1. 防風通聖散について
  2. ダイエット目的で使用した【防風通聖散】で思わぬ結果に!?コレってどうしてなの?

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ダイエット目的で使用した【防風通聖散】で思わぬ結果に!?コレってどうしてなの?

ダイエット目的で防風通聖散を使う際に注意すべき点とは?

最近TVCMで盛んに宣伝されている「防風通聖散」。
男性はもちろん、ぷよぷよお腹回りが気になる女性にとっても、思わず目がキラッとしてしまいますよね。

でも、誰もが効果が出たかというと、そんなことはありません。
中には痩せないばかりではなく、思わぬ結果になる人もいます。

その原因について、詳しく解説します。

こんな筈じゃなかった!?口コミを信じて防風通聖散を試してみた結果・・・

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漢方薬は「医薬品」であり、ドラッグストアなどで簡単に手に取ることができるものの、本来は薬剤師や登録販売者による詳しい説明を受けてから買わなければいけないものです。
理由は、「医薬品」である以上副作用が出る場合があること、その危険をできるだけ回避させるために詳しい説明が必要だからです。

しかし、実際にはこちらから質問をしない限り特に説明を受けず、すんなり買えてしまうことが多いのではないでしょうか。
その結果、自分に合うかどうかわからないまま飲み始めてしまう人は少なくありません。

メーカーのサイトやCMを見て、いかにも飲むだけでお腹回りが改善されるようなイメージを抱いてしまうのです。
しかも、メーカーの公式サイトなどでも高い評価の口コミが掲載されているので、ますます良い結果を期待しがちです。

しかし実際には、「失敗した」「合わなかった」という残念な結果になった人が少なくありません。
防風通聖散の場合、特に多いのが下痢が止まらない、あるいは逆に便秘がひどくなったという症状ですが、中には立ち上がれないほどの疲労感に襲われた人や、急性肝炎で入院したという人もいます。

また、特に目立った副作用は出なかったものの、半年飲んでも何の変化もなかった、という人も結構います。
1ヶ月分が5,000円前後と決して安くはないのに、それを半年続けて結果が出なかったというのはイタイですよね。

さらには、漢方薬独特のニオイや味が耐えられなかった、という人もいます。
特に顆粒を飲んだ人に多く、いつまでも舌に残る味がガマンできず、断念したという声も結構ありました。

防風通聖散でよくある3つの間違い

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漢方とは、現在の体質と症状を照らし合わせ、何が原因でその症状が発生したか追及し、その根本原因を叩いて体質を変えていく、という医学です。
そのため、各漢方薬にはそれにあった証(しょう:体質)というものがあり、その証を持った人にのみ結果が出るようになっています。

また、使用回数や量もある程度決まっており、それが一番結果が出やすく副作用も出にくいと考えられています。

しかし、現代人にとって漢方はそれほど身近ではないせいか、自己判断で犯しがちなことがあります。
防風通聖散を飲む人によく見られるのは、以下の3つです。

①体質的に合わないのに無理に飲み続けている

防風通聖散の場合、便秘を改善するという処方になっており、そのための生薬が何種類も配合されています。

特に作用が強いのが大黄(だいおう)と芒硝(ぼうしょう)で、中国医学ではどちらも「攻下薬」と呼ばれる分類です。
文字に「攻める」という字が使われていることからも想像できるように、かなり強めの下剤です。

そのため、かなり便秘がひどい人でないと、下痢を起こしやすくなります。
その時点で止めれば良いのですが、「効いているんだ」と勘違いし、無理に飲み続けるとどうなるでしょうか。

下痢が続けばせっかく食べた物が身体に栄養を与えることができなくなるので、貧血になりやすくなります。
顔色も悪くなり、いつもお腹のことを気にしなくてはいけないので姿勢も悪くなり、ますます消化吸収能力が衰えて下痢を起こしやすくなるという悪循環になるのです。

また、身体は何とか食べた物を留めようと必死になりますから、逆に便秘になってしまうこともあります。

便秘というのは、お腹が苦しくなるだけではありません。
便には老廃物や不要物も含まれており、長時間大腸に留まっていると、それらが血中に溶け出して全身を巡ってしまいます。

そのためニキビが出来やすくなったり、体臭がきつくなったり臭いおならが出やすくなったりといったことも起こります。
女性として耐えられない症状をもたらす結果になってしまうかもしれないのです。

②早く結果を出したいと用法や用量を守らない

漢方は中国医学の処方を参考に、日本で独自に発達していったものです。
中国と日本では気候や食物が違うため人々の体質も違いますから、より日本人に合わせた処方になっているものが少なくありません。
中には葛根湯のように、中国では現在ほとんど使われていないものもあります。

しかし、防風通聖散の場合、「黄帝素問宣明論」という1172年に書かれた医学書そのままの処方になっています。
800年以上前の処方、しかも近年日本人の体質は虚弱になっているといわれていますから、書かれている用法や用量を守っても強すぎる場合があります。

市販されている防風通聖散が宣明論そのままの生薬量で作られた「満量処方」だけでなく、2/3処方や1/2処方になっているものもあるのは、摂取量の調整といった意味合いもあると思われます。

しかし、1日も早く効果を出したいと焦るあまり、正しい処方でも強すぎる場合があるのに、自己判断で飲むタイミングを変えたり用量をオーバーして摂取したりしてしまう人がいます。
すると作用が強すぎて、様々なトラブルが出やすくなってしまうのです。

③「飲むだけで痩せる」と過度に期待している

メーカーのCMや宣伝文を読むと、いかにも「飲むだけで痩せる」ような気がしてしまいますよね。
しかし、よく読むと「お腹の脂肪を落とす」とは書かれていても、「痩せる」という言葉は一言もありません。

宣明論にも、「体内に熱がこもり毒素がたまっている場合に、便通を良くし排尿を促すことで熱と毒素を逃がす」といった意味の文章は書かれていますが、やはり「痩せる」という単語はないのです。

これは多分にメーカー側に責任があるといえますが、私たちも「便秘を解消する・脂肪を落とす=痩せる」と都合よく解釈してしまいがちですよね。
特に、中高年になって努力しても脂肪が落ちなくなってくると、「漢方薬なら副作用なく自然に痩せられるのでは」と淡い期待を抱いてしまうのです。

もちろん、使用する漢方薬と体質がぴったり合っていれば、食事制限やこまめな運動などしなくても体重が減っていくことはあり得ます。

しかし、現在の体型になるまでにかかった年月が長ければ長いほど、痩せていた頃とは大きく体質が変化しています。
10年かけて今の体重や体型になった場合、それを1~2ヶ月で元に戻すことは不可能です。

できるだけ早く希望体型になるためには、食事や運動、生活習慣などを見直す必要があることを理解しましょう。

体質的に合う人には高い効果が期待できる薬

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これまでに書いてきたように、漢方薬は体質に合っていれば良い結果が期待できる薬です。
防風通聖散の市販薬によく男性の太鼓腹がアップになっているのを見るとわかるように、固太りでお肉がつまめないタイプ、元気がみなぎって汗かき、赤ら顔、便秘気味といったタイプの人に向く処方になっています。

男性の画像になりますが、防風通聖散が合うのは左側のタイプです。

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ちょっと妊婦さんのお腹に似ていますね。
これは内臓脂肪がついている証拠で、おへその位置を中心に盛り上がる傾向があります。

こういったタイプの人が防風通聖散を使用すると、大体1週間程度で便秘が解消され、それ以降徐々に脂肪が燃焼されていきます。

さらに小林製薬の研究で、防風通聖散を飲んで出た便の中に、脂質やコレステロールが含まれていることがわかりました。
つまり、生活習慣病による動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの危険を予防する効果が期待できるのです。

便秘が解消し、さらに便の中に老廃物や有害物質を取り込んで押し出す作用のある防風通聖散は、体質的に合う人には様々な素晴らしい結果をもたらす薬だといえます。

ダイエット目的で防風通聖散を使うのなら

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自分のお腹についているお肉が内臓脂肪か皮下脂肪かわからない、両方ついていると思うという場合は、防風通聖散を試してみるのも良いかもしれません。
その場合は、以下のことを守りましょう。

説明書をしっかり読む

説明書には、効能・効果のほか副作用についても必ず記載があります。
それをしっかり頭に叩き込みましょう。

最初は、回数や量を少なめにする、あるいはお試しサイズを買う

市販されている防風通聖散のほとんどは、1日何回かに分けて飲むものです。
最初は1日3回を1回にしてみる、1回の摂取量を減らしてみるなどの方法で、どんな症状が出るか確認しましょう。

また、最初は割高でも1週間程度のお試しサイズを購入すると、合わなかった時に損失が少なくて済みますよ。

腹痛を伴う激しい下痢が何日も続くようなら、使用を中止する

前述したように、防風通聖散には作用の強い寫下成分が配合されています。
その作用によって「快便」になったのであれば良いのですが、「下痢」の場合は作用が強すぎる、合っていないということです。

回数や量を減らしてみるのも良いですが、他の成分も体内の熱を抑える働きがあるものがメインになっているため、身体が冷えてしまい、期待する結果が全く出ない場合が少なくありません。

おかしいと思ったら使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。

最初は効果があっても、途中でなくなってきたら専門家に相談する

漢方薬を飲んでいると、効果が少しずつ現れて体質が変わっていきます。
そのため、本来であれば配合する生薬の量や種類も変えて、その時点で最適な処方にとどんどん変更していくものです。

しかし、市販や病院で処方されるツムラやクラシエなどの漢方製剤ではそれをすることができません。
そのため、最初のうちは快便になって体重が減ってきたとしても、徐々に効果が薄れてまた脂肪が貯まりやすくなってしまうこともあるのです。

それを防ぐために、効果がなくなってきたと感じたら、漢方の知識がある医師や薬剤師などに相談しましょう。
現在、日本で一般用漢方製剤として販売できる処方は294もありますから、知識のある人に相談すればその時点で最適と思われるものを教えてくれるはずです。

自己判断で何種類もの漢方薬や西洋薬を摂取しない

漢方薬には様々な生薬が配合されていますが、一つの処方にしか使われないということはまずありません。
また、上に書いた大黄と芒硝のように、違う植物から採れたものでも非常に似た作用を持ったものはいくつも存在しています。

そのため、自己判断で複数の漢方薬を飲むと、同じ作用をする成分によって効果が出過ぎたり、逆に効果を殺してしまったりすることがあります。
これは西洋薬も同じことで、身体への負担が大きくなり、副作用が出やすくなるケースがあります。

複数の漢方薬や西洋薬を併用する場合は、必ず医師や薬剤師にその旨を伝えましょう。

漢方薬は「ダイエット薬」ではありません。
体内に留まっている便や尿を排出しやすくすることで体重が減ることはありますが、本来漢方薬は「体質改善」という結果を出すことを目標にしています。

体質改善には時間がかかりますし、合わない処方の場合は副作用も出ます。
少しでも早く良い結果を出すために、病院やドラッグストア、漢方薬局などで知識のある人に相談し、正しく使用しましょう。

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