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出典:http://www.hokujin.or.jp/

間違ったダイエットは体調不良の原因に!?~漢方によるデトックス&ダイエット効果

間違ったダイエットは健康と美容の大敵!

近年、高額のダイエット専門フィットネスに申し込みが殺到する、ダイエット方法に関する書籍がベストセラーになる、ダイエット器具が付録についた雑誌が売り切れるなど、女性のダイエット意識・美意識は高さをうかがえます。毎年さまざまなダイエット方法が流行っては消えていきますが、その中には体調を崩したり肌荒れの原因になるなど、綺麗になりたいという思いとは逆効果があらわれてしまうものもあります。

例えば食事制限ダイエットです。食事の量を減らす、食事の回数を減らすなどの食事制限をおこなうと、すぐにダイエットの効果は出るかもしれません。しかし、食事制限は基礎代謝を低下させ、むしろリバウンドしやすい身体になってしまうのをご存じでしょうか?
基礎代謝とは、内臓を動かしたり体温を維持するなど、生命を維持するために最低限使われるエネルギーです。

1日の総消費エネルギー=基礎代謝(約70%)+生活活動代謝(30%)

といわれており、最もエネルギー消費が多いのは筋肉です。食事制限をすると身体には十分な栄養が行き届かず、その結果、筋肉量が減り、基礎代謝が落ちてしまいます。

さらに栄養不足の状態が続くと、生命維持機能である「ホメオスタシス」が働きます。
「ホメオスタシス」は気温や室温など外的な要因、対人関係によるストレスなどの内的な要因による体調の変化を、正常な状態に保とうとする働きがあります。食事制限ダイエットによって飢餓状態であると身体が勘違いし、「ホシオスタシス」の働きによって食事から最大限のカロリーを吸収し、最低限のカロリーで生きられるような体質へ変化させてしまいます。

食事制限ダイエットをしていて、順調だった体重減少がピタッと止まることがあると思います。実はダイエットの停滞期は「ホシオスタシス」の働きによるものなのです。また、停滞期で挫折し、いつも通りの食生活に戻ると、身体は最大限のカロリーを吸収・最低限のカロリー消費しかしない体質に変化しているため、リバウンドしやすくなってしまいます。食事制限ダイエットに限らず、バナナやりんごなどの単品の食材を摂取するダイエットも、身体に十分な栄養が行き届かず、リバウンドしやすい体質になります。

さらに食事制限ダイエットは美容にとっても大敵です。食事制限ダイエットを続けていると「肌が荒れる」「髪がパサつく」といった症状があらわれる場合があります。それはダイエットによって身体に必要な栄養素が不足し、生命維持に影響が少ない髪の毛や皮膚に十分な栄養が行き届かなくなるためです。また、食事の回数や量が減れば摂取できるビタミン・ミネラルも少なくなり、肌荒れの原因となります。

間違ったダイエットによる健康被害の症状と原因

偏った食生活や間違ったダイエットを続けると様々な体調不良の原因となります。特に10代~20代の過度なダイエットは、将来、骨粗鬆症や不妊症などのリスクを大幅に上昇させてしまいます。
日本の若い女性は世界的に見ても「痩せ願望」が強いといわれており、体重の数値にとらわれ過度なダイエットをしがちです。若いうちは体重が軽いことにステータスを感じられるかもしれませんが、一時の自己満足が将来に大きく影響を与えてしまうのです。
間違ったダイエットを続けた場合、どのような健康被害があらわれるのか、詳しく見てみましょう。

1)骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

女性の骨密度は一般的に18歳頃にピークを迎え、50歳前後より徐々に減る傾向があります。そのため、10代のうちにできるだけ骨密度を増やし、成長期以降は将来に備えて骨密度減少に備える必要があります。
本来、骨粗鬆症は加齢によって骨密度が減少してきた50代以降に多くみられます。それは加齢により、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなる、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由があります。10代や20代のときに過度なダイエットや間違った食生活を送ってしまうと、将来備えておくべきの骨量が減ってしまい、骨粗鬆症になるリスクが高まります。

2)摂食障害

私たちの食欲は、脳の視床下部にある摂食中枢と食欲中枢によりコントロールされています。過度なダイエットや間違った食生活が続くことによって食欲のコントロールができなくなり、過食や拒食といった摂食障害に陥る可能性があります。また、摂食障害の発症には、過度なダイエットによる間違った食生活に加え、体重に対する強いこだわりや「痩せていなければならない」という強迫観念などによる心理的要因が大きく関わっています。

拒食タイプは自分が明らかな低体重であったとしても、それを異常だと感じられません。「●●kg以下でないとダメ」といった体重への強いこだわりがあり、減量に成功すると一時的な達成感から、さらに極端な食事制限や偏った食事を追及してしまう傾向があります。拒食の状態が続くと次第に、疲れやすさを感じる、低血圧、無月経、便秘、手足のむくみなどの症状があらわれます。栄養が足りていない状態が長期間続くと骨粗鬆症の原因となったり、最悪、死にいたるケースもあります。

3)月経不順などの婦人科系トラブル

間違ったダイエットにより急激に体重が落ちると、生命の維持を優先して、心臓・肺・脳などの臓器に優先的に栄養をまわすようになります。ダイエットにより女性ホルモンを分泌させる指令を出している脳の視床下部・下垂体の調子が乱れるだけでなく、卵巣への十分な栄養が行き届かず、女性の身体をコントロールしている2種類の女性ホルモンの分泌が低下します。その結果、月経不順、無月経、無排卵などの婦人科系トラブルが起こります。
大半は体重を戻すことによって通常の月経に戻りますが、無月経の状態が長く続くと将来不妊の原因などになる可能性があります。

身体のバランスを正常な状態に整える~漢方の役割

食事制限など間違ったダイエットはリバウンドしやすい体質へ変化させ、様々な健康被害の引き金となってしまいます。「でも、痩せたい」というあなたにおすすめなのが、漢方を取り入れたダイエットです。

漢方の基本的な考え方は身体の不調を心身のバランスが崩れた状態と捉えます。西洋医学では症状や検査結果に基づいて薬が処方されますが、漢方医学ではその人の体質や症状からバランスを補うような漢方が処方されます。

漢方は「気・血・水(き・けつ・すい)」という漢方医学独自の考え方に基づき、症状の原因を探ります。「気・血・水」とは、人の身体は「気」「血」「水」の3要素によって構成されており、この3要素はお互いに影響しあい、身体を循環して心身のバランスを保っているという考えです。

「気」とは目には人間の身体を活動させる生命エネルギー、「血」は全身に栄養素を運び老廃物を回収する血液、「水」は身体を潤す体液以外の水のことです。
3要素のどれかに偏ったり、どれかが滞ったりすると心身のバランスが崩れ、不調をきたします。漢方はその人の「気・血・水」の状態をもとに処方されるため、心身のバランスを整え、身体を正常な状態へ戻してくれる効果が期待できます。

例えば、便秘で悩んでいる女性は多いと思いますが、同じ便秘改善という目的でも、人によって処方される漢方は異なります。それは便秘の原因がストレスや緊張で「気」が停滞しているのか、「血」の巡りが悪くなっているのか、「水」が足りていないかなどによって適する漢方が異なるからです。

便秘がつらい、早く改善したいという思いから即効性のある薬を選びがちですが、漢方は原因と向き合い、便秘の解決だけでなく心身のバランスを整えるきっかけとなります。
ダイエットに漢方を取り入れることで自分の身体を見つめなおし、バランスを整える意識を高めることが成功のカギとなるはずです。

漢方に期待できるデトックス&ダイエット効果

では、ダイエットに漢方を取り入れると、どのような効果が期待できるのでしょうか。脂肪燃焼効果があると話題になった「防風通聖散(ぼうふうつうせいさん)」を例に、効果を詳しく見ていきましょう。

漢方は「気・血・水」のバランスを整えるために、身体の循環を良くさせ、体内の老廃物を排出されるデトックス効果が期待できます。
漢方の中でも「防風通聖散」には、大横や芒硝(ぼうしょう)、甘草などの便通を促進する生薬や、白朮や滑石といった利尿効果のある生薬など、これまでに貯まった老廃物を排出する成分が含まれています。
さらに血液の循環をよくする生薬(荊芥・当帰・防風)によって解毒を行い、脂質の代謝をよくします。

このメカニズムにより、「防風通聖散」には“白色脂肪細胞で脂肪を分解し、褐色脂肪細胞を活性化させて脂肪燃焼を促す作用”が科学的に実証されています。

「防風通聖散」は一度貯まった老廃物をデトックスし、体質改善が期待できる漢方ですが、すべての人に適するわけではありません。
「防風通聖散」は内臓脂肪が多く、男性に多い、いわゆる「がっちり型」の肥満に適した漢方です。皮下脂肪が多く、女性に多い「ぽっちゃり型」の肥満にはあまり効果を期待できません。むしろ、ぽっちゃり型の人が使用すると下痢や冷え性が悪化したなど、体調不良の原因となる場合があります。

内臓脂肪は男性ホルモンの影響を受けやすく、比較的落ちやすいという特徴があります。これは運動時のエネルギー源として、内臓脂肪が消費されるからです。つまり、正しい食生活と適度な運動をすれば、肥満にはならない脂肪といえます。
「がっちり型」は運動をしないにも関わらず、脂っこい食事・甘いものの過剰摂取に加え、便通が悪いことによって肥満になります。ゆえに、「がっちり型」には「防風通聖散」のような、貯まった老廃物を排出するような生薬が適しています。

一方で、「ぽっちゃり型」に多い皮下脂肪は、女性ホルモンの影響が関わっています。
女性ホルモンのエストロゲンには子宮や卵巣を衝撃や冷えから守るために、皮下脂肪をつきやすくする作用があります。食生活や生活習慣が原因でないゆえに、内臓脂肪と比べると落ちにくい脂肪といえます。
皮下脂肪は身体が冷えていると、熱をこれ以上逃さないようにつきやすくなるため、皮下脂肪の改善には、身体の冷えの原因となる水分を排出する生薬を使用します。また、水分を排出する際に体温が逃げてしまうため、冷えた身体を温める効能のある生薬を使用することで、むくみの軽減やダイエット効果が期待できます。

漢方ダイエットをするにあたって大切なのは、自分の体質や症状に合った漢方を見つけることです。
自分に合った漢方を見つけることで、肥満の原因となった体質や生活習慣を見直し、太りにくい身体へと変化させる効果が期待できます。しかし、根本的な体質改善にはそれには時間がかかります。漢方だけでなく、食事や運動など日常生活の見直しを一緒にすることで、より早く効果を実感できるはずです。

【まとめ】健康と美容を両立できる体質に

ダイエットは短時間で体重を落とすイベントではなく、これまでの生活習慣の見直しの機会であり、健康的な生活への第一歩でもあります。

体重の数値にとらわれ、無理な食事制限や間違ったダイエットは体調を崩したり、将来健康に過ごせるかどうかを左右することを忘れてはいけません。さらに肌荒れや髪のパサつきの原因になるなど、美容にとっても大敵といえます。

ダイエットで大切なのは自分の生活習慣や体質と向き合い、自分のペースに合わせた無理のないダイエットをすることです。ウォーキングなどの軽い運動を取り入れるのか、漢方で体質改善を目指すのか、自分自身に合ったダイエットで、健康と美容の両立を目指しましょう。

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