1. 防風通聖散について
  2. 間違っていませんか?~【防風通聖散】の正しい飲み方と使用上の注意点について

tadashii

間違っていませんか?~【防風通聖散】の正しい飲み方と使用上の注意点について

防風通聖散の正しい飲み方とタイミングと回数とは?

防風通聖散を飲んでいるのに効果がない、という人は少なくありません。
漢方薬は体質との相性がありますから、合わない人がいるのは仕方がないことです。
風邪薬だって、症状が喉に出る人、鼻に出る人、熱に出る人で違う処方のものが宣伝されていますよね。

しかし、中には体質ではなく、飲み方が間違っていて効かない、あるいは効き過ぎて副作用が出ている人がいます。
正しい飲み方と使用上の注意について、解説します。

飲み方が間違っていると成分の効果が台無しに

dainashi

漢方薬を病院で処方してもらう場合は、飲み方についての簡単な説明がありますが、自分で購入する場合、特に気にしない人が少なくありません。

これは、漢方薬をサプリメントと同一視しているからではないでしょうか。
ドラッグストアで簡単に手に入りますし、TVなどで宣伝しているのを見ると、何となくサプリメントのような気軽さを感じてしまいますよね。

しかし、漢方は西洋医学と同様、れっきとした医学です。
明治時代初期まではそれ以外の医学が日本にはなかったほどで、日清戦争の時に一時認可されなかったことがあるとはいえ、病気を治したり健康を取り戻したりする働きが認められているのです。

しかし、病院で薬を処方される時には「食前30分」「食後30分」などと説明を受け、できるだけそれを守ろうとするのに、市販の漢方薬となると結構いい加減になりがちです。
服用した薬が効果を発揮する時間は、数時間~1日程度とそれぞれ決まっていますから、できるだけ正しいタイミングと量を守らなければいけません。

防風通聖散の正しい飲み方とタイミングと回数

tadashii

防風通聖散に限らず漢方薬を飲む時には、まず説明書をしっかり読みましょう。
必ず正しい飲み方やタイミング、回数が明記されています。

<正しい飲み方>

漢方薬のほとんどは、水またはお湯(白湯)で飲むように書かれているはずです。
お茶やアルカリイオン水、牛乳、ジュースなどは薬の吸収を妨げたり作用を強めすぎたりする場合があるため、推奨されていません。

防風通聖散の場合、処方自体が「体力があり体内に熱がこもっている」タイプの人用になっているので、常温の水で良いでしょう。

なお、サイトによっては漢方薬の飲み方を「お湯に溶かしてから飲む」と説明しているものがあります。
生薬そのものを煎じた場合と同じ状態にしようということなのでしょうが、防風通聖散の場合、錠剤は元より顆粒状になっているものでも、そのようにする必要はありません。

<正しいタイミング>

漢方薬は多くの場合、食前又は食間のことが多いようです。
これは、西洋薬の「食後30分」に慣れた人には疑問かもしれません。

西洋薬の場合、ほとんどは化学物質から出来ているため、胃に入った時に胃壁に刺激を与えます。
しかし胃の中に食べ物が入っていると、その刺激が抑えられるのです。
また、胃に食べ物が入るとぜん動運動が始まるため、その時点で薬を服用すると胃に長く留まることなく腸に送られ、吸収されやすくなるのです。

すべての西洋薬がこうとは限りませんが、食後とするものが非常に多いのはこういった理由があるからです。

それに対して、漢方薬の多くは食前又は食間に服用する飲み方です。
これは、生薬の配合が胃の中に入っている食べ物を考慮していないからです。
あくまで生薬の働きを最大限にすることが目的なので、胃の中に何も入っていない食前、あるいは食間に飲むことが最も効果的な飲み方なのです。

防風通聖散の場合、「食前に水またはお湯で服用してください(ツムラ)」「食前又は食間に水又は白湯にて服用(クラシエ)」などのように書かれていますから、その飲み方を守るようにしましょう。
なお、「食前」とは食事の30分前、「食間」は食事の2~3時間後程度のことです。

とはいえ、誰にでも飲み忘れはあるものです。
もし食べる直前に飲み忘れに気づいたら、その時点で飲みましょう。
たとえ効果が薄れたとしても、継続することのほうが大切だからです。

<正しい回数>

防風通聖散は、メーカーによって1回に摂取する生薬エキス量が違います。
そのため、1日3回のものもあれば2回のものもあるのです。
必ず書かれている回数を守り、いくら効果を早めたいと思っても勝手に回数を増やす飲み方は絶対に止めましょう。

特に「満量処方」と書かれているものは、1172年に中国で処方されたそのままの量が配合されているため、それ以上摂取すると副作用が出やすくなるのです。

逆に、減らすことで副作用が出ることはあまりありません。
とはいえ、防風通聖散を飲んで下痢がひどい、激しい腹痛がするなどの副作用が出た場合、量や回数など飲み方の問題ではなく、配合された生薬自体が合わないということもあります。

その場合は、まず量や回数を減らしてみて、症状が収まってまた良い効果が出るようであれば問題ありません。
そうでない場合は、一旦服用を中止して薬剤師に相談しましょう。

なお、1回分を飲み忘れたことに次の回の時に気づいた場合、2回分を一度に飲むことはNGです。
クラシエは公式サイトに「1日2回服用の薬の場合、次までの間隔を6時間以上、1日3回服用の薬は4時間以上あける」ようにと書いています。

1度飲み忘れたからといって効果がなくなる訳ではないので、次に飲む時間に書かれている用量を摂取するようにしてください。

適度な運動で薬の吸収効率を高めましょう

takameru

「え~?漢方薬って飲むだけじゃダメなの?」とがっかりする声が聞こえてきそうです。
しかし、漢方は元々中国の医学で、中国といえば太極拳など、運動をするのが日常生活に組み込まれています。

最近はジョギングやサイクリング、ダンス、カラオケなど様々な健康法が公園で繰り広げられているようですが、とにかく彼らにとって健康を保つために何らかの運動をするのは当たり前のことなのです。

ですから、漢方薬を飲んだだけではなく、少しでも運動を加えることはとても大切です。
運動によって血行が促進されれば生薬の吸収が良くなり、全身を巡る速度も速くなりますから、効き目が出やすくなります。

また、運動することで筋肉が増強されると、基礎代謝量がアップします。
すると寝ている間も脂肪が燃焼されるようになるため、とても効率的にダイエットができるようになるのです。

そんな時間はないという人でも、ちょっと早足で歩くとか階段を昇り降りする、ラッシュアワーの電車内で足を踏ん張るとかならできそうですよね。
信号待ちの時に少しかかとを上げて待つ、物を拾う時に脚と背中をぴんと伸ばすなどちょっとしたことでも良いので、筋肉を意識して身体を動かしましょう。

副作用に注意!「漢方薬=安全」とは限りません

fukusayou

なぜかいつの間にか広がった「漢方薬には副作用がない」という誤解。
漢方薬はサプリメントではなく、医薬品です。
市販されている防風通聖散を見ると、必ず「第2類医薬品」と書かれていますよね。

医薬品とは治療や予防の効果があると認められているもののことを指しますが、副作用もあります。
特に「第1類」「第2類」というのは副作用や相互作用などが出やすいため、摂取の際には注意が必要なのです。

また、元々漢方や中医薬はずっと同じ処方を続けることはありません。
ある処方で効果が出て来たら、今度はその体調に合わせて調合し直すものです。

例えば、防風通聖散には「大黄(だいおう)」という下剤生薬が含まれていますが、中国の薬典では大黄は重症患者のみに使用されるものとされており、長期に渡って服用されるべきものではありませんでした。

近年、中国でも中医薬に対する認識が甘くなっており、大黄がダイエット薬に配合されることが多くなりましたが、それによる副作用も増えているようです。

防風通聖散に含まれている大黄は1日分1g程度とそれほど多くはありませんが、それでも長期使用によって何らかの問題が出る可能性はあります。

このように、1種類の漢方製剤を長期使用することは危険が伴う可能性があるため、説明書をよく読むと「長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」と書かれているのです。

しかも、これは防風通聖散と体質が合った場合の話です。
自分の体質と合っているかわからないまま「脂肪が燃焼して痩せる」という部分だけを見て購入してしまうと、激しい腹痛や下痢、めまい、むくみ、頭痛、動悸、発疹などの副作用が出やすく、場合によっては肝機能障害や間質性肺炎などを引き起こします。

そのため、「痩せる」という噂だけで安易に使用することは、とても危険なのです。

他の薬や漢方薬との飲み合わせにも要注意

kusuri

漢方薬を他の薬や漢方薬と一緒に飲む場合は、まず医師や薬剤師、メーカーなどに問い合わせましょう。
同じ成分が重なることで、効果が強く出過ぎたり副作用が起こったりすることがあるためです。

たとえば、防風通聖散の場合、麻黄(まおう)、大黄(だいおう)、甘草(かんぞう)が含まれているので、それを例に解説しましょう。

麻黄は西洋薬のエフェドリンの原料となるもので、発汗作用があるほか、交感神経を活性化させる興奮剤でもあります。

以前は欧米のダイエットサプリなどに配合されており、食欲を抑制し行動が活動的になると評判でした。
しかしその後血圧上昇、嘔吐、不眠症、頭痛、排尿困難、不安感、幻覚、妄想などを引き起こすとして、使用が禁止されるようになっています。

防風通聖散に配合されている量ではそれほど副作用を心配する必要はありませんが、他の薬や漢方薬にエフェドリン又は麻黄が含まれていた場合、心身に異常をきたす危険性があるのです。

大黄は、強力な下剤成分です。
防風通聖散は体力があり便秘がちな人用の処方になっているため、寫下作用が強いものを配合してあります。

作用が強力なので、他の漢方薬にも含まれていたり他の下剤成分を摂取したりすると、激しい腹痛を伴う下痢を引き起こすことがあるのです。

甘草は最も副作用が出やすいともいわれる成分で、低カリウム血症や偽アルドステロン症、心室性不整脈などが起きやすいことがわかっています。
防風通聖散に含まれている程度では問題ないのですが、甘草の成分であるグリチルリチンは医薬品や食品の甘味料などに広く使われているため、気をつけないと過剰摂取になってしまいます。

防風通聖散を摂取する時は飲み合わせに注意し、必ず医師や薬剤師に確認しましょう。

防風通聖散は、体質に合えば高い効果を上げる漢方薬です。
しかし、飲み方が間違っていたり、自己判断で長期使用を続けたりすると、思わぬ副作用が出てくることがあります。
漢方薬は医薬品ですから、何らかの疑問や問題が起きた時には必ず医師や薬剤師の判断を仰ぎましょう。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします。

掲載商品一覧

Page Top