1. 防風通聖散について
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飲むだけじゃダメ!?防風通聖散を使って身体の脂肪を落とすために必要なこと

防風通聖散の効果を活かすために見直すべき点について解説!

「飲むだけで脂肪が落ちる」と噂の防風通聖散ですが、本当にそんなことがあるのでしょうか。
誰だって、努力せずに痩せたいですよね…でも、そんなうまい話があるなら、防風通聖散の発祥の地・中国の人は全員スリムなはず…ですよね。
そうではないところをみると、単なるウワサ?

防風通聖散の効果に期待し過ぎるのはダメ!?

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最初に言ってしまうと、防風通聖散で多少体重が減る人が大半ではありますが、「痩せる」とは限りません。

「多少体重が減る」とは、身体に貯まっている便や尿を排出する作用によって、その分の重さが減ることです。

防風通聖散には下剤や利尿剤の働きをする生薬(寫下薬)が配合されていて、しかもその作用はかなり強いです。
そのため、貯まっていた老廃物がなくなった分、体重は減ります。
しかし、一回出てしまえばそれより体重が減ることはありません。

本当の意味で「痩せる」となると、お腹周りや背中、二の腕、脚などの脂肪を分解・燃焼させなければなりません。

防風通聖散には代謝機能を高める生薬も配合されていますが、強い寫下生薬に耐えられるほどの体力がないと、代謝機能を改善させることはできません。
寫下生薬で下痢を起こすようであれば、代謝成分も一緒に排出されてしまうでしょう。

漢方薬は、体質に合っていれば優れた効果を発揮します。
しかし、逆に言うと、体質に合わなければ全く効果がないだけでなく、体調を崩したり病気を引き起こしたりすることもあります。
特に防風通聖散は効き目の強い生薬を配合してあるため、合わない場合副作用も強いのです。

防風通聖散で脂肪を落としたいなら

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まずは、防風通聖散が自分に合っているかどうか確かめましょう。
便秘であることは絶対条件です。

防風通聖散を飲んで下痢がひどい場合は、下痢が収まるまで飲むのを止め、その後量を減らしてみましょう。
快便になる量を掴んだら、しばらくその量を飲んでみてください。

体調が良くなってきた、肩こりがなくなってきた、ニキビが減ったなど様々な症状が改善するようであれば、その量があなたの適量です。

漢方薬には、元々の処方と同じ生薬量を配合する「満量処方」、2/3の配合量の「2/3処方」などがあり、説明書に書かれている量を飲まなくてはいけない訳ではありません。

10錠飲むように書かれていても、1錠で効果が出るならそれで良いのです。
むしろ、それ以上飲むと体調を崩す可能性がありますから、自分の身体と相談しながら量を調節してくださいね。

しかし、下痢は止まったけれど体調は良くならないという場合は、防風通聖散は合わないということです。
薬剤師と相談し、もっと合う処方の漢方薬を探しましょう。

食生活や生活習慣を見直していくことも必要

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防風通聖散が合ったからといって、食生活や生活習慣を見直さなければ、痩せるには非常に時間がかかります。
というのは、現在の脂肪がついた身体は、食生活や生活習慣が原因だからです。
原因をそのままにして薬を飲んだからといって、すぐに効果が出るはずはありません。

漢方薬は体質を変えて本来の健康な身体にすることを目的にした医学なので、漢方薬だけでも少しずつ変化が出てきます。
しかし、脂肪がつき出して1年程度ならともかく、10年20年と時間をかけて蓄積された脂肪を落とすには、同じくらいの時間がかかることも覚悟しなくてはなりません。

そんなに待てない、1日も早く脂肪を落としたい、というのであれば、食生活や生活習慣も少しずつ変えていきましょう。

<食生活>

防風通聖散が合う人は、本来基礎代謝が良い体質を持っています。
その体質を取り戻すために、以下のことを試してください。

・よく噛んで食べる

唾液には消化酵素が含まれています。
よく噛んで食べることで、食べ物が胃に入った時により早く消化することができ、エネルギー源になりやすくなります。

脂肪を燃焼するにはエネルギーが必要ですから、1口100回とは言わないまでも、最低30回は噛むようにしましょう。

一口食べたらその都度お箸を置く、という方法が良く知られていますが、正座して食べると噛む回数が増えるという調査結果も出ていますので、やりやすい方で試してみてくださいね。

・タンパク質・ビタミン・ミネラルをしっかり摂る

内臓脂肪が多い人は、往々にして肉ばかり食べてビタミンやミネラルが不足しています。
タンパク質は筋肉を作り、また消化酵素や代謝酵素の材料になるため脂肪燃焼にとても大切なものですが、ビタミンやミネラルも酵素の働きを助ける補酵素として必要な成分です。
不足すると酵素が充分に働けなくなってしまうのです。

・見た目や味を工夫して脂質を抑える

防風通聖散が合う人は脂っこい食べ物を好むため、脂身の多いバラ肉やサーロインなどを選びがちです。
できるだけ脂肪を減らすために、ヒレ肉やモモ肉、ささみなどを食べましょう。
ヨーグルトに漬けたり塩麹をまぶしたりするだけで、ぱさつきがなくなってふっくら柔らかになりますよ。

また、こってり感を見た目で出すために、片栗粉でツヤを出したり牛乳と小麦粉少々のソースでクリーミーな感じにする、にんにくやしょうが、唐辛子などでパンチのある味にするなどの工夫で乗り切りましょう。
これらの香辛料は脂肪燃焼効果が高いといわれているので、一石二鳥です。

・朝と昼はしっかり、夜は軽めに食べる

夜は軽めに食べるというのは、ダイエットの鉄則です。
食べた後は寝るだけなので、エネルギー消費量がとても少ないのです。
また、夜たっぷり食べると朝食欲がなくなり、昼と夜の2食になってしまうと、身体は脂肪やコレステロールを貯め込んで栄養不足に備えようとするため、太ってしまうのです。

さらに、近年の研究でBMAL1(ビーマルワン)という脂肪の蓄積を促すタンパク質が、22時~2時頃まで活発に活動して脂肪を貯め込んでしまうことがわかりました。
そのため、夜はできるだけ軽めにして、その分朝と昼にしっかり食べるようにしましょう。

・脂肪の吸収を抑制したり燃焼させたりするお茶を飲む

カフェインとカテキンには脂肪燃焼効果があるといわれています。
この2つを含むお茶は緑茶とジャスミンティーです。

そのほか、ウーロン茶にはカフェイン、プーアール茶にはカテキンが含まれています。
ウーロン茶は脂肪の吸収を抑えるポリフェノールも入っていますから、食事の時には積極的に飲みましょう。

飲む時はできるだけ濃いめに作り、カフェインで夜に目が冴えてしまわないよう、夕方までに飲むと良いですね。

また、杜仲茶にはカフェインもカテキンも入っていませんが、脂肪燃焼を促進し内臓脂肪を貯めにくくするアスペルロシドが含まれています。
これなら一日中飲むことができますね。

<生活習慣>

・筋肉をつけて基礎代謝力をと消費カロリーをアップ

筋肉をつけると基礎代謝力がアップし、何もしなくても消費カロリーが多くなります。
また、基礎代謝力がアップすれば体温が上がるので血行が良くなり、全身の老廃物や有害物質を取り込み排出しやすくなります。

とはいえ、わざわざジムに通う必要はありません。
歩く時に少し足を高く上げるだけでも太ももの筋肉を使いますし、電車内でつま先立ちをすればふくらはぎの筋肉強化になります。

つり革を下に引っ張るようにすれば二の腕に効きますし、シートに座った時に背中を背もたれにつけずピンと伸ばせば背筋力が強化できます。
簡単にできることはたくさんありますから、毎日の生活の中で工夫しましょう。

・お酒は控えめにする

防風通聖散が合う人は、脂肪肝であることが少なくありません。
その原因となるのが、アルコールです。

アルコール自体はそれほどカロリーがなく、その70%は代謝で消費されます。
しかし、肝臓がアルコールを分解している時には脂肪の燃焼機能が低下しているため、おつまみなどがそのまま脂肪になりやすいのです。

また、アルコールは代謝される際アセトアルデヒドに変化し、さらに酢酸へと変化し最終的にエネルギーと中性脂肪(脂肪酸)になります。
この中性脂肪が肝臓に貯まってしまうのです。

・ぬるめの湯船につかる

湯船につかるのは、最も簡単で効果が高い脂肪燃焼方法です。
身体が温まると代謝が良くなり、脂肪が分解されやすくなります。

さらに血行が良くなるので、エネルギーを消費する時に必要な酸素が全身に効率良く運ばれるようになります。
すると、入浴で消費するカロリー自体は低いものの、痩せやすい身体になるのです。

ただし、防風通聖散が合うような人は概して血圧が高めの人が多いため、38~40℃程度のぬるめのお湯に10分程度つかる程度にしましょう。

短期的な成果ではなく時間を掛けて体質改善を

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漢方では、体質改善こそが健康になる秘訣だと考えています。
もちろん、体質には遺伝や子供の頃の食生活なども影響しますが、その人なりの最も良い状態まで引き上げることは可能です。

漢方薬の作用で少しずつ体質が変わっていくと、あれほど好きだった脂っこいものがそれほど欲しくなくなってきます。
身体の負担になることを脳が理解し、食欲を起こさせなくするのです。

段々「今日は野菜を食べていなかったな」とか「最近歩いていないから身体がムズムズする」といったことを感じるようになり、健康への道を自然に歩み始めます。
そこまで行けば、意識しなくても食事も生活習慣も変わるようになりますよ。

痩せたいと思うのは女性なら当たり前のことですが、周りの声やマスコミなどに踊らされることなく、時間をかけて体質改善し、本当の健康美を取り戻しましょう。

こんな人には防風通聖散はオススメできません

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さて、これまでにも何度か書いてきたように、漢方薬は体質によって処方が違います。
脂肪を落とす効果があるのは事実ですが、これは生薬の組み合わせによって結果的にそうなっているのであって、その生薬が体質に合わなければ脂肪燃焼効果は出ません。

例えば、防風通聖散には連翹(れんぎょう)や薄荷(はっか)という成分が含まれていますが、これは身体にこもった熱を除去する作用があります。
そのため、冷え性の人が使用すると冷えが悪化してしまい、脂肪を燃焼などできなくなってしまいます。

また、山梔子(さんしし)という成分には鎮静作用があるため、人によっては気分が沈みがちになり、ダイエットする気分が失われてしまうこともあります。

そのため、特に以下のタイプが当てはまる人は、防風通聖散は向きません。

・体力がなく疲れやすい
・汗をよくかく
・顔色が良くない
・声が小さく不明瞭
・呼吸が浅い
・下痢しやすい
・何事にも消極的で、行動もゆっくりめ
・風邪を引くと長引く
・寒がりで体温も低め
・ストレスが貯まりやすい

こんなタイプの人は、どれほどお腹周りに脂肪がついていても防風通聖散ではなく、他の漢方薬、たとえば大柴胡湯、防已黄耆湯、当帰芍薬散などのほうが合います。
もちろん、これらのすべても体質によって効果の出方が全く違いますから、自己判断せず、専門家に相談しましょう。

体調を注視しながら正しい方法で使いましょう

漢方薬は体質改善作用があるものですから、ある漢方薬で効果が出ると、その薬が段々合わなくなってきます。
また、部分的には合うものの体質にぴったりマッチしていない漢方薬の場合、最初のうちは体調が良くなっても、徐々にその効果が薄れてきます。

そのまま飲み続けると副作用が出やすくなりますから、体調がおかしくなったと感じたら使用を中止し、購入したお店の薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

もう一つ守っていただきたいのが、記載されている使用方法や用量に沿って飲むことです。
体調に合わせて使用回数や用量を減らすのは問題ありませんが、効果を焦るあまり自己判断で飲むタイミングを変えたり量を増やしたりしてしまうと、副作用が大きくなることがあるのです。

防風通聖散の説明書には、副作用として発疹やかゆみ、吐き気、腹部膨満、激しい腹痛を伴う下痢、めまい、頭痛があると書かれています。
また、まれにですが間質性肺炎やミオパチー、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症といった重篤な症状が起こるということも明記されています。

何らかの症状が出た場合はもちろん、便秘改善の場合は1週間程度、それ以外の場合1ヶ月程度飲んでも症状が良くならない時には、医師や薬剤師に相談しましょう。

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