なされないため、高血圧や中性脂肪値やコレステロール値が高いといった何らかの問題があった場合のみ、病院で処方してもらうことができます。

成分についてですが、医療用と一般用の漢方薬の成分は、基本的には同じです。
しかし医療用の場合、「満量処方」といって日本薬局方で決められた生薬の量全量を使わなければいけないという決まりがあります。

それに対し、一般用の場合日本薬局方で決められた量の半分以上であれば良いことになっています。
そのため、一般用には「満量処方」のほか「2/3処方」や「3/5処方」「1/2処方」などもあります。

気になる値段ですが、医療用の場合保険が適用になれば、本人負担は基本的に3割となります。
ここでは、ツムラの防風通聖散を例に取って計算してみましょう。

ツムラの62番(医療用防風通聖散)の薬価は、現在1gあたり8.5円で、1包が2.5gですから21.25円となります。
1日分が3包(7.5g)なので、約64円ですから、この3割とすると1日分の値段が約20円ということですね。

市販品の場合、満量処方かそれ以下の処方かであまり値段に差がないようです。
一例として、現在大人気の「生漢箋 防風通聖散」は満量処方で1日あたり163円、クラシエの「コッコアポEX」は3/5処方で1日154円、ツムラの一般用は1/2処方で1日172円です。

漢方薬の値段だけで比べると、病院で処方してもらったほうが圧倒的に安くなります。
ただし、前述のように肥満以外の何らかの症状があり、医師が必要だと認めない限り処方してくれることはありません。

最近は開口一番「防風通聖散をください」という患者が増えている、とある病院の院長がブログでぼやいていました。
そういった患者ほど防風通聖散に合わない体質の人が多く、しかも楽をして痩せようという気持ちがはっきりわかるので、絶対に処方しないそうですよ。

また、病院の場合初診料、再診料、検査費用などがかかりますし、病院に行くまでの交通費も計算すると、案外トータルの値段はそれほど変わらなくなるかもしれません。

また、名古屋の老舗漢方薬局の社長である秋山あかね氏によると、医療用漢方薬は原価ギリギリの薬価が国によって決められてしまっているため、値段が安い粗悪な原料を仕入れてエキスにしているところがある、ということです。
話半分としても、ちょっと怖いですよね。

実はこの数年、中国で生産される生薬の値段が、ものによっては5倍近くに跳ね上がっています。
これは欧米にも漢方人気が広がり、需要が飛躍的に高まったことが大きな原因とされています。

しかし、薬価は逆に少しずつ下がっており、メーカーが利益を出すためには値段の安い低品質な生薬を使用せざるを得ない、といわれているのです。
もちろん良心的なメーカーも多いでしょうが、病院で処方された漢方薬が効かないという場合は、そういう可能性もあるということを覚えておきましょう。

漢方ダイエットは無理なく自分に合った方法で

漢方薬は、その人の体質やそれまでの生活習慣や遺伝などをすべて合わせた証を診て、処方するものです。

しかし、いくら漢方薬が体質改善に効果があるといっても、生活習慣や食生活が乱れているとあまり効果は期待できません。
漢方薬はあくまで身体を健康にする手助けをするものであって、本人の努力も多少は必要なのです。

一般的なダイエットのように無理な食事制限やハードな運動を毎日する必要はありませんが、脂肪の燃焼を促進させるためには栄養のバランスが取れた食事を摂り、筋肉を使って基礎代謝を上げることも大切です。

タンパク質やビタミン・ミネラルは筋肉をつけるために重要な成分ですし、筋肉が多ければ多いほど基礎代謝量が高くなるので、息をしているだけでも消費するカロリーが多くなるのです。

漢方薬だけでダイエットをするのではなく、食事や生活習慣、運動などの毎日の生活も見直すことでより効果を高めましょう。

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