1. 防風通聖散について
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ツムラ62番の「防風通聖散」は薬局で買えない!?手に入れるにはどうすればいい?

防風通聖散はダイエットになぜ効果があるのか解説!

痩せたい人、ダイエットしたい人が「購入したい!」と関心が集まっている漢方薬62番「防風通聖散」。
しかし、そもそも漢方薬をどこでどうやって入手したらよいのか、迷っているという声も。

肥満症の人が注目している「防風通聖散」という漢方薬とはどのようなものなのか?どうやって入手するのがよいのかをお伝えします。

「痩せた」「効果があった」という声がある「防風通聖散」とは?

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肥満症治療で使われている漢方薬「防風通聖散」。「防風通聖散」には、18種類の生薬が配合されています。
薬の生体での効き方を研究する薬理研究では、山梔子(さんしし)、麻黄(まおう)などの生薬が脂肪の分解・燃焼に関係していることがわかっています。

また、「防風通聖散」には、よけいな脂質を便と一緒に押し出す作用もあるため、おなかに溜まっている脂肪を落とす効果が期待できます。

「肥満に効果があった」「体重が落ちた」「便通がよくなった」など、肥満症の治療薬として注目が高まっている漢方薬です。
体力があって、特におなかに皮下脂肪が多く、便秘がちな人に向きます。

また、肥満や高血圧にともなうさまざまな症状にも、使われています。
高血圧や肥満にともなう動悸・肩こり・のぼせ・むくみ、便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)などです。

「防風通聖散」はダイエットになぜ効果があるの?

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40歳を過ぎたころからなかなか痩せなくなった…という人は、少なくないと思います。
その理由は、脂肪も老化するからなのです。
人の体には、脂肪を蓄積し分解する機能を持つ“白色脂肪”と、代謝を上げて脂肪を燃やす“褐色脂肪”というふたつの組織があります。

けれども、年を重ねるにつれて、このふたつの脂肪も老化します。
すると、脂肪を分解したり燃焼したりする働きは衰えていってしまいます。
そのため、年齢とともに、お腹の脂肪は落ちにくくなっていくのです。

「防風通聖散」は、老化によって分解しづらくなったお腹の脂肪を落とし、燃焼作用が下がった脂肪の燃焼率をアップさせ、体内に取り込まれた脂質を便と一緒に押し出す作用があります。

また、体の熱をさまし、発散させるような働きに加え、体の水分循環を改善して便通を促がす働きもあります。
体力のある太鼓腹タイプの肥満に使われ、便秘がちの人に向く漢方薬です。

ツムラ62番の「防風通聖散」の入手が困難?な理由

「ツムラ62番の防風通聖散が欲しくて病院へ行ったのに、お薬を出してもらえなかった」「62番の防風通聖散を処方してもらいたかったのに、別の漢方薬を処方された」という声は少なくありません。
そのため「62番の防風通聖散が入手困難」という噂が立っているのでしょう。

しかし、それは入手困難なのではなく、「防風通聖散」がその人に合っていないので、医師が処方しなかったということです。
ツムラだけでなく、クラシエの漢方薬も同じです。

医師処方の医療用漢方薬は、西洋医学の医師が診察をして、その人の“症状”を診るだけでなく、その人の“証(体質、タイプ)”を診て、漢方薬を見立てて処方するからです。

ですから、肥満や高血圧にともなう動悸・肩こり・のぼせ・むくみ、便秘などの症状があっても、「防風通聖散」に、あなたの証(体質、タイプ)があわないと医師が診断した場合には、処方してもらうことはできません。
あなたの証にあった別の漢方薬が処方されます。

しかしむしろ、あなたの肥満などの症状に効く最適な漢方薬を処方してもらえるのですから、かえってよかったと思えるはず。
それに、医師の処方箋があれば、健康保険を使って安く入手することが可能です。

病院で入手できる「防風通聖散」はドラッグストアとは違うの!?

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もちろん、ドラッグストアや薬局では、市販の一般用漢方薬「62 防風通聖散」を購入することはできます。
しかし自己判断で、証(体質、タイプ)にあわないのに、薬局やドラッグストアなどで市販の「防風通聖散」をいきなり購入しても、効果が出ないばかりか、副作用が起こる可能性もないとは言えません。

また、価格も20包(10日分)2,400円(税別)、48包(24日分)4,300円(税別)と医師の処方箋による「防風通聖散」よりかなり高くなります。

医師処方による医療用漢方薬の窓口での支払いは、ほかの薬と同じように自己負担割合に応じてその1~3割の金額で済みます。
ですから、市販で購入する漢方薬や、漢方専門薬局で購入する漢方薬よりも、保険で処方されたもののほうがかなり安く手に入ります。

また、「防風通聖散」は、生薬の配合量も、一般用より、医療用のほうが多くなります。

市販の「防風通聖散」を使用する際の注意点

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市販の「ツムラ62漢方防風通聖散エキス顆粒」は、お通じが悪い脂肪太りの方に、として販売されています。

体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の「高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症」に効果・効能が認められています。

しかし、漢方薬は、自分の証(体質、タイプ)に合ったものを選ばないと、効果を期待しにくくなります。

市販の場合は、そこが難点です。
一度、医師に診察、処方してもらって、自分に合うことを確かめてから、のほうがいいでしょう。
また、2~3か月以上の長期間服用する場合も、医師や薬剤師に相談しましょう。

ただし、漢方薬も薬ですから、副作用はあります。次のような人は服用前に、必ず医師、また薬剤師に相談しましょう。

(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦、または妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力が衰えている人、体の弱い人)。
(4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
(5)発汗傾向の著しい人。
(6)高齢の人。
(7)今までに薬などで発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがある人。
(8)むくみ、排尿困難などの症状がある人。
(9)高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害の診断を受けた人。

副作用には、次のようなものが考えられます。
症状を感じたら、すぐに服用を中止して、医師、薬剤師に相談しましょう。
皮膚の発疹・発赤、かゆみ、吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満、激しい腹痛をともなう下痢、腹痛、めまい、発汗、動悸、むくみ、頭痛。

また、まれですが、下記のような重篤な症状が起こることもあります。
その場合はすぐに医師の診療を受けましょう。

間質性肺炎(階段を上ったりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱があり、これらが急に現れたり、持続することも)、偽アルドステロン症、ミオパチー(手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛が現れ、徐々に強くなる)、肝機能障害(発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等が現れる)、腸間膜静脈硬化症(長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満などが繰り返し現れる)。

また、 1か月くらい(便秘に服用する場合には1週間)服用しても症状がよくならない場合は、服用を中止して、医師、薬剤師に相談してください。

「飲むだけで痩せる」なんて美味い話はない!?

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「防風通聖散」をただのやせ薬として飲むのは危険です。あくまで、肥満症の体質改善の治療のための薬です。
「防風通聖散」の証(体質、タイプ)にあった人が飲んだとしても、それだけで減量できるわけではありません。

漢方薬は、東洋医学の治療のあくまでひとつで、最も重要なのは、生活習慣=養生です。
東洋医学では、日々の養生を大事な治療としています。

肥満症の人は、食事、運動、睡眠にも気をつけ、規則正しい生活をすることが最も効果のある治療だということは、言うまでもありません。

 

 

増田美加
ライタープロフィール
増田美加(mika masuda)
女性医療ジャーナリスト

女性の健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演を行うほか、テレビ、ラジオにも出演。NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。
公式ホームページ http://office-mikamasuda.com/

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