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ダイエットが辛い方へ~痩せ体質と健康美を目指す中医ダイエットの考え方とやり方

中医ダイエットのやり方についてタイプ別・生活シーン別に解説!

ダイエットしなきゃ…と、食事制限を始める人はたくさんいるものの、思ったように体重が減らないということ、よくありますよね。
運動をしろといわれても、腰やひざに負担がかかり過ぎて痛めてしまうことも。

そこで、効率的で効果が高いと噂になっているのが、「中医ダイエット」です。
今回は、厳しい食事制限もきつい運動も必要ないという中医ダイエットの考え方と、自宅でできる簡単なやり方について、詳しく解説します。

自分に合わないダイエットは身体を壊す原因に

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本人としてはかなり努力しているつもりなのに痩せない、と悩んでいる女性は少なくありません。
好きなスイーツを我慢しているのに太る、野菜ばかり食べても太る、もう水を飲んでも太る…こんな状態になってしまうと、何もやる気が起きなくなってしまいますよね。

また、中には体重が減ったという人もいるものの、肌はガサガサ、髪はパサパサ、顔色が悪く姿勢も猫背気味になって、まるで病人のようになってしまうことは少なくありません。

さらに、無理なダイエットを続けていると、10代の頃はそれほどでもなくても、20代以降どんどんそれが外見に現われるようになってきます。

女性芸能人が、10代の頃の自己流ダイエットが原因で、40代以降になって実年齢より老化しているという診断を受けるTV番組を見たことがありませんか?
元ピンクレディーの未唯さんはスタイルの良さが自慢で、10代の頃から自己流ダイエットを行ない、今でもスポーツジムに通い、食事は1日1食、栄養を考えたものを摂っており、健康を保っていると信じていました。

しかし、医師による診断は悲惨なもので、血管年齢や肌年齢、骨年齢は良好な結果だったものの、遺伝子年齢では65歳と、実年齢より7歳も上だったのです。
さらに、10年前には他の医師から細胞が80代だと言われたこともあるとか。
腸内環境も悪く、善玉菌がゼロ%だったということで、若い頃のダイエットやそれに伴うストレスが年を取って出てくるという代表的な例ですね。

そんなことにならないようにするには、正しいダイエットのやり方を知ることが大切です。
太るには必ず原因がありますから、それをしっかり理解してから取り組まないと絶対に失敗し、さらに寿命まで縮めてしまうのです。

体質の改善を目的とする中医ダイエットとは

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「中医ダイエット」とは東京都中央区にある中国漢方普及協会が考え出したもので、中国医学、鍼灸、整体、薬膳などを組み合わせて行なうダイエット方法です。
カウンセリングも行なうのでストレスが溜まりにくくリバウンドしにくいと、密かに人気になっています。

中医ダイエットのやり方は、何より内臓機能を改善することに重点を置いています。
それは、基礎代謝を上げるには内臓の機能が正常であることが必須だからなのです。

基礎代謝とは生きているだけで必要とされるカロリーのことで、同じカロリーの食事をした場合、基礎代謝で消費するカロリーが高ければ高いほど太りにくくなります。

これまで基礎代謝を上げるには筋肉量を増やすことが必要だといわれてきました。
それは事実ですし、筋肉量がある人ほどエネルギー消費量が多いため、太りにくくなります。

しかし、最近になって基礎代謝に使われるエネルギーの内容を調べてみると、エネルギー消費量は内臓が58%、筋肉は22%と、内臓のほうが高いことがわかったのです。

そのため、筋肉をつけるより内臓を強化・活性化するやり方のほうが効率的に基礎代謝量を上げることができ、太りにくくなるのです。

中国医学や漢方は、身体の体質を根本から変えることで健康を目指す医学です。
中医ダイエットの場合、内臓の働きを良くすることで基礎代謝が良くなり、寝ているだけでもカロリーがこれまでより消費されるため、痩せやすくなるのです。

中医ダイエットの基本

本来、中医ダイエットは中国漢方普及協会が認定した「中医ダイエットカウンセラー」の指導の元で行なうものです。
しかし、ちょっとそこまではまだ…という人のために、自宅でできるやり方を解説しましょう。

まずは、自分の体質や太り方をチェックすることから始めましょう。
中医ダイエットでは体質をいくつかに分けて、それぞれに合った治療をします。
中医学や漢方では本来非常に細かい分け方がありますが、個人がそこまで判断するのは難しいため、自分で中医ダイエットを行なう場合は以下の4タイプから大体の体質を選びましょう。

①食べ過ぎ、熱量過剰タイプ…食べることが好きで、胃腸の働きが活発なので暴飲暴食しやすい。油っぽいものや味の濃いものが好きで、冬でも冷たいものが食べたい。便秘になりやすい。お腹回りに脂肪がつきやすい。
②イライラタイプ…普段の食事量はそれほどでもないが、ストレスがあるとドカ食いする。短気でイライラしやすい。甘いものが好きで便秘がち。胸やわき腹が張った感じがある。ダイエットしてもリバウンドしやすい。
③ぽっちゃり・体力不足タイプ…女性に多い、全体的にしまりがないぽっちゃり体型で、食欲はそれほどないのに太る。疲れやすく、運動が苦手。体力がなく、すぐ風邪を引く。汗をかきやすいが、特に下半身がむくみやすい。甘いものが好き。
④冷え性タイプ…むくみがあり、かなり冷え性で手足が冷たく、一年中タイツや靴下が手放せない。トイレの回数が少なく、汗もあまりかかない。貧血気味で、生理不順や月経前症候群になりやすく、更年期障害も出やすい。

タイプ別中医ダイエットのやり方【食事編】

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①食べ過ぎ、熱量過剰タイプ

体内の熱を冷ます食材を積極的に摂りましょう。
最も良いのが野菜や果物など、水分量が多く身体を冷やす作用があるものです。
中医学では、うり、トマト、白菜、きゅうり、水菜、バナナ、スイカなどが良いとされています。

避けたいものは、体内で熱を生み出す唐辛子や生姜、にんにく、肉類、アルコールです。
あまり香辛料は使用せず、魚や大豆製品を中心に、炒めたり揚げたりするより蒸す、茹でる、電子レンジでチンするなどの方法を取りましょう。

②イライラタイプ

精神的な要因が大きいこのタイプは、気(エネルギー)を発散させることが大切です。
気の巡りを良くする食材には、レバー、いか・タコ・あさり・しじみ、黒ゴマ、酸味のある柑橘類がお勧め。
お茶はミント、ラベンダー、ジャスミン、カモミール、バラなどのハーブ茶や緑茶、柿の葉茶が良いといわれています。
また、味付けは甘味や塩味が強いこってり系のものを避けましょう。

③ぽっちゃり・体力不足タイプ

食が細いため、栄養不足からエネルギーが不足してしまうタイプです。
代謝が悪いため胃腸の機能が低下し、消化しやすい炭水化物(糖質)を好みます。

消化が良く、胃腸の働きを促進させるものや血液を増やす作用があるものがお勧め。
鶏肉、羊肉、えび、フナ、玉ねぎ、さつまいも、サトイモ、納豆、しいたけ、米、もち米、しめじ、りんごなどが良いでしょう。
お茶はほうじ茶や紅茶、くこ茶など。

④冷え性タイプ

水分代謝が悪くなっているので、代謝力をアップさせ、身体を温めるものを摂りましょう。
肉類、うなぎ、えび、牡蠣、卵、もち米、玄米、山芋、かぼちゃ、ねぎ、しょうが、納豆、緑豆もやし、海藻類などを毎日の食事で摂りましょう。
生野菜、果物、緑茶、ビールなどは身体を冷やすので控えてください。

なお、漢方や中医学と西洋医学では栄養に対する考え方が違うため、疑問を感じる食材もあると思います。
あくまで目安として考えましょう。

タイプ別中医ダイエットのやり方【運動編】

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運動は無理にやらなくても良いのですが、やったほうが結果が出るのが早くなります。
各タイプにお勧めの運動を以下に挙げました。

①食べ過ぎ、熱量過剰タイプ

筋肉質の人が多いので、少し運動する習慣をつければ痩せやすい体質に変化させることができます。
できるだけ足腰を使った運動、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などを行ないましょう。

②イライラタイプ

エアロビクスは比較的激しい動きでストレスを発散させることができるので、イライラタイプに合います。
また、太極拳は緊張と発散のバランスが良く、心身をリラックスさせることができます。

③ぽっちゃり・体力不足タイプ

激しい運動は体力をさらに消耗させるため、散歩やウォーキングがお勧めです。
また、ヨガは身体に負担がかからず、しかも気の巡りを非常に良くします。

④冷え性タイプ

身体を芯から温める全身運動が良いでしょう。
体力がある人はエアロビやテニスを、体力がない場合は無理せず、まずは入浴で全身を温めることから始めましょう。
湯船の中で手足を動かすだけでも、水圧がかかるので良い運動になります。

水泳は非常に良い全身運動ですが、女性の場合水だと身体を冷やしてしまうので、冷え性の方は避けたほうが良いでしょう。

タイプ別中医ダイエットのやり方【漢方編】

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①食べ過ぎ、熱量過剰タイプ⇒防風通聖散

男性に多い、がっちりタイプでお腹回りに肉がついている人は「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」がお勧めです。
18種類の生薬が配合され、脂肪細胞を活性化して分解・燃焼を助け、摂取した脂質の吸収を抑えます。

また、最近小林製薬の研究で、防風通聖散には脂質を便と一緒に排出する便通促進作用もあることがわかりました。
これによって血中の中性脂肪やコレステロールが減少し、血液サラサラ効果も期待できます。

②イライラタイプ⇒大柴胡湯

ストレスが溜まりやすい女性には「大柴胡湯(だいさいことう)」がお勧めです。
イライラは自律神経を狂わせ、胃腸の働きを悪くしてしまうため、食べたものがそのまま胃腸内に停滞してしまいます。
また、中医学ではイライラを「熱」と捉え、異常な食欲の原因となると考えています。

大柴胡湯には消化機能を向上させる働きがある生薬が含まれているので、便秘の人は便通が良くなります。
また、全身に溜まるストレスという「気」の流れを良くするので熱が取り除かれ、ドカ食いしなくなってくるのです。

なお、生理前になると便秘、のぼせ、イライラ、不眠や頭痛がひどいという場合は、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」も使えます。

③ぽっちゃり・体力不足タイプ⇒防已黄耆湯

あっさりしたものや甘いものが好きでぽっちゃり体型の人には、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」が合います。

あっさりしたものが好きなのは、脂っこいものは消化できないからで、甘いものは消化が早く、手っ取り早くエネルギー源になるからです。
しかし、必要な栄養素を摂っていないため疲れやすく、運動も苦手なので脂肪分が体内にどんどん溜まってしまうのです。

防已黄耆湯には胃腸を活性化させる作用があるので、食べたものを効率的にエネルギーに変え、身体の機能が正常に働くようになるのです。

④冷え性タイプ⇒当帰芍薬散

女性に多い冷え性タイプの肥満の場合は、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」がよく使われます。

水分の摂り過ぎ、特に冷たい飲み物を飲み過ぎると身体が冷え、代謝能力が落ちるので水分を排出する力が弱くなります。
そのため汗をかきにくく尿も出なくなり、むくみがどんどんひどくなります。
また、代謝が悪いので栄養が全身に送られず、太りやすくなります。

当帰芍薬散には血行を促進させる働きがあります。
熱は血液によって全身に運ばれるため、血流が良くなると全身が温まり、代謝が良くなって水分が排出されるようになります。
また、当帰芍薬散は婦人系疾患に効果が高いので、生理や更年期のトラブルも緩和されます。

中医ダイエットは、自分の体質をよく理解しないと成功しにくくなります。
また、漢方薬を飲み続けて体質が変わってくると、それまでのやり方が合わなくなってくることもあります。
漢方薬メーカーのサイトなどを利用して自分の体質を把握し、時には専門家に相談しながら漢方薬と食事、運動を組み合わせ、身体の根本から改善していきましょう。

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