1. 漢方とダイエット
  2. 漢方によるダイエット効果とダイエット用の漢方を使う前に知っておくべきこと

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漢方によるダイエット効果とダイエット用の漢方を使う前に知っておくべきこと

ダイエット用として人気がある漢方の種類とその効果的な使い方とは!?

と漢方薬って、なんか胡散臭い・・・なんて思っていたら流行遅れ?
漢方は中国医学と日本の伝承医学が合体したもので、より日本人に合うように改良された日本独自の健康術です。
確かに複雑な面もありますが、合えば効果抜群な漢方を、ダイエット用に使う人が増えているんですよ。

今回は、漢方をダイエット用に使う前に気をつけていただきたいことを解説します。

漢方をダイエット目的に使う人が増えています

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漢方も中国医学も、本来その人が持っている体質をうまく引き出し、問題があれば改善させるというものです。
そのため、人によっては時間がかかるものの、少しずつ健康になっていきます。

病気治療の場合は一時的に強い反応が出てしまうこともありますが、しばらくするとその反応も収まります。
また、体質改善の場合は大きな反応が出ることはあまりありません。

ダイエット用の漢方も同じです。
学校や会社、家事や育児などで多忙な女性は、ダイエットはしたくても、そのために体調を崩すのでは困ってしまいますよね。
そこで、穏やかな作用をする漢方が人気になっているのです。

漢方とその他のダイエット法では何が違う?

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一般的なダイエットは、それこそ星の数ほど方法があります。
昔はananに「水だけを飲む」なんて無謀なダイエット方法も掲載されていたほどでしたが、さすがに最近は健康に良くないダイエットは少なくなっています。

しかし、多くのダイエットは食事の制限をしたり、高いドリンクを飲んで空腹感に耐えなくてはいけなかったり。
あるいは、運動をしなさいとか、睡眠時間をたっぷり取りなさい、便秘を解消しなさいといったようなものがほとんどで、「できないから困ってるのに!」とイライラしますよね。

しかし漢方は違います。
「なぜ」太ってしまったのか、というところから入っていくのです。
たとえば、「なぜ便秘がちになるのか」「なぜドカ食いをしてしまうのか」といった点に着目し、その悪習慣の原因となることを見つけ出し、改善させていきます。

一例を挙げると、便秘一つ取っても、以下のような原因が考えられます。

・食べるのが大好きで、食べ過ぎてしまう
・ストレスからドカ食いしてしまう
・摂取する水分量が少ない
・体内に熱がこもって水分が蒸発してしまう
・冷え性で大腸の機能が低下し、便をうまく排出できなくなっている

これらの原因に合わせて生薬を処方し、身体の代謝を良くすることで便秘になりにくい体質に変えていくのです。

また、漢方は生薬を摂るもの、というイメージがありますが、そうとは限りません
ハリやツボも漢方の一種ですし、いわゆる精進料理や薬膳料理なども食材を選べば漢方のダイエット用として通用します。

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ただ、最も手軽なのはやはり生薬を使った漢方薬でしょう。
特に食事制限をしなくても、体質が変化すればドカ食いがなくなったり身体が温まって代謝が良くなったりするので、便秘が解消されて少しずつ体重が落ちていくのです。

実際に漢方を使う前に知っておくべきこと

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上述したように、太る原因は様々です。
そのため、それに合った漢方を使わないと、逆効果になることがあります。

たとえば、熱がこもっているタイプの人に冷え性用のダイエット用漢方を処方したら、ますます身体に熱がこもってしまい、便秘が悪化します。
また、漢方は体力がある人とない人では全く処方が違うため、それを間違えると効果が出ないばかりでなく、体調を崩してしまうのです。

そこで、まず自分の体質や状態、生活習慣などをしっかり把握することが大切になります。

また、漢方には「ダイエット用」の処方はありません。
体質改善をした結果として「痩せる」のであって、ダイエット自体が目的になることはないのです。
そのため、「ダイエット」「痩せる」という言葉ばかり強調するような漢方は、アヤシイと考えましょう。

ダイエット用として人気がある漢方の種類と特徴

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ここでは、ダイエット効果が期待できるとして、俗に「ダイエット用」といわれている漢方についてご紹介します。

食べることが大好きで、特にお腹回りに脂肪が多いタイプ

食べるのが大好きでいくらでも食べられる、活発で体力がある人はこのタイプです。
暑がりで冬でも汗をかきやすく、血圧が高め、体格が良く肩こりやむくみがあり、便秘がちという特徴があり、特に男性の肥満の大半がこれに当たります。

脂っぽいものや味が濃いものばかり食べていると、消化のために胃の働きが活発になり、熱を持ってしまいます。
そのため冷たい飲み物や食べ物も良く摂りますが、腸に吸収されたり汗で出てしまったりするため水分不足にもなり、便秘がひどくなります。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

防風通聖散は代謝を良くし、便通効果や利尿効果をアップさせる成分をメインに、18種類の生薬で作られています。
代謝を高めると身体が温まり、脂肪を分解・燃焼してくれるのです。

ストレスでドカ食いしてしまうタイプ

ストレス状態に置かれていると、交感神経が活発になります。
交感神経には人を興奮させる作用があるため、イライラが募るようになってきます。
するとその状態を緩和させるため、手っ取り早く幸福感を感じられる食べ物を摂取しようとして、食欲が出てきてしまうのです。

また、ストレスが溜まると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
このホルモンには脂肪を溜め込む場所を選択するという機能があり、ストレスが多いほどお腹回りに溜め込む、ということがロンドン大学のサラ・ジャクソン氏らの研究でわかっています。

大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯は交感神経によって体内に熱がこもるのを改善し、熱を排出させます。
すると体内の巡りが良くなるので便秘も解消され、ホルモンバランスや自律神経が整ってストレスが溜まりにくくなるので、ドカ食いもしなくなってくるのです。

ぽっちゃりタイプで、体力がなく疲れやすいタイプ

甘いものが好き、どちらかというとあっさりした食事をするという、女性に多いタイプです。
それほど食べていないのに太る、風邪を引きやすい、運動が苦手というのもこのタイプが多いです。

この原因は、消化器系の働きが悪くなっているため、消化から排泄までの流れがうまく行っていない、いわゆる「代謝が悪い」状態になっているからです。
代謝が悪いとエネルギー不足になるので疲れやすく、何をしてもすぐに休みたくなってしまいます。
するとさらに代謝が悪くなるという、悪循環に陥ってしまうのです。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防己黄耆湯は胃腸の働きを高めることで、食べたものをしっかり消化吸収できるようにします。
するとエネルギーが充分作られるようになるので、消化能力もアップし、脂肪が溜まりにくくなるのです。

いつも手足が冷えていて、むくみやすいタイプ

これも女性に多いタイプです。
一年中手足が冷たく、夏でも靴下を履かないと寝られない、水分摂取量が多い割にトイレの回数は少ない、脚がむくみやすい、貧血気味といった特徴があり、いわゆる「水を飲んでも太る」タイプです。

この原因は、水分代謝の悪さから来ています。
水分が滞留すると全身が常に冷えたままになるため、身体が熱を生み出しにくくなります。
すると血行不良になることで全身に栄養が届きにくくなり、さらに冷えが悪化して水分代謝力が低下してしまうのです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は女性向けの漢方薬として古くから使われています。
血液の流れを良くし、水分代謝を改善する生薬を配合してあるので、冷えやむくみが解消されます。

また、こういったタイプの人の血液には脂肪が多く含まれていることが多いので、それが排出されることで皮下脂肪や内臓脂肪も減ってきます。

特に生理前の便秘がひどく、精神も不安定になるタイプ

元々便秘がちで、生理前になると1週間便通がないのがザラという人や、生理前にイライラや落ち込みなど感情のコントロールが出来なくなる人、生理痛がひどい、生理不順、足は冷えているのにのぼせやすいというタイプです。

これは、血液と「気」の流れが悪くなっているのが原因です。
血液の中に脂肪やコレステロールが溜まるとドロドロになり、さらに運動不足によって血行が悪くなります。
すると生理の時期になってもスムーズに出血しないため、生理痛がひどかったり腰痛を起こしたりするのです。

また、「気」とはエネルギーのことで、生理は「気」が血液を全身から集めることで起こると考えられています。
しかし「気」の流れが停滞すると、その名の通り軽いものなので脳のほうに上がってしまい、イライラや情緒不安定の原因になると考えられています。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

桃核承気湯は、生理の悩みを持っている女性に適した漢方薬です。
血液の流れを良くすることで生理が定期的に来るようになり、「気」の流れも改善するので生理前でも精神が安定しやすくなります。

また、血液の流れと同時に水分代謝も良くするので、便秘や排尿困難に悩む人にもよく使われます。

自分に合った漢方の選び方と効果的な使い方

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以上が代表的な、ダイエット用に使える漢方です。

しかし、多くの女性が一つのタイプに決められないのではないでしょうか。
例えば、同じ冷え性でも栄養不足でエネルギーが不足している場合もあれば、水分代謝が悪くて水分が滞留してしまっているという場合もあります。

また、生理前の不快な症状も、水分代謝を良くする漢方で良くなる人もいれば、逆に症状が悪化してしまう人もいます。

そこで、自分に合った漢方を選ぶにはどうしたら良いか、そして効果的な使い方について解説します。

自分に合った漢方の選び方

できれば自己判断ではなく、漢方の知識がある専門の治療院で相談することをお勧めします。
そこで自分の肥満の原因がわかれば、市販の漢方薬を使用してもある程度の結果が出やすくなるはずです。

もちろん、その治療院で処方してもらうのが一番良いのですが、生薬をドンと渡されて、自分で煎じて飲むというのはなかなか続けられるものではありませんし、費用もかなりかかってしまいます。
処方にもよりますが、1ヶ月1万円以上になることもありますから、続けるということを考えると少しきついですよね。

また、最近漢方薬は多くの病院でも処方されるようになっており、費用も市販の漢方薬を購入するより安価です。
しかし、ダイエット用には保険が適用になりませんし、医師自体がマニュアル程度の知識しかないことが多く、間違った処方のものを与えられてしまう可能性が低くありません。

良い治療院がない、行く時間がないという場合は、上に挙げた漢方の中で自分に合っていそうだと思われるものを購入し、1ヶ月摂取してみてください。
それで改善が見られない場合は使用を中止し、他のものを試したり、薬剤師に相談したりすることをお勧めします。

もう一つの方法として、ツムラやクラシエなどの公式サイトを利用する手もあります。
自分に合った漢方の選び方が掲載された公式サイトや問い合わせ窓口がありますので、そこで調べたり問い合わせたりしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、上記の漢方よりもっと合うものが見つかるかもしれませんよ。

効果的な使い方

基本中の基本として、説明書に記載された用法・用量に従って摂取してください。
たとえ効き目が感じられなかったとしても、摂取量を増やしてしまうと思わぬ副作用が起こる場合があります。

また、「私にはこのタイプとこのタイプ両方だから」と、自己判断で2種類以上の漢方をダイエット用に摂取するのはNGです。

漢方には相性の良い生薬と悪い生薬があり、効果を相殺してしまったり、強めすぎて副作用を起こしたりすることがあります。
特にダイエット用に良いといわれる漢方には緩下作用のある成分が配合されていることが多いので、摂り過ぎるとひどい下痢を起こす危険性があるのです。

これは西洋薬も同じことで、漢方処方の成分に甘草(かんぞう)、大黄(だいおう)、附子(ぶし)が含まれている場合、副作用が出やすくなります。

そのため、1種類の漢方薬以外も同時に摂取する場合は、必ず医師や薬剤師に確認してくださいね。

漢方は医薬品だということをしっかり認識し、自己判断しないようにしましょう。

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