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漢方ダイエットを考えてるけど費用が心配・・・自分に合った漢方薬を選ぶには?

漢方ダイエットのメリットとデメリットについて解説!

お金をかけずにダイエットすることは、もちろん可能。
しかし、その分手間がかかりますよね。
カロリー計算をしたり、成分に気を使ったり、料理法も研究しないといけないし…料理好きの人ならいざ知らず、毎日考えるのは大変です。

また運動ダイエットも、運動が苦手な人にとっては苦行ですから、ついついサボりがちになり、いつの間にか止めてしまっていませんか?

多少費用がかかっても良いから、効果の出る方法が知りたい…そんな人に、今人気の漢方ダイエットのメリットとデメリットを解説します。

漢方ダイエットには費用が掛かるイメージが・・・

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漢方ダイエットは費用がかかるといわれていますが、それは事実です。
漢方薬は一般的なダイエット製品のように化学合成されたものではなく、ほとんどの成分が天然の植物や鉱物、動物から作られているためです。
栽培から収穫までに時間がかかりますし、天候にも左右されます。

また、生薬の多くは中国産ですが、人件費や輸入費用が高騰しています。
さらに、最近は欧米でも漢方薬の効能・効果が認められるようになり、需要が非常に高まっているのです。
その中で質の良い生薬を得ようとすれば、どうしても費用がかかってしまうのですね。

もう一つ費用がかかる理由として、漢方ダイエットは体質を変えることで太りにくい身体に変えていくというもので、即効性がありません。
長期使用することで効果が実感できるため、その分費用がかさんでしまいがちなのです。
これは漢方薬全般ということではなく、ダイエットに使用される処方が、ということです。

これは成分を見ると、よくわかります。
漢方薬の生薬には「上品(上薬)」「中品(中薬)」「下品(下薬)」という分け方があります。

・上品(上薬)…長期に渡って服用し、体質を改善・強化するもので、作用は弱めだが副作用もほとんどなし。
・中品(中薬)…それほど長期使用するのは好ましくないが、少量か短期間であれば副作用が出にくく、穏やかに作用するもの。
・下品(下薬)…西洋薬に近い即効性があるが、副作用も出やすいもの。

漢方ダイエットでよく使用される処方にはどれも上品(上薬)が多く配合されており、長期間使用して初めて効果が出ることが多いのです。

さらに人によって体質は様々で、それを改善するのにかかる時間もまちまちです。
そのため、数か月の服用で実感できる人もいれば、1年以上飲んでようやく…という人もいるのです。

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しかし、漢方ダイエットには大きなメリットがあります。
それは、リバウンドが少ないということです。

同じ費用をかけても、一般的なダイエットは止めてしまえばリバウンドの危険性がとても高いですよね。
あまり好みの味でない置き換えドリンクやプロテイン、サプリなどは使用している時は摂取カロリーを減らしたり余分な糖質・脂質を排出させやすくしたりする効果がありますが、止めた後は自分で誘惑と戦わなくては体重を維持できません。

しかし、漢方薬は体質を変えていくものですから、太る原因がなくなっていきます。
これまで心惹かれたスイーツがあまり欲しくなくなったり、食事が腹八分目で満足できたりといったことが起こり、それほど誘惑と戦わなくても良くなっていくのです。

漢方ダイエットに使われている主な漢方薬

では、どんな漢方薬が良いのでしょうか。
漢方薬は体質を最も重視し、体質ごとに違う生薬を複数配合しています。
そのため、合わないものを使用すると体質が改善されず、ダイエット効果が出ないばかりでなく、体調を崩してしまうこともあるのです。

たとえば、漢方ダイエットによく使われる「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という漢方薬には、下品の大黄(だいおう)が配合されています。
かなり強い下剤作用があり、体質に合わないと激しい腹痛を伴う下痢や貧血を起こしてしまいます。
中には、「怖くて外出できなくなった」というほど激しい作用が出た人もいるのです。

そのため、以下の漢方薬の説明をしっかり読み、自分の体質に合っているかしっかり把握することが大切です。

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防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

男性に多い、お腹の中にボールが入っているように張り出していて、脂っこいものが大好きで食欲旺盛、お酒も良く飲み快活な体質の人のための処方です。

こういったタイプは熱症といい、身体に熱がこもっています。
すると胃腸に負担がかかり、代謝能力が落ちてしまいます。

また、体内の水分が蒸発して便が硬くなり、毒素が血中に溶け出して高血圧や高血糖になりやすく、体臭も強くなります。
お腹の張りの原因は内臓脂肪で、動脈硬化を引き起こす危険性があるため、できるだけ早く対処することが大切です。

防風通聖散は体内の熱を下げ代謝機能を正常に戻し、脂肪の燃焼を促進するとともに、強い下剤作用がある生薬で便秘を解消し、毒素を排出してくれます。

大柴胡湯(だいさいことう)

こちらも熱症タイプのための処方ですが、特に女性に多い、ストレスによって好きな食べ物やスイーツを暴食してしまう便秘体質の人に向きます。

ストレスを感じると好きな食べ物に手が伸びてしまうのは、それによって幸福感を得ることができるからです。

特に炭水化物や糖類はその働きが強いため、イライラすると暴飲暴食するというパターンが出来上がってしまいます。
すると燃焼できなかった脂肪や糖質が貯まってしまうのです。

また、イライラは自律神経を狂わせるため、食欲をコントロールする中枢神経がうまく働かなくなってしまいます。

大柴胡湯には心身の解毒や鎮静作用があるため、ストレスを感じにくくなり、食欲が収まってきます。
また、脂肪の吸収を抑え、代謝機能を改善して脂肪を燃焼させ、便通を良くすることで素早く排出させてくれるのです。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

体力がなく脂肪がぷよぷよした、いわゆる水太りタイプの人に合わせた穏やかな効き目の処方です。
胃腸が強くないので食は細めですが、カロリー補給のために甘いものを良く食べます。
尿は少なめで汗をかきやすく、夕方足のむくみが出ることもよくあります。

このタイプは胃腸の働きが弱いため、食事量が少なくても充分消費できず、身体に貯まりやすくなっています。
また、水分代謝も悪くなりやすく、汗はかくものの下半身に水分が貯まりやすいため、それが冷えの原因となって血行が悪くなってしまいます。

防已黄耆湯には胃腸の働きを助け、血行促進と水分代謝改善作用のある生薬が使用されており、代謝機能を高めてくれます。
また、余分な水分が排出されるので身体が引き締まってきます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は冷えが強く一年中靴下が手放せない人や、生理不順がある女性に効果があります。

当帰芍薬散には、特に女性の血液の流れを良くする生薬が配合されています。
血液は栄養素と酸素を全身に運ぶ大切なものですが、女性の多くは筋肉量の少なさや体力のなさから流れが滞りがちです。

するとエネルギーを充分作ることができず、さらに身体が冷えやすくなり水分代謝も悪くなってしまい、冷え性や生理不順を引き起こします。
また、冷えを少しでも緩和しようと、皮下脂肪がつきやすくなるのです。

当帰芍薬散は身体を温め、水分代謝を良くすることで血液の流れを良くし、栄養を隅々まで届けてエネルギーを作り出します。
また、水分代謝を良くして身体を温め、むくみや冷えによる肥満を改善します。

この他、漢方ダイエットにはあまり使われないものの、身体の不調を整えることで結果的に脂肪が燃焼されやすくなるものには「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「加味逍遙散(かみしょうようさん)」「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」などもあります。

それぞれ効果が出る体質が違いますので、必ず薬剤師など専門家の判断を仰ぎましょう。

市販の漢方薬を使うメリットとデメリット

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漢方薬には「一般用漢方製剤」と「医療用漢方製剤」があります。
漢方薬は処方する生薬とその量が日本薬局方で決められており、医療用の場合その配合と量で作らなければいけません。
これを「満量処方」といいます。

対して一般用の場合、日本薬局方の処方の50%以上であれば良く、「満量処方」以外に「1/2処方」「3/5処方」など様々な有効成分量があります。

以下に、市販されている一般用漢方製剤のメリットとデメリットについて解説しましょう。

<メリット>

・近くの薬局やドラッグストアですぐ手に入れられる
・自分に合った有効成分量のものを購入できる
・錠剤や顆粒など、自分が飲みやすいタイプを選べる

<デメリット>

・医療用に比べると費用がかかる
・トラブルが起きた時、自己責任になる

市販品の一番のメリットは、欲しいと思った時にすぐ手に入れられることでしょう。
また、漢方ダイエットで使用する漢方薬は長期使用が前提となっているのですが、飲みにくいと続けられませんよね。

医療用のものはほとんどが顆粒で、味がダイレクトに伝わってしまうこと、舌に張り付いて味がしばらく残ることなどから、苦手な人は少なくありません。
その点、市販製剤は様々な形状や量のものがあり、自分で試しながら選ぶことができます。

一方、デメリットは続けるには費用が結構かかるということでしょう。
また、薬剤師などのアドバイスはあっても最終的に選ぶのは自分なので、副作用などが起きても自己責任になってしまいます。

ただし、医療従事者でも漢方の正確な知識を持った人は少ないといわれています。
医師から処方された漢方薬が全く効かないので漢方薬局で見てもらったところ、全く体質に合っていないものが処方されており、かえって病状を悪化させていた、ということは結構あるようです。

そこで、体質に合っているか、副作用はあるか心配な場合は、ネット限定で販売しているものを試すのも一つの方法です。
初回割引やお試しサイズなどがあるものを選べば安く済みますし、飲みやすいタイプかどうかを試すこともできるので、漢方薬が初めてという人にはお勧めです。

医療用の漢方薬を使うメリットとデメリット

医療用漢方薬とは、医師の診察を受けた上で処方されるもので、ツムラやクラシエ、コタローなどがよく使用されています。

<メリット>

・保険適用になると購入費用がかなり抑えられる
・医師の処方なので安心感がある

<デメリット>

・ダイエットのためには処方してもらえない、あるいは自費になる
・自分が希望する漢方薬が処方されるとは限らない
・通院に時間と手間がかかる

費用が抑えられるというのが一番のメリットですが、これはあくまで保険適用になった場合です。
「肥満」自体は病気ではなく、それ以外に中性脂肪値やコレステロール値、血糖値などに問題がある場合のみ治療が必要だと判断され、保険適用になるのです。
その場合、薬価は市販製剤の1/3程度になります。

とはいうものの、その際に漢方薬を処方してくれるとは限りません。
医療現場でも漢方薬は多く使用されるようになっていますが、まだ医学的根拠がないものも多く、漢方薬を使いたがらない医師は少なからずいるのです。
また、漢方薬の処方はするが、病気に対する治療でもすべて自費になるところもあります。

さらに、処方日数は医師の判断で決まるので、2~3週間分しか出してもらえない場合、何度も病院に行くという手間と、その都度再診料や交通費などがかかるので、トータルの費用は思ったより高くなるかもしれません。

こういったことは診察を受けてみないとわからないので、気になる人は一度漢方薬を処方してくれる病院で相談しましょう。

自分の体質と目的に合った漢方を選びましょう

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漢方ダイエットは、医薬品を使って内臓脂肪や皮下脂肪を燃やしやすくするというものですが、前述のように体質に合っていないと効果は期待できません

高い費用をかけて半年市販製剤を飲み続けたのに、ちっとも効果が出ない、という口コミを時々目にします。
これは漢方薬そのものに問題があるのではなく、体質に合っていないものを選択してしまった可能性が高いです。

せっかくのお金をドブに捨てないためにも、購入前に自分の体質をしっかり把握することが大切です。
また、薬局やネット通販で漢方薬を購入する際には各処方の説明を良く読み、少しでも疑問があったら薬剤師や相談窓口に問い合わせましょう。

漢方薬は痩せ薬ではありません。
「漢方ダイエット」といわれますが、これはモデル体型を目指すダイエットではなく、その人にとって最も健康を維持できる体重になることを目的にしているのです。

漢方では「不老長寿」を最も良しとしています。
そこで、患者の全身を診て健康を害する様々な症状や、それらの症状を引き起こす体質を調べ上げ、生薬や鍼灸で改善させていきます。
つまり、「病気を治す・症状を和らげる治療」ではなく「病気にならないための治療」を施すのです。

アイドルのようにほっそりした身体にさえなれれば良い、というのであれば、高い費用をかけて漢方ダイエットをしても希望はかなわないでしょう。
でも、あなたにとって最も健康でいられる体質を作りたい、という人はぜひ漢方ダイエットを試していただきたいと思います。

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