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【初めての漢方ダイエット】ダイエットを成功させるコツと失敗しない漢方薬の選び方

気になる漢方ダイエットの効果発揮のコツを解説!

もうダイエットするしかない!と決めた時、あまりに多くの方法があって困ってしまうことはありませんか?
色々口コミを読むと、置き換えダイエットはお腹がすくしあんまり美味しくないというし、カロリー制限は計算が面倒だしやっぱりお腹がすく、運動はキライだし…でも痩せたい!
女性なら誰でも悩みますよね。
そこで、最近評判の漢方ダイエットはどうなのか、漢方薬の選び方はどうしたら良いのか、解説しましょう。

漢方ダイエットを安易に始めるのは失敗の元

最近TVCMやネットでよく漢方ダイエットの宣伝を見ませんか?
どれもいかにもすぐ痩せそうな気にさせられる文言が並んでいて、期待が高まってしまいます。
そして、「漢方」というもののことをよく知らないまま、その言葉に乗せられて購入してしまい、効果が出ないとがっかりする人が少なくないのです。

漢方ダイエットには間違いなく効果があります。
それは、現在日本で販売されている漢方薬はすべて「医薬品」で、効能・効果が認められているものだからです。
しかし、漢方薬は西洋薬ともサプリメントとも違い、独自の考え方があり、それを知った上での選び方というものがあります。
安易に選んで漢方ダイエットしようとしても、失敗することが多いのです。

そもそも漢方って何?他のダイエットとの違いは?

「漢方」を中国医学と考えている人は少なくありません。
実際には、中国医学をベースに日本古来の伝承医学と融合させ、より日本人の体質や風土、気候に合わせた「日本独自」の医学です。

主に植物を乾燥させて使用することからハーブと同じようなイメージがありますが、ハーブが主に単体で使われてきたのに対し、漢方薬は複数の生薬を配合したものです。
これはドクダミやセンブリなども同じで、これらは単体で使う「民間薬」にカテゴライズされます。

もちろん、ハーブや民間薬自体も長い歴史を持ち、その効能・効果は知られていますが、単体の場合その作用は限定的になります。
しかし、複数の生薬を配合した漢方薬の場合、1種類の処方が多くの作用を持ち、また効果が強すぎないよう相反する作用をする生薬をプラスすることで、副作用を抑えているのです。

例えば、漢方ダイエットによく使われる「防風通聖散」に使われている18種類の生薬には、発汗、鎮痛、寫下、利尿、消炎、解熱、健胃、冷え緩和、強壮、止血、抗菌、降圧、補血、止痛、止渇作用と多くの作用があります。
また、体内の熱を冷ます生薬や排便・利尿作用のある生薬が何種類も配合されていますが、それで冷えすぎないよう身体を温める成分も入っていることで、身体への負担を抑えているのです。

この、「身体にできるだけ負担をかけないようにする」ところから、西洋薬のように即効性はないものが多くなります。
中には即効性を重視して強力な効能があるものがほとんどという配合もありますが、副作用が出やすいためあくまで短期間だけ服用するものです。
体質改善など長期に渡って使用すべきタイプの漢方薬は、穏やかな作用のものをメインに、さらに効果が急激に出過ぎないよう抑制する生薬も使うのです。

以前は西洋医学と東洋医学は相いれないものと考えられてきましたが、最近は生薬の成分を科学的に検証することによって、その効果が医学的にも認められるようになりました。
そのため、現在は多くの医療機関で漢方薬を処方するようになっています。

では、そんな漢方薬を使用した漢方ダイエットは、他のダイエットとどう違うのでしょうか。
一般的なダイエットは、西洋医学の考え方が基盤になっています。
つまり、「痩せる」ことが第一の目的で、なぜ太ったのか、痩せた後どうなるか、ということまではそれほど追求しません。

また、出来るだけ早く結果を出すことが大切と考えています。
そのため、ダイエット王国のアメリカでは、食欲を失わせる興奮剤や糖分・脂質を吸収させずダイレクトに便や尿で排出される薬、脂肪細胞を消滅させる薬などが簡単に手に入ります。
日本ではさすがにそこまで無茶な薬やサプリは売られていませんが、「不要なものは出せば良い」という考え方は同じです。

また、栄養バランスを考えた、という置き換えダイエットなどもありますが、実際に成分を見るとタンパク質が不足しているものがほとんどで筋肉が痩せてしまいますし、添加物が多く身体に良くありません。

そして、どのダイエットにも言えるのが、「そのダイエットを止めたらリバウンドする」ということでしょう。
これは、食べたいという欲求を抑え込んでいるだけで、太る根本の原因や体質はそのままだからです。
脂っこいものや甘いものを食べたくなることは単なる嗜好なのか?太りやすいのは運動不足や食べ過ぎだけが原因なのか?といった考え方が全くないのですね。

しかし、漢方ダイエットでは、その点を最も重要だと考えています。
考えてみれば、水を飲んでも太るという人もいれば、暴飲暴食してもほっそり体型をキープしている人もいますよね。
これはその人ごとの遺伝や生まれ育った環境から来る体質が違うからで、その点を無視して単にカロリー制限をしたりむやみに運動をしたりしても、身体の負担になって結局は失敗してしまいやすいのです。

漢方ダイエットでは、まずその人の肥満について詳しく調べます。
固太りか、水太りか、食欲はどうか、便秘はあるか、尿は出るか、汗やむくみがひどいか、といったことを確認し、肥満の原因を探っていくのです。
また、例えば便秘一つ取っても、その原因を調べていきます。
体温が高くて体内の水分が不足してしまっていることが原因の場合もあれば、水分はあるけれど下半身に停滞してしまって便が柔らかくならない、あるいは便は作られるのに押し出す力が弱くて段々蓄積されてしまっている場合などがあり、それぞれで使う生薬を変えるのです。

そのため、一言で「漢方ダイエット」といっても使用する生薬のタイプは様々で、体質や太る原因を見極めた選び方が大切になってきます。

まずは自分の症状と体質を正しく理解すること

まずは自分が現在どんな状態なのか、正しく理解しましょう。
体重が重いだけなのか、血圧や血糖値、中性脂肪やコレステロールの数値も悪いのか、で脂肪の種類が違ってきます。
また、主に上半身肥満なのか、下半身肥満なのかによっても違いを判断することができます。
上半身肥満はリンゴ型肥満ともいわれ、内臓脂肪が蓄積されており、メタボや生活習慣病になりやすい肥満です。
この場合、血圧や血糖値などの数値も良くありません。

下半身肥満は洋ナシ型肥満とも呼ばれ、特に体力のあまりない女性に多い皮下脂肪蓄積型です。
直接病気の原因となることはありませんが、重みで腰や膝に負担がかかり、活動範囲を狭めてしまう危険性があります。

また、正しい選び方のためには、自分の体質を把握することが最も大切です。
漢方では体質を「実証」と「虚証」「虚実混合証(中間証)」に分けています。
実証とは体力があり活発で便秘気味、顔色は赤みがあり、声が大きく性格は前向きで積極的といった特徴があり、良いものも悪いものも貯まりやすい体質です。
そのため、一旦病気になると急激に悪化することがよくあります。

虚証とは体力がなく動作は緩慢、下痢しやすい、色白か青白い、声は小さく弱く、消極的といった特徴があり、生命力が弱っている状態です。
慢性的な症状を持つことが多いのですが、実証に比べるとそれほど悪化しません。

虚実混合証の場合、実証と虚証の両方の特徴があり、多くの人はこの証になります。
漢方薬では「体力中程度」という表現を使い、虚実混合証に合った処方がたくさんあります。

もう一つ、漢方ダイエットで重要なのは「気・血・水」という概念です。
「気」とは生命エネルギーのことで、身体の機能を維持することから自律神経に近い働きとされています。
「血」は血液のことで、身体に栄養と酸素を運び、老廃物を回収します。
「水」は血液以外の水分のことで、涙や胃液など体液を意味し、水分代謝や免疫機能、体温調節などに深く関わっています。

「気」が乱れると疲労や虚脱感、食欲不振、頭重、動悸、息切れ、膨満感、のぼせ、発汗などが現れます。
「血」が不調になると貧血、月経不順、月経困難、PMS(月経前症候群)、皮膚の乾燥、血行不良、脱毛などが起こります。
「水」に問題が起こるとむくみ、下痢、排尿困難、便秘、頭痛、冷えなどが起こりやすくなります。

これらをすべて覚える必要はありませんが、体調や体質を知っておくと、自分にはどんな漢方薬が合うのか、選び方がわかってきます。
また、医師や薬剤師に説明することでより的確な漢方薬を見つけてもらえるので、漢方ダイエットが成功する確率が高くなるのです。

飲むだけじゃダメ!?漢方ダイエット成功のコツ

「漢方ダイエット」とは、漢方薬を飲んでいればこれまでの生活習慣や食生活を変えなくても良い、というものではありません。
様々な生薬で体質を改善させようとしているのに、その悪しき体質の原因となった習慣を続けていたら、高い効果は望めません。
厳しいカロリー制限や激しい運動をする必要はありませんが、健康を取り戻すためにはある程度努力も必要なのです。

以下に漢方ダイエットを成功させるコツを説明しますので、できることから始めるようにしましょう。

・食事は栄養バランスを考え、タンパク質・ビタミン・ミネラルを中心に摂る

タンパク質は筋肉の元となり、筋肉が多ければ多いほど消費カロリーが増えるため、痩せやすくなります。
しかし、炭水化物(糖質)や脂質もある程度は摂らないと、便秘になったり脳の働きが悪くなったりします。
未精製の穀類(玄米や全粒粉)などなら食物繊維もたっぷり摂れるので、お勧めです。

・便秘が解消したり体重が減って来た時に油断しない

様々なダイエットでは効果が出なかったのに漢方ダイエットで便秘が治った、体重が減ってきた、という時に、「漢方薬を飲んでいれば大丈夫なんだ」と過信し、脂っこいものや甘いものを食べてしまう人がいます。
せっかく体質が変わり出しているのに、元の木阿弥になってしまいますよ。

・できるだけこまめに身体を動かす

脂肪が貯まりやすいのは、基礎代謝が落ちている証拠です。
わざわざ激しい運動をする必要はありませんが、運動によって血行が促進されると代謝がアップしますから、日常生活の中に運動を組み込みましょう。
駅まで早足で歩く、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う、といったことなら無理なくできますね。

それに慣れてきたら、筋トレも組み込むとさらに代謝がアップします。
筋肉は動かす時にエネルギーを消費するため、筋肉が増強すればそれだけで基礎代謝も日常生活での代謝も良くなり、効率的に脂肪を燃焼させることができるのです。

・体重やサイズだけに捕らわれない

漢方薬は痩せ薬ではなく、健康になるための薬です。
もちろん余分な脂肪は健康に良くありませんが、これまで何年もかけて貯めて来た脂肪がたった1~2ヶ月ですべて落ちることはありません。

しかし、その間にも身体の内部は変化してきています。
快便になった、肌色が良くなりツヤが出て来た、良く眠れるようになった、むくみにくくなったといったようなことが起きていたら、漢方ダイエットは成功に向かっているということです。
体重やサイズにばかり捕らわれず、身体の内部の変化を感じ取りましょう。

失敗しない漢方薬の選び方と使用上の注意点

漢方ダイエットで失敗する理由として、以下のことが挙げられます。

・間違った選び方をした

漢方薬は現在の症状そのものではなく、その症状を起こした原因を改善させていく医学です。
漢方ダイエットでも、あくまでその人が不健康に太ってしまった原因にアプローチするものですから、選び方を間違えると効果が出ません。

例えば、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」には大黄(だいおう)や芒硝(ぼうしょう)といった強めの寫下作用がある生薬が配合されているので、体力がない人や胃腸が弱い人が飲むとひどい下痢を起こしてしまいます。
ダイエットサイトで「防風通聖散は下痢を起こさせるだけで痩せない」と怒って書き込んでいる人がいますが、下痢を起こすこと自体、間違った選び方をしているということなのです。

また、女性に多い皮下脂肪型肥満には「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」が合いやすいといわれていますが、防已黄耆湯はあまり体力がなく胃腸が弱い人向けです。
食欲がありパワフルなタイプの女性がこの漢方薬を飲むと、胃腸の働きが亢進してますます食欲が出て太ってしまったり便秘がひどくなったりする場合があり、これも正しい選び方をしていません。

また、漢方ダイエットでは「大柴胡湯(だいさいことう)」が使われることもありますが、これはストレス太りをしてしまう人に向くものです。
ストレスで食欲が増す人は本来胃腸が強い人で、いくらでも食べてしまうために胃腸が熱を持ってしまっています。
そのため、熱を冷ます柴胡(さいこ)や黄芩(おうごん)、寫下作用のある大黄(だいおう)が配合されています。
冷え性で胃腸の弱い人が選び方を間違えてこれを服用すると、胃腸の働きがさらに悪くなり、下痢も起こしてしまうのです。

このように、漢方薬は間違った選び方で体質に合わないものを摂取すると、体調を崩したり効果が全く出なかったりします。
そのため、漢方ダイエットを成功させるためには自分の体質をしっかり把握し、さらに医師や薬剤師など正しい知識を持った人と相談することが大切なのです。

・説明書通りの服用をしなかった

1日も早く痩せたい、と思うのは誰でも同じですが、だからといって摂取量や回数を多くすれば良いというものではありません。
西洋薬、漢方薬に関わらず用法・用量が決まっているのは、それが最も効果が出やすく、かつ副作用が出にくいからです。

書かれている用法・用量で効果がない、あるいは良くない反応が出た時は、その漢方薬自体が体質に合っていなかったこともあれば、体質が「虚実混合証(中間証)」のため量が多すぎた、あるいは少なすぎたという場合もあります。
自己判断はせず、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談しましょう。

・短期間であきらめてしまった

前述したように、漢方ダイエットによく使用される漢方薬は長期使用を前提に考えられているため、できるだけ体調を崩さないよう穏やかな効き目になっています。
そのため、人によっては1ヶ月程度全く実感できないといったことも起こります。

しかし、「体重やサイズだけに捕らわれない」でも書いたように、他の良い変化が起こっているのであれば、身体の中では体質改善が進行しているということです。
できれば3~6ヶ月は使用しましょう。

漢方薬は医薬品であり、効能・効果が認められているものの、副作用もあります。
選び方を間違えてしまうと発疹や発赤、かゆみ、腹痛、腹痛を伴う下痢などが起こることは各製品にも明記されています。
そういったことが起こらないよう、今回ご紹介した選び方を参考に、専門家と相談して効果的な漢方ダイエットをしましょう。

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